学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

功績ある人の死に考える

2022-12-02 15:52:16 | 日記
 どんなに優しい人にも、素晴らしいと言われる人にも、偉い人にも、功績を残した人にも、死はやって来る。松下電器産業(現パナソニック)の元社長、経済連副会長など経済面で大きな功績を残した中村邦夫氏(83歳)と、中国で現在の強国、強軍路線の道筋をつけた江沢民元国家元首(96歳)が11月末に亡くなった。功罪を云々される両氏の死が昨日の読売新聞一面に出た。日本のパナソニックの中村さんは大胆な改革で事業の業績を回復させる工夫と努力の人ではあったけれど、人員削減や「破壊と創造」を旗印に突き進む中で敵も多かったのではと想像するに難くない。江沢民氏は中国の経済成長の礎を作り強国路線への道筋をつけた人である。一方では歴史問題を持ち出して日本と中国の対立のきっかけを作った人でもある。
 BSで見る「イタリアの小さな村」、いつの放映だったか覚えていないけれど、次のような語りがあったのを思い出す。”父は生き方を話すことはなかった。でも、働く姿を見せて生きるということを教えてくれた” と。素晴らしい人だったと惜しまれる死の中に、波瀾万丈でなくてもいい、平凡に生き、淡々と仕事をこなして人生を送った人のものが感銘を与えることが多くある。英語の名言を引用してみたい。「我々はみんな死ぬ。最終目標は永遠に生きることではなく、永遠に生きるであろう何かを創造することである We all die. The goal isn’t to live forever, the goal is to create something that will.」—- どんな小さいことでも良い。見えるもの、見えないもの、何か後世を生きる家族や人に残せるものがあればそれでいい。