学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

自分とは人生の選択の総和

2020-08-25 20:51:07 | 日記
「年寄りはおとなしく家に…」と言われているように聞こえる評論家の意見をテレビで時々見るようになった。年寄りはコロナに感染すると重症化するというのが理由である。素直に受け止めて皆さんのお心配りをありがたく思うようには心がけている。ま、それはともあれ家に居る時間を利用して、NHKのプレミアム映画を昼間に楽しむ機会が増えた。
先日の映画は『ハドソン川の奇跡』、トム・ハンクスの主演だ。エンジントラブルの航空機をニューヨークのハドソン川に水上着陸させた機長のお話だ。ハッピーエンドのこの映画の細部のストーリーなどは有名なので割愛することとする。ただこの種の事故が起きると必ずと言っていいほど思い出す海難事故(犠牲者1,000人以上)がある。1954年9月の北海道と青森を結ぶ青函連絡船の洞爺丸の沈没事件である。僕が中学一年生の頃の話である。親戚の叔父が北海道からの帰路にこの船に乗ることになっていて、犠牲になったと信じ込んだ家族が近い親戚を集めて右往左往した日を思い出す。叔父は商談の関係で1日遅らせてこの船には乗っていなかった。今のように連絡が瞬時にできる頃とは違って、無事の連絡が来たのは何と翌日の朝。青森に向かおうとする叔父の家族と親戚の大混乱はめでたしめでたしで終わることとなった。映画の中でも遅れて搭乗しなかった人が事故に遭遇するのを免れた話なども折り込まれている。同時多発事故の時も然りで、まったく偶然にビルの外でコーヒーを飲んでいて助かった人などがいた。家を出るのを遅れて渋滞に巻き込まれるのを避けるためにこの日に限って地下鉄を利用してビルの地下で被害に遭ってしまった人。何がその差を作るのかは分からない。ただその人にとっては二つに一つの選択があっただけである。人生とは「右か左か、するかしないか」などというたくさんの選択を足し算して合計したものである。「選択の総和=人生=自分自身」という図式が成立する。今の僕が、今ここに存在していてこの日を過ごしている事実は1つひとつの僕の選択の生活行動を積み重ねた結果である。家にいて退屈しのぎに映画を見ていたらこんな所に行き着いた。

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