退職してテレビを見ることが多くなった。僕の若い頃は BS放送 などはなかったし、今でいう地デジの番組がテレビ放送であった。世間にテレビが出回り始めた頃は物珍しくて、各家庭では床の間にテレビ台を置いて‘進歩’と言う言葉を深く考えないまま有難く受け止めている人達がほとんどであったと思う。
あまり批判がましくなるのは自分の好みではないけれど、芸人だの、タレントだの、特に芸もなければタレントもないような人たちが公共の電波を独占して、彼らの仲良しクラブのパーティのような番組を見せられるのが嫌で、テレビを避けてきた。番組をつくる人達の頭にあるテレビ番組の‘像’はどんなものなのだろうとつくづく考えさせられている。
それでも、‘学びのプラスあるふぁ’‘考えさせらる番組’は数多くあることに気づいた。ハッと気づかせてくれる番組も実際にあるのだ。歳をとってくると、「学ぶ」という意識が徐々になくなってくる人が多いと言われている。
いやいや、とでもない、Never too old to learn.(学ぶのに歳をとりすぎているということはない)。ということは若い人は学ぶという作業に常に挑戦する姿勢が必要だということだ。
大学では、自分の研究の分野を決めて、一つのことに集中しながら自分の専門分野を追及していく。そういう世界から外に出てみると出来ればどんな分野の話しでも、周りの人と楽しく会話ができるように、いろんなことに興味を示して学んで行こうという姿勢が大切である。
Try to learn something about everything.(周りのすべてについて何かを学ぶ)
『定年バカ』と言う本を書いた勢古浩璽(セココウジ)氏もどうやらテレビに憑りつかれている人のようだ。テレビの番組を選んで見ていると、「学びのプラスあるふぁ」はいくらでもあるということは本当にありがたいと思う。