ゆうひさん、凄いっ!なんという力強い台詞!
いやいやいやいや、本物の男にしか見えん!
マジで!
ということで、ご縁があってDVDをゲットし、10年越しにやっと観ることができました!
家にあるのはブラウン管テレビだから、TV番組観れない、DVDしか観れない。BRプレーヤーがあっても接続出来ない。
だから余計、感動!感動!感動もひとしおでございます!
なんてたって、ザ大空組のメンバー勢揃い。それだけで泣けてくる。
誰がためは、ゲーリー・クーパーとイングリッド・バーグマンの映画は観てますが、よくもまー、登場人物が少ないのに役を増やした柴田先生の脚本に唸りながら、演出を担当したキムシンのセンスの素晴らしさを感じました。
いくら再演とはいえども、豪華な美術、戦争作品なのにダイナミックなダンスシーンやミュージカルシーンを盛り込んでいて、全く古臭さを感じさせなかった!
やっぱり生で観たかった!!!と後悔させる見せ方でした。
演出もさることながら、大空組の面々がもう素晴らしい!
宝塚作品を観ているようで、スペインのあの時代の映画を観ている感覚に陥るくらい魅入ってしまった。
組子みんなが本気で挑んでいるのが映像からでも伝わってくるから、本当に宝塚作品を観てる感覚がなかった。
途中で何度か豪華なダンスシーンやミュージカルシーンが入っているから宝塚らしさはありましたが、物語自体が暗い内容なのに、ミュージカルシーンがめちゃ大作感を引き出さしていて、作品としても凄かった!
橋が爆破されるシーンも、まさかそこで!?てっきり映画同様爆破して終わりだと思ったので正直拍子抜けしまさかたが、それ以上に組子達の本気に感動でした!
ゆうひさんの男らしさにまじビビった!
何度か声を張り上げるシーンがあるんですが、本気で怒鳴ってた!
歩き方も仕草も自然過ぎて完全に男だよ!
この作品で花組トップとして異動することになったマユさんのラストの台詞がめちゃカッコイイ!
トップ内定だったからか、マユさんの色気が半端なかった!
そんなに出番が多いわけではないけども、存在感が凄かった!
やはり、宝塚の北島マヤこと、すみ花のマリアも最高だった!
娘役がショートカットやで!男の子みたいに!
よく似合ってた!
やはり、この役は、あのショートカットがマリアの辱められた過去の象徴でもあるから、マリアがゆうひローバートと出会って消し去りたい過去が癒やされていくわけやん!?閉ざされた心が開放されといくわけやん!?
からのラストの別れのシーンのすみ花の演技に泣かされる!2回繰り返し観ましたが、2回とも泣かされた。
やっぱ、すみ花は天才だよ!
ゆうひさんは、努力の天才の姫川亜弓だけど、すみ花はやはり、北島マヤだと思った。
そして、この作品で特に印象深かったのが、ピラール役の京三紗さんとパブロ役の星原美沙緒さん。めちゃくちゃ役にどハマリしてましたね!
なんてたってパブロの優柔不断さにイライラさせられまくりでした。それくらい役にハマっていた証拠です。
このパブロ役で星原先輩が宝塚を卒業されたので、めちゃくちゃ印象深い役だったけど、この役が最後だったかと思うと複雑な心境。この作品で唯一男らしくない存在だっただけに複雑。
でも、星原先輩といっちゃんさんのお二人がこの作品の要になっていたのはたしかだった。なんだかんだいって、専科の力は大きいと改めて思った。
柴田先生の脚本力というか、宝塚という大所帯であんなに役を登場させて膨らませも、全く映画の世界観を壊していない柴田先生の手腕はお見事です!としかいいようがない。
その世界観を見事に再現したキムシンと
大空組の面々の本気に感動です!
あと、個人的には、最近の宝塚では使用されない出囃子ミュージック。登場シーンで派手な音楽が流れる。植田御大では定番の出囃子ミュージックをまさか柴田作品でも使われているとは思ってなかった。なんか新鮮でした。
もう一つ、フィナーレも良かった!特に音楽のセンスが良い!アレンジ最高!
奇しくも今月から始まる(予定)ネバセグもスペインもので、誰がためと同じ時代。
コロナで初日がズレて、幕があがるのか怪しいとこではありますが、チケットを取ったので、初演は2幕目を観ていないので、今回はちゃんと2幕ラストまで観ます!
せっかく潤花がお花様の役を演じるんだから最期まで観ないわけにはいかない!
オミクロンの流行で宝塚に限らず、外部の舞台も一部中止になっていますが、今は幕を上げるより感染を防ぐ方が大事なので、どうか関係者さんもファンの方も広い心で幕が上がる日を待ちましょう。
無症状で大事に至らないことを願うばかりです。
元気でさえいれば、いくらでもやり直しは出来る!