学びのプラスあるふぁ:日常の気付き

人の人生、それぞれが皆オリジナル。街を歩き人に話しかけることから「なるほど」と納得できる発見がある。

これしか出来ないので…

2020-11-06 17:02:17 | 日記
読めない地名は全国各地にたくさんあることは知っているけれど、先日、出かけた阪神電車の青木駅は(おおぎえき)と読むらしい。阪神大震災で甚大な被害を被った駅で阪神電車を長期間悩ませていたと聞いている。多数のキッチンカーが集まってちょってしたイベントというか提供される食べ物を楽しむ企画があった。僕はコロナの影響でキッチンカーが各地で活躍しているのを耳にしていたので興味津々、出かけてみたのだ。やや高めの値段の設定だとは感じたが、いろいろイベントを成功させるための運営上の関係があるのだろう。ビールなどを飲みながら楽しんだのだが高齢者用の優先座席がないので長時間の立ち飲みはちょっとキツいと感じた。(早速、テントの中の運営委員の皆さんに要望をしておいた)
お肉の串焼きを売っているキッチンかーはトヨタのトラックを改造していた。お兄さんに話しかけて「頑張ってるね〜」と冗談まじりに話しかけると、「トラックが全財産」「これしかできないので」などとこれまた冗談まじりに意外な答えが返ってきた。本当はもっと話を続けたかったのだが、なんといってもお昼の営業の真っ最中、お客さんが数人列を作って待っている。「おおきに!」の声でその場を離れた。
そこで思い出したのが、もう亡くなっているがアーサー・アッシュ(Arthur Ashe)。アメリカのテニスの選手で有名なのだが僕は彼の名言で彼のことはよく覚えている。“自分が(今)いるところでスタート、自分が(今)持っているものを使って、できることをやろう Start where you are. Use what you have. Do what you can.” という名言が好きだ。元気の良いこのキッチンカーのお兄さん、こんな名言を多分知らないと思うけれど、まさに彼の必死の挑戦が伝わってくるように感じた。どの店も元気に次々とやってくる客の応対に忙しそうに両手を動かしていた。名言の中には何度も思い出す価値があるものが多い。だから名言として残るのだ。