水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

中山道柏原宿・芭蕉俳句2

2012年03月22日 16時31分19秒 | 低山ハイキング

               八幡神社の境内にある芭蕉句文碑

   芭蕉(桃青)の句文碑

   戸を開けれはにしに

   山有いふきという花にも

   よらす雪にもよらす只

   これ弧山の徳あり

   其のままよ 月もたのまし 伊吹山   桃青

芭蕉は、元禄二年(1689)敦賀から「奥の細道」結びの地大垣へ、伊吹山を左手に見ながら北国脇道往還を歩いた。そのあと、大垣の門人、高岡斜嶺亭の句会でこの句文を残している。その席で伊吹山は、花や雪や月の借景がなくとも、ただ単に、聳立する弧山としてだけで立派に眺め賞し得る山容を備えているとほめている。そして意外にも句会の主人斜嶺の人柄は伊吹山のようだと述べた。(句文掲示版より記載)
 

  

   

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中山道柏原宿・芭蕉句碑1

2012年03月22日 14時55分33秒 | 低山ハイキング

                    伊吹山を背景に芭蕉句碑を見る

  折々に 伊吹を見てハ 冬籠り    はせを

 芭蕉は元禄四年(1692年)の初冬中山道柏原を通り、大垣の門人岡田千川亭の句会でこの句を詠んだ。そして3年後、51歳の生涯を閉じた。この句は、初雪を見た伊吹山の、その後の降雪回数を数えながら冬支度を急ぎ、ひと冬を銀嶺の伊吹と共に送る、山麓住民の気持ちをうまく捉えている。ただし、伊吹を見て冬ごもりする千川へのほめ言葉との説もある。この同じ句碑は、滋賀県に2ヶ所、岐阜県に5ヶ所、愛知県に1ヶ所ある。(句碑の掲示版より)

 

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中山道柏原宿・清滝山(439m)

2012年03月22日 12時49分26秒 | 春の俳句

                  清滝山山頂から見た伊吹山              

 JR柏原駅→中山道柏原宿→徳源院→調子口→清滝山(439m)→清滝集落→JR柏原駅

近江百名山のひとつ清滝山にいってきました。JR柏原駅で下車(10:20)。改札がなくて「あれえ」と思いましたが、窓口にひとりいた。駅前の案内版でコースを確認して中山道を西に向かう。江戸時代に旅籠宿として賑わった面影を本陣跡、造り酒屋跡、蠟燭屋跡、一軒のみ開業している伊吹堂もぐさ屋などに見て、辻を北へ。街並みを外れると、緑の多い田園風景になる。蕗の薹を採ったり、所々の犬ふぐりが目に入る。伊吹山を向こうに芭蕉句碑に出会う。佐々木京極氏の菩提寺といわれる徳源院を過ぎて、登山口に入る。ここからの一気の急登がきついが30分程で、NHKアンテナのある清滝山の頂に出た。北に伊吹山(1377m)、南に霊仙山(1084m)を見る贅沢な清滝山。伊吹山の堂々たる山容には感嘆するばかり。後ろの霊仙山は鈴鹿山系の北端で、稜線の長い、ベテランには人気の山。 くもりの予報が外れ天候に恵まれたのが幸いした。下見に来たときは曇りで見えなかったK氏。反対に成らずよかったとーーーー。ありがたい。北東の遠景には中央アルプスもうっすら見えた。こんないいポイントではあるのに出会った一行は男の子2人連れの1組だけであった。下山は林間の伊吹山を見てルンルン。駅近くの八幡神社の境内では、2つ目の芭蕉句碑にめぐり遭いラッキーであった。

    中山道日陰て読めぬ「蠟燭屋」

        粕桶や造り酒屋に射す春陽

    林間や伊吹冠する春の雪

    春の昼伊吹の裾野「ひかり」過ぐ

    春昼餉前と後ろは神の山

    

    山頂を指差す如く猫柳

    

    

    

    

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