日時:2010年2月18日(木)13:30~17:30
場所:高槻市民総合交流会館 5F和室
三寒四温の寒極まった午後、集まったメンバーはなんと6名。お孫さんの入試や体調不良などで4名が不在でした。さびしくもありましたが、心太さんの座長役も慣れてこられ、いつもとうり賑やかな句会となりました。松本清張の「点と線」で春の旅を詠った洋子さん、「馬糞」の遠い昔のリアル表現のよう子さん、そして「春一番」に日常の買物風景をおり込んだ心太さん、それぞれ特選が入り、本日の巻頭3句でした。また、よう子さんの百万遍の「ありがとう」の句、いろいろ憶測がありました。では、来月の句会をたのしみに。
5点句 点と線点を求めて春の旅 洋子
馬糞まだ湯気立ており雪解道 よう子
確と抱く春一番のレジ袋 心太
4点句 流れ来て岩に留まる落椿 洋子
まいまいと着地探りし小雪かな 裕毅
春淡し朝の挨拶京ことば 久子
3点句 風船や解き放たれて真一文字 裕毅
モシモシと独り芝居の春オウム 裕毅
2点句 焼立ての粗目せんべいぬくし味 惟之
鶯のもう一鳴きにバスの来し 心太
春遠し延びし退院主夫奮励 ひろよし
鬼は外うらはずかしく声ひそめ 裕毅
寒月の靴こつこつと遠ざかる 捨弘
魞挿して比良の裾野を沈めけり 惟之
冬晴れを二つに割りて飛行雲 捨弘
谷間の水ぶつかりて春は来る 惟之
老の身のへっぴり腰や雪解道 照子
1点句 おなな児の飽かずに遊ぶゴム風船 照子
春浅し味噌を仕込む日ま近かな 久子
冬菊や百万遍の「ありがとう」 よう子
一粒の泪のごとく梅ふふむ よう子
入学試験子の朗報や声弾む ひろよし
賑やかに長ぐつふんで雪解道 久子
雪解晴白さ消えゆく山の肌 敬子
雪解や蒼天に鳶舞い遊ぶ 洋子
雪解田の雲解れつつ流れけり 心太
お気に入り 命この愛しきものよ春満月 よう子