学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

人生を歩くこと

2023-06-16 16:45:12 | 日記
 このブログに何度か登場した近所の新築の3軒の前に「好評売出中」というバナーがはためき始めてから1ヶ月を超えた。三軒の家はまだ住人が決まっていないということだろうか。今日は表の道路の側溝の工事に二人の男性が携わっている。一人は若く施工の方法を勉強中。考えてみればどんな分野でも見習いや学習の過程が必要だ。ただ、どんな世界でも弟子を育てる王道のようなものはないらしい。昔、アメリカのニュージャージー州のグレンオークスのカントリークラブで知人の紹介で夏のアルバイトをさせてもらったことがあった。とにかく教える側は手本(example) を示し、あとは小言 (nagging) を繰り返すこと、と言って笑った料理長がいた。
 赤ん坊はハイハイの時期を終えて、周りの人達の歓声の中で立ち上がる喜びを覚えて、そして歩くことを始める。社会に出る前にもう一つ、走ることも覚えなければ翔び立つことは出来ない。人の人生、順序を踏まないで一足跳びはあり得ないということを教えてくれる。
 さて、例えば大学を終えて社会に踏み出した後のことは自分の意思で自分自身を誘導していかなければならない。“歩くことは最高のエキササイズ(運動)である。遠くまで歩けるように習慣づけよう” と言ったのはアメリカ「独立宣言」の起草者、第3代大統領トーマス・ジェファーソン。一般に生きるということの第一歩は、歩き、そして走れる心体の強さのようなものを必要とする。側溝工事を見学しながらそんなことを考えていた。そういえばもう一人、あのアメリカの第16代大統領アブラハム・リンカーンも名言を残している。“私は速く歩くことは苦手だ。でも、後ろに向かって戻ろうとは思わない”…と。