えっ?これって…
実は、宝塚とコラボしてました???
これって偶然なの???
偶然にしては、
いやいやいやいやいやいや、
めちゃくちゃ導かれてるやん!?
(笑)
昨日観た花組公演のリストとマリーの娘が!!
ワーグナー(ルートヴィヒ2世がパトロン)と不倫の末、結婚したコジマだったとは!?
全然知らなかった!!
しかも、コジマの描き方が、あの親にしてこの娘あり!的な人物描写だったので、
めちゃくちゃ関連しまくりやん!?
物語の主人公は、ルートヴィヒ2世ですが、ヒロインは、ねねちゃん演じるエリザベートではなく、完全に梅田彩佳ちゃん演じるコジマでした。
ぶっちゃけ、主人公も、ルートヴィヒではなくワーグナーだったと思う。
シェークスピア作品によくあるように、タイトルロールが主人公じゃないパターンね。ヘンリー4世とかジュリアス・シーザーみたいな感じ。
ホンマに宝塚とコラボしてないなら、G2さん、彩佳ちゃん、花組公演観てみて!と言いたい。
彩佳ちゃん、絶対泣くで!
お父さんっ!お母さんっ!って言って泣いてると思う。
それくらい、コジマの人物描写(生き様)が、びっくりするくらいリストとマリーにそっくり!!
マリーもリストと不倫の末に結婚、そして出産。コジマもワーグナーと不倫の末結婚、出産。
ワーグナーと不倫に至る心の揺れまでちゃんと描いていて、ママと一緒だったからさらに驚き!
いやいやいやいやいやいやいやいや、
絶対、宝塚とコラボしてるやろ!?
と言いたくなった。
ということで、G2さんが、意図的にか偶然なのかは分かりませんが、見事なまでに花組公演とめちゃくちゃ関連付けて脚本演出されたミュージカルを観てきました!
いやー、
コジマ関連はさておき、
めっちゃ本格的ミュージカルだったので驚いた!
こんな言い方したら本当に申し訳ないですが、
G2さん、めちゃくちゃ腕上げてるやん!?
m(__)m
10年以上前に観たミュージカル「NINE」と完成度が全然違う!
G2さんによる完全オリジナル脚本演出作品なのに、めちゃくちゃ海外ミュージカル作品に仕上がってた!
特に音楽が素晴らしい!
とても日本人が作曲したとは思えない海外ミュージカルの旋律をなぞるかのような美しいメロディーの数々に、
誰が作曲したん?宝塚関係の方?と思ったら!
宝塚とは縁もゆかりもない荻野清子さんでした!
いやいやいやいやいやいや、めちゃくちゃセンスいい!!
っていうか、G2さんの脚本演出も素晴らしかった!
っていうかさ!
ちゃんと番宣してました???
こんなこと書いて本当に申し訳ないですが、空席が実にもったいない!!
ジャニーズだからってチケット販売枠を限定にする必要あります?
チケット余ってるなら門戸広げましょうよ!チケット取りやすくしましょうよ!
めちゃくちゃよく出来た作品なのに、役者陣も一生懸命演じられていたのに、空席が多いなんてあり得ない!!
実にもったいない!
私の力だけでは空席を埋めることはできませんが、
せめて花組公演を観られた方は観て欲しい!と思った。
宝塚といえば、「エリザベート」!
はい、夢咲ねね様がエリザベートを演じてます!
ポスターは黒の衣装ですが、
舞台では、鏡の間のシーンを意識した演出があります。衣装に注目です!
胸元にまさしく白鳥の羽根というかフェザーをあしらっており、まるでノイシュバンシュタイン城のモデルはエリザベートです!と言わんばかりの衣装デザインが素晴らしい!
G2さんなのか、プロデューサーさんなのかは分かりませんが、エリザベート役にねねちゃんを選んで頂き、本当に本当にありがとうございます!と言いたい。
最初にも書きましたが、ヒロインはエリザベートではなくコジマでしたが、エリザベートは、宝塚の専科的な存在ではありましたが、
ねねちゃんがエリザベートの衣装を着て登場するだけで、そこだけ宝塚のエリザベートだった。
宝塚みたいに、決して自由奔放なエリザベート像ではなく、ルートヴィヒの憧れの存在、ミューズ的存在として描かれていたので、別の側面のエリザベートを見ることができます。
なんてたって、ねねちゃんが美しい!!
これに尽きる!
しかも、普段は天然さんのねねちゃんが、カーテンコールでも、袖にはける時も凛としたエリザベートのままだった!
それが、めちゃくちゃカッコよかった!
ねねちゃんこそ、憑依型の女優さんなので、どんな役でも化けられる人。
ねねちゃんの凄さは、宝塚トップ娘役時代ではなく、月組時代や星組2番手時代がめちゃくちゃ顕著に分かる。
1番のおすすめは、瞳子さんの「赤と黒」の時のねねちゃん。
ということで、長い長い前置きはここまでにして本題にはいります。
いやー、それにしても、今はなき青山劇場で観た「ガラスの仮面」もしかり、G2さんの脚本演出が素晴らしかった!
正直、板に絵を描いている美術は、安っぽく見えてしまうのでそれは予算的にも致し方ないとしても、音楽がめちゃくちゃ良かった!
脚本も、宝塚を参考にしてませんか?的なシーンが多々あり、宝塚で観たことあるようなシーンの数々がフラッシュバックされました。「エリザベート」はさることながら「恋人たちの肖像」もフラッシュバックされた。
「恋人たちの肖像」の千雅てる子さんの演じるお母さん役がめちゃくちゃインパクトが強かったですが、「スワンキング」でも同等の役の方の存在や描き方が宝塚に似てた。
エリザベートの妹のゾフィーとの婚約の延期&破棄のシーンも「恋人たち〜」がフラッシュバックされた。
こんなこと書いたらおこがましいですが、
ワタクシのために上演していただき、ありがとうございます!
と言いたい!(笑)
タイトルロールは、ルートヴィヒ2世ですが、本主役はワーグナーだと思います。
そのワーグナーのために、インスピレーションの役割を果たしたり、叱咤激励したり、ワーグナーが気が滅入る度に励ましているのがコジマである。
ワーグナーの夢を実現するために奮闘している様は、まさにまどかちゃんが演じたマリーと同じ血を引いているのが分かる。
ワーグナーは、ただの浪費家ではなく夢へのこだわりが強く、ルートヴィヒの庇護をいいことに政治に口出したり、浪費したりして国民に嫌われ、挙句の果てはルートヴィヒに嫌われ国外追放。
だが、ワーグナーの夢実現に何度も挫折しながらも、コジマの導きによってバイロイト祝祭劇場の完成とニーベルングの指環四部作連続上演を成功させる。
ルートヴィヒ2世は、誰よりも芸術を愛し、ワーグナーの音楽芸術でドイツ統一の夢を持っている。そのためにワーグナーを庇護するあまり国家予算を食い尽くし借金まみれ。挙句の果ては、精神病扱いされ退位を余儀なくされる。
映画では、ルートヴィヒ2世=同性愛者的に描かれるけど、G2さんの脚本では、
ルートヴィヒは、どの国家権力者より強く国民の平和を望み、芸術を愛した人間として描いていて、確かに国家予算を食い尽くしたけども、それは精神疾患故ではなく、純粋に夢実現のための必要経費に過ぎなかっただけ。
当時はとんでもない国王だったかもしれないが、彼が残した城は、ドイツの観光産業に現在も貢献しているし、ワーグナーの音楽は、今もなお世界中で演奏され、映画にも使われたり、日本の演劇にも使われている。
ルートヴィヒの存在も、♪トリスタンとイゾルデ♪も♪ローエングリン♪も、少なくとも私には癒しです。
G2さんの脚本は、
ルートヴィヒだけでなくワーグナーもコジマも、もちろんエリザベートも、現代社会では必要不可欠な人物であるということ。日本を含む世界中において。芸術分野だけでなく産業としても。
彼らが夢見た世界は、百年後には実現されている。今は叶わぬ夢であったとしても、願い続けること、努力することは決して無駄にはならないことを、G2さんはメッセージとして伝えている。
素晴らしい脚本です!
ホンマに、花組公演を観た方は是非観て欲しいと思った。
決して、回し者ではないです。
再演されるべき作品だと思うので、
ヒットしなかったからボツになりました!と
やってるの知らなかったら観てない!ファンクラブの会員じゃないとチケットが取れない!
とでは意味が異なる!
これを機に、チケット取り扱い方法を変えるべきだと思う!
役者の皆さん、一生懸命演じられていたし、生伴奏だったし、本当に見応えあります!