「バチカンで逢いましょう」

2014-05-21 22:38:48 | 映画
「バグダッド・カフェ」のヒロインだったマリアンネ・ゼーゲブレヒトが出る!という理由だけで、内容は正直期待せず観たら…、

これが意外と良かった!!!

笑えたし泣けたし、登場人物の一人にジャスミンに似た役柄の人がいたけど、後味は断然「ブルージャスミン」よりこっちがいい!

「バグダッド・カフェ」を意識した演出がちりばめられたり、まさかのあの名前もあったりで、「バグダッド~」大ファンの私には堪らない演出でした。

あ、ちなみにパンフレット、「バグダッド~」と同じサイズの縦長でした。これは日本の配給会社さんの粋な計らいですな。

「バグダッド~」から25年以上経っているのに、マリアンネのキュートさはおばあちゃんになっても健在でしたね。もう、カワイイ!

今回のお話は、

カナダの山奥に住んでいたマリアンネ演じるマルガレーテが、家を売って娘と一緒に住むことを条件で念願のイタリアに旅行をして、そして念願のローマ法王に会うことが出来ると信じていたのに、娘は老人ホームに入れようしていて、イタリア旅行は嘘だった。

ガッカリしたマルガレーテは、バチカン市国の近くに住む孫娘の許へ、一人イタリアを目指し旅立つ。そしてドタバタ珍道中に巻き込まれる。いや、引き起こすといった内容なんですが、

なぜ、マルガレーテはそこまでしてイタリアに行きたかったのか?ローマ法王に会いたかったのか?が話のカギとなります。

原題が「OMAMAMIA(オーママミーア)」といって、あの大ヒットミュージカル「マンマミーア」を文字ったタイトルで、訳したら「おばあちゃん、オーマイゴッド」(←意味不明でごめんなさい)で、「マンマミーア」を意識した内容でもありました。おばあちゃん&娘&孫娘の三世代のラブストリーでもあります。

マルガレーテが引き起こす珍道中もんだと匂わせつつ、三世代の真実の愛を見つけるラブストリーになっていて、一捻りも二捻りもあって意外と面白かったし、上手く出来ていたと思う。ストーリー100分の割には中身は濃いかった。

ぶっちゃけ書くと、ミュージカル「マンマミーア」より、この「OMAMAMIA」をミュージカル化した方が断然面白いと思った。って実は、わたくし、ミュージカル「マンマミーア」好きじゃない。映画版、実は最後まで観てない(汗)

ので、ドイツもミュージカル大国だから、せめて本国ドイツでミュージカル化して欲しいと思った。

あ、この作品、一応ドイツ映画です。イタリアが舞台なのに、主人公マルガレーテ、イタリア人相手に普通にドイツ語で話かけるなんて超あり得ない設定だった(笑)ドイツ人って年齢に関係なく普通に英語喋れるはずなのに…。カナダに住んでいたらなおさら…。

所々シュールな笑いがちりばめられてます。でも、ちゃんとラブストリーとして成立しているとこが脚本的には良かったです。で、ちなみに日本語字幕担当者が松浦美奈でした!(名前間違えてましたm(__)m)それだけでわたくし大満足!(笑)

この作品、間違いなく英語字幕からの日本語訳だと思うけど、言語はイタリア語・ドイツ語・時々英語でインターナショナルでした。さすがに、ドイツ語の卑猥語(?)は英語訳にされてなかった様子。これは私個人的に楽しめた。

単純なストーリーのようで、ちゃんと伏線が敷かれていてビックリな展開が盛り込まれてます。矛盾がないように意識していたのも良かった。ホント、一捻りも二捻りもあって私は単純に楽しめた。

ドイツ料理が、この作品のスパイス的存在になっているのも面白かった。ま、食べたいとは思わなかったけどね…w(;°O°)w

ということで、この作品、マリアンネファン必見ですよ!本当にキュートだから!

あ、イタリアの三國連太郎さんことジャンカルロ・ジャンニーニも良かった!ジャンニーニも、三國さん同様、シリアスとユーモアの使い分けが上手い!やはり、役者の魅力はどれだけ振り幅のある演技を見せて魅せられるか…?だと思うね。

今日のまとめ:今、梅田で、5月なのにオクトーバーフェストやってるんですよ。映画を見終えた後、めちゃくちゃドイツの黒ビールが飲みたくなったけど、あまりの寒さに断念。っていうか、5月は早すぎやろ!?

今思えば、ドイツ語勉強するのも必然だったのかな~と思った。あ、めちゃくちゃ出来る訳じゃないよ!会話程度です(汗;)