水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

バラ満載

2008年06月01日 20時50分24秒 | 夏の俳句
奥比叡棚田桜に日は落ちぬ
春落葉終えて楠空明るうす
七体の円空仏や春の笑み
葉桜や湖風の抜ける神宮道
湖光るバラ満載の花車
夏に入り白帆は波に見えかくれけり
暑き日や水音ばかりの棚田かな

2007年5月 惟之

  
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春の船

2008年06月01日 20時46分31秒 | 春の俳句
春激震能登の波濤や千枚田
曙や鮊子舟の灯り行く
湖風や浜一面の芝桜
花海棠垂れて朝日を弾きおり
大楠の下に香りし蓬草
湖魚の綱高く吊り居て春の船
浮御堂庇の遠く花吹雪 

平成19年4月  惟之
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ラ・カンパネラ

2008年06月01日 20時43分06秒 | 春の俳句

囀りは森の奏でるアリアかな
のどけさや馬も草食む昼休み
春の音やラ・カンパネラの鳴響く
山茶花の紅を零して暮れ残る
花散りて湖に響きし三井の鐘
読経や花降りしきる観音堂
六角堂潜り舞来る花片かな    

平成19年3月 惟之
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蕗のとう

2008年06月01日 20時38分15秒 | 春の俳句

春の犬耳飾りつけ渚ゆく
卒業やリストのピアノひびく今朝
ワンタンや喉につるりと春の味
経塚のいわれの跡や春の雹
谷間の午後の日差しや蕗のとう
春キャベツ陽のやわらかき口当り
菜の花のうま煮の会話ほろ苦き

平成十九年二月 惟之
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冬の檻

2008年06月01日 20時33分30秒 | 冬の俳句

竜の玉環にして地蔵の首飾り
瞑目の貌寄せあいて冬の蜂
湖跨ぎ比良に掛りし冬の虹
鉄の柵吊りて仕掛けぬ冬の檻
高枝に群れて舞来る都鳥

平成十九年一月  惟之              

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