宙組「クライマックス」

2012-04-18 21:02:01 | TAKARAZUKA
スパニッシュの場面が一番好き。あとは…。

プチデュエダンでトップ二人がセリ下がり、黒燕尾で祐飛さんがセリ上がる。そして銀橋で一人ピンスポでお辞儀。で、パレード…。

何っ、この不自然な流れは???

ここだけでなく、情熱のスパニッシュの場面の後に、なんの余韻もなく、まるでぶった切るみたいに98期生のラインダンスが始まる。心の準備が整わないから素直に応援出来ない。一瞬唖然とする感覚。

三木先生には申し訳ないですが、私には超違和感のあるショーでした。あまりにも月組とギャップがあるというか…。いや、祐飛さんのサヨナラの公演のショーという以前にショーとして変な違和感を感じてます。内部で何があったの?と訊きたくなるショーでした。

いくら祐飛さんのファンでもあれでは泣けません。感動しません。

やっぱりオーソドックスでもいいから、祐飛&すみ花ゴールデンコンビとしての最後を観たかったです。

今日のまとめ:スパニッシュのシーンはマジめちゃくちゃよい!ぶっちゃけ、意味深な間がマラゲーニャの音楽を期待させた。マラゲーニャで踊ってくれっ!と心の中で叫んでしまったほど。

追伸:すみ花様

すみ花の存在を知ったのはNHKの舞台中継で観た「明智小五郎の事件簿」でした。緑川夫人が早苗に扮した設定の時の演技に魅入ってしまい、顔は平凡だけど演技のセンスが素晴らしい!私ならこの人トップにする!と思って数年、祐飛さんと大劇場トップお披露目の「カサブランカ」が初生すみ花でした。

「NEVER SAY GOODBY」から「HEAT ON BEAT」まで宝塚の生観劇はしていないので、その間のすみ花の動向は全く分からない中で観た「カサブランカ」。二人の愛する男の間で揺れ動き、そして究極の選択を迫られるという難しい役どころを見事に演じたすみ花はマジ素晴らしかった。書き忘れ…美人度もUpしておりました。

それ以降も、祐飛さんとの学年差を感じさせない、やっぱりすみ花は北島マヤやな!と思わせてくれる見事な演技の数々。本当マンガから飛び出したような天才的演技には毎回驚かされてました。いつも偉そうなこと書いてごめんねm(__)m天才を見つけると素人ながらに無意識に月影先生目線になってしまうんでね。当の本人は読んでないのは分かっていますが、私の心の声なので悪しからず。

すみ花の演技で一番は、「銀ちゃんの恋」の小夏と書きたいとこですが、まだ観ぬまもなく発売のDVD「仮面のロマネスク」のメルトゥイユです。少なくとも初日からは変化してるはずなので、初日からどれだけ変化したか早く観たいし、何度も書きますがあの役こそすみ花のための役だと思っているので、今は月組公演より「仮面~」のDVDが早く観たい。

まだ東宝千秋楽を迎えていないすみ花に言うのもなんですが…、

宝塚卒業しても女優として、特に舞台に立って欲しい!!!

そしていつか、麻実れい、大竹しのぶ、毬谷友子、久世星佳、松たか子、願わくば大空祐飛との演技バトルを観たい!あとは演出家次第なんですが…。

すみ花の演技でほくそ笑むのが私の夢なんです!悪趣味でごめんなさいm(__)m素晴らしい脚本と演出家に出会えたら是非とも挑戦してもらいたい!

まだまだ東宝千秋楽まで先ですが、残りのタカラジェンヌの日々を宝塚の娘役として全うして下さい!きっと残りの日々が、更に人間として成長させてくれることでしょう。

たとえ女優にならずとも、未来の野々すみ花に栄光あれ!

祐飛様へは次回書きます…。

宙組「華やかなりし日々」

2012-04-18 00:52:50 | TAKARAZUKA
午前午後とダブル観劇しました。

原田先生なかなかやるやん!←かなり上からやね。スミマセンm(__)m

ギャツビー大好き人間にとっては、最高の演出でした!まさにギャツビーの死なないver.みたいな感じでした。いっそのことタイトルを「華麗なる日々」にしたらいいのにと思ったほど。

祐飛さんサヨナラ演出になっているけど、形式上みたいな感じだったからそんなに悲しくならなかったね。どっちかというと、「クラシコ・イタリアーノ」の方が断然サヨナラにピッタリな内容だった。

ストーリーが手が込んでいて見事な脚本でした。祐飛さん演じる詐欺師の結末が気になる展開でしたが、あのラストは文句なくオッケー!あまりリアルなラストは嫌だし、かといって、あまりにも非現実なラストも嫌だな~と思っていたので、トータル的に考えたらあのラストで良かったと思います。

ただ、祐飛&すみ花コンビファンとしては、なんか祐飛さんだけのサヨナラみたいで、そういう意味では淋しいラストだったかな…。ま、すみ花にはこれ以上の花を持たせる演出はないくらいの見せ場があったからいいけど…。個人的には「クラシコ~」の終わり方が理想なんだけど、今回は詐欺師の役だから仕方ないね。

祐飛さん演じる天才詐欺師のロナウド、祐飛さんの集大成となる役ではなかったですが、ギャツビーファンの私にはマジ堪らん演出がたくさんあったね!プロローグからマジびっくり!時代設定も同じ頃だしね。あ、「カサブランカ」のリックもいたな…。

キャラ設定もギャツビーとルディを足した感じだったし、最後まで詐欺師だったけども、台詞も説得力があってすみ花演じるジュディだけでなく私も夢を見させてもらいました。最高の男役とは言い難いですが、最高の華麗なる詐欺師やったね。花束を置くとこのシーンの祐飛さんが一番好きやな。ホント憎い演出たくさんありましたね。原田先生、Good Job!

すみ花も北島マヤなる役ではなかったけど、最後にあんな最高なシーン貰えて良かったね。トップ娘役冥利につきるね。ただそのシーンのすみ花の衣装が…私には…でした。

こんなこと書いたらなんですが、今回の組替えのお陰で、大劇場ではあまり目立たなかった鳳翔大ちゃんや七海カイ君、星吹モンチ君がめちゃ良い存在感を出してた。大ちゃんのマフィアめちゃカッコ面白くて良かった!このまま雪組でも頑張って欲しいね。

退団する風莉さん、藤咲さん、百千ちゃんもちょこっとだけど十分存在感をアピール出来る役だったし、特にラストの百千ちゃんの演技には二回ともウルッときました。なんで退団すんのさ!?これからという時に!でもお三方が活躍した「ロバート・キャパ」「仮面のロマネスク」が観れたのは唯一の救いだったかな。

副組長さんも、純矢さんも、大海さんも、れーれも、ここには書ききれないけど、皆存在感があって良かった。チョイ役でも目立つのは、もちろん各人の日頃の努力もあるけど、やはり脚本が良いという証拠だと思う。


書き忘れているわけではないですが、まずは…、

テル君、トップおめでとう!テル君のトップは全く文句なしです。ただ相手役が誰になるのかが一番気がかりでしたが、正直、みりおんちゃんでホッとしてます。っていうか、まさかみりおんちゃんを壮さんから手放すとは思ってなかったので正直驚いてます。でも今の状況下では正しい判断だと思ってます。みりおんちゃんは歌もお芝居も問題ないし、れみちゃんの退団が決まった今となっては、みりおんちゃんにれみちゃんの分も頑張って貰いたいですね。

で、テル君の刑事役、たまに古畑任三郎がちらつくんですが…私だけかな…?テル君らしい役ですね。優しいお兄ちゃん的な役が良く似合う。個人的にはもう少し包容力が欲しいとこなんですが…。

で、最後にみっちやん。ロナウドの子分のニック。もう名前からして「華麗なるギャツビー」の世界とダブる。みっちやんにしては物足りない役ではあったけど、宙組最後に祐飛さんと兄弟みたいな役で良かったと思います。相変わらず息がぴったりなコンビでした。専科に行っても応援してます。まずは雪組で会いたいですね。頑張れ、みっちやん!

あ、悠未さん、ちーちゃん、凪七君もちゃんと活躍してますよ。

全体的に音楽も良かったし、選曲がいい。曲名知らないけど、宝塚オールドファンなら好きなはずの曲が使われてる。あの曲は大地真央さんが歌ってるイメージが強い。あと三重唱が特にお気に入り。「ウエスト・サイド・ストーリー」的でかなり好き。ジーグフェルド・フォーリーズのショーは確かに超豪華だったけど、個人的にはあまり…です。娘役さんに男装して欲しかったかな…。でも一番の見所であるには違いないです。

脚本も演出も良く出来ているので、特に90年代前半の宝塚を知るファンの方は必見ですよ。そうでない方も観て損はないです。

今日のまとめ:ショーの感想は後ほど…。