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水彩画と俳句の世界

自然を愛し、感性を大切にして「水彩画と俳句の世界」を楽しんでいます。

賤ヶ岳の見えるの酒蔵(木之本)

2017年10月04日 10時35分21秒 | 風景

 

   賤ヶ岳の見える酒蔵 F6  

「木之本のお地蔵さん」で名高い、木之本地蔵院の門前町の木之本にゆきました。北陸街道沿いに酒造りの老舗「富田酒造」と「山路酒造」があります。この「賤ヶ岳の見える酒蔵」は北近江の地酒「七本槍」の蔵元、富田酒造です。1583年(天正11)の賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉が柴田勝家を破る以前からつづく、470有余年の老舗。白壁のつづく酒蔵の背後に賤ヶ岳の見える構図です。木之本のまちあるきを合わせてご紹介します。「木之本まちあるきMAP」参照      

 地蔵尊見守る町や秋桜   惟之

 秋日和杉玉の影動きをり

 古戦場の山頂ふはり秋の雲

 桑酒の徳利に魅入られ秋みやげ

 陶かえる片目瞑りて秋愁ふ

 陶蛙の絵馬のカラカラ秋の風

 酒蔵の白壁長き秋の影

 人気なき札の辻なる秋の昼

 秋日和赤きポストの影のびる

 古の牛馬市や馬肥ゆる   

七本槍の看板のある富田酒造

  杉玉のぶら下がる老舗「山路酒造」 

山路酒造は480年余りの桑酒・清酒の蔵元です。ここに座ってOさんと描いたが、逆光のこの構図はスッケチはできても色付けがむづかしく未完のまま。 

 街道沿いの郵便ポストと郵便車 

 富田八郎家と大きな杉玉と車輪の背のある長椅子。

 木之本地蔵院本堂と蛙の絵馬。木之本地蔵院は日本三大地蔵の一つ。賤ヶ岳の合戦では秀吉の本陣が置かれたといわれる。

 地蔵院本堂前の陶蛙。蛙のお腹に願いを書いて地蔵尊にお供え。

 本殿まえにつまれた寄進瓦。家内安全、無病息災、心願成就、延命長寿、眼御守護など。

 竹内五左衛門家と本陣薬局。浅田飴、ばいどく(梅毒)など古い薬看板がぶらさがっている。

 竹内薬館の重厚な登録商標「百毒下し」。

馬宿平四朗の家。山之内一豊の名馬ゆかりの家。

地蔵院まえの札の辻跡。「札の辻」は藩の禁止または公示事項を知らせるために目抜きに立てた制令という立札を立てた場所と云われる。

木之本牛馬市跡。室町時代から昭和の初めまで毎年2回牛馬のせり市が開かれた。

元床屋 上阪五郎右衛門家。江戸末期弘化四年の建築 二階を低くした典型的な役人家屋

江北図書館。明治39年設立、滋賀県下でもっとも古い。中に入るとなつかいレトロな感じ。

賤ヶ岳の山並が見える踏切。 

 JR木之本駅

 木之本地蔵院まえのスナップ

 お土産やに並んだ地酒の七本槍。でっち羊羹や水飴も木之本のお土産。

 にぎやかに写生会の講評会

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錨と桟橋

2017年09月20日 13時38分24秒 | 風景

   棄てられた錨と桟橋

 2016年10月、沖島に写生会に来てスケッチのままの未完成作品をやっと彩色しました。「あの水平線のように沖島の人はみんな平等だよ。こちら来たら湖水を描かないと」古老に云われたのが、いつも頭の隅に残っていました。この絵の水平線の一番高い山は津田山、その右側は長命寺山。近江富士の北にあるこの連山は私のお気に入りです。2016年10月掲載の「日本遺産の沖島めぐり」参照

 さよならを子と交した島の秋   惟之

 桟橋は猫の居場所や秋の午后

 棄てられたい錨に挿しぬ秋日差

 

 

 

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大溝城跡と乙女ヶ池、太鼓橋を巡る

2017年07月23日 18時02分17秒 | 風景

  大溝城本丸跡の石垣(滋賀県高島市) 8F

 近江高島の乙女ヶ池、大溝城跡を訪れました。乙女ヶ池は万葉の時代から「香取の海」として大溝城の外濠として利用され、幾多の歴史を秘めた場所です。現在は昔のびわ湖の湖岸風景を残す風光明媚な内湖。大溝城は明智光秀の設計により築城された城。初代城主は信長の甥・信澄は高島の開発・発展に尽くし、織田軍の遊軍として活躍。光秀の娘を妻としていた信澄は本能寺の変の嫌疑を掛けられ自害。その後、次々と城主は交代したが、その一人が浅井三姉妹の次女を正妻とした京極高次であった。

 乙女ヶ池の太鼓橋からのスッケチは時おりの牛蛙の鳴く声を聞きながら、山裾を走る湖西線の列車音を耳にして描きました。その後、大溝城跡へ移動して、苔生すの石垣を戦国時代へ思いを抱きながら描きました。

 牛蛙太鼓橋をも震わせる   惟之

 万緑の山裾走る列車かな

 万緑へ五つ繋がる太鼓橋

 万緑に見えつ隠れつ番鳥

 炎天に心臓ぱくぱく筆おきぬ 

 釣人の案山子のごとく動かざる

 農小屋のトタンの屋根や柿若葉

 城跡の石垣崩れ苔の花 

 古井戸の蓋の重しや丸茄子

  乙女ヶ池の太鼓橋より1 2F

 乙女ヶ池の太鼓橋より2 2F

 乙女ヶ池の太鼓橋より3  2F

 青田と三尾山。この山裾は壬申の乱の戦場となった場所といわれている。

 農小屋、柿若葉と茄子と古井戸のある乙女が池の畔をゆく。

乙女ヶ池の池畔 

 釣人と太鼓場の見える乙女ヶ池。釣人はまるで案山子のようだ。

 どこで描こうかとうろうろ。もう描いている仲間もいた。

 炎天下、ここでスケッチ。抜群の景色。右の山麓はリトル比良。右奥は蛇谷ヶ岳。

 頂に鉄塔の見える三尾山と太鼓橋。牛蛙の鳴き声が時をり響く。

 湖西線の電車が山裾の緑陰を走る

緑陰の山影映す池面かな

 

 遠くに魞の見える池畔

大溝城跡の石垣

 大溝城跡の碑

 近江高島駅構内で作品の講評風景

 

 

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柳が崎湖畔公園(英国庭園)

2017年07月05日 14時24分51秒 | 風景

 赤い鴨小屋のある池(大津市柳が崎) 8F 水彩

 2007年に写生した柳が崎湖畔公園(英国庭園)を10年ぶりに訪れました。以前には無かった赤い屋根の鴨小屋が面白く感じて、ここに座り込みました。描きあがると、手前の池端の草がいやに目立ち、また、右の紫陽花は後で描きこんでしまったが、これもない方がよかったと思っています。絵の構図はほんとにむづかしいです。

 睡蓮の隙間は青き天の色   惟之

 水上のお菓子のようなひつじ草

 見事に刈り込まれた庭園とびわ湖大津館

 

 写生場所

 びわ湖大津館近くを航行のミシガン 

  作品を並べて批評会


 

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近江商人のふる里五箇荘

2017年06月13日 16時56分28秒 | 風景

 

  寺前とおりの弘誓寺のスッケチ(東近江市五箇荘)8F

 写生会で近江商人のふる里五個荘を訪れました(5月11日)。五箇荘は、近江商人発祥の地として知られていますが、平成10年に国の重要伝統的建造物保存地区に剪定されました。スッケチした寺前とおりは白壁と船板塀がつづき、錦鯉が時おり、「どぼお」と飛び跳ねていました。近江商人博物館では日本画家・中路融人の湖国の原風景を楽しんできました。スケッチしながら話し込んだ地元の人から抱えられないほどのゼンマイを頂きありがとうございました。

 JR石山駅駅9:06発ーJR近江八幡駅ーJR能登川駅ー(近江バス)-ぷらざ三方よし10:25着

 錦鯉はねて近江の商人町   惟之

 片蔭や船板塀の釘の跡

 競べ馬むかし走りし神社前

 草茂る観音正寺の道こちら

 ぜんまいを抱えて仕舞う写生会

 山影の苗田に映る帰り路  

  東近江市地図(部分)

  観光案内所 ぷらざ三方よし 

  寺前とおりの水路に群れる錦鯉 カラス除けの紐が張られている

   白壁と船板塀のつづく寺前とおり

  船板塀1

  船板塀2

  この場所でスッケチ(寺町どおり)

 近江商人屋敷へ

   近江商人屋敷へ

 武者人形めぐりの幟

片蔭をゆく

 推古天皇29年(621年)造営され、主祭神は菅原道真公の大城神社

  競べ馬が走ったといわれる大城神社のある大通り

 観音正寺への道標

  五箇荘小学校の正門

山影が苗田に映りきれい。前方の山並の右側は石馬寺から猪子山、JR能登川方面。左側は地獄越えから繖山(きぬがさやま)、JR安土駅方面。

  作品を観光案内所のぷらざ三方よしに並べて講評

 

 

 

  

 

 

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ロッククライマーⅡ

2017年05月19日 17時43分57秒 | 風景

  ロッククライミングⅡ(大津市・千石岩)F60号 水彩画

2016年3月に作成の作品をベースに岩壁に膨らみもたせ、岩肌の凹凸を強調して、少し遊んでみました。2017年5月24日(水)から開催される第21回公募 滋賀水彩展に出展に予定です。

 夏空へトップロープのクライマー  惟之

 岩壁の窪みに一輪すみれ草

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膳所公園の桜

2017年04月22日 15時52分05秒 | 風景

   膳所公園の桜(大津市本丸町) 6F  水彩

膳所公園(膳所城跡公園)の写生会に参加しました。4月13日(木)は絶好の写生日和でした。

目的地までの湖岸風景と花見風景を掲載し、凡句を添えました。

 旅支度終へて寛ぐ百合鴎  惟之

 湖へ向く四高桜の花盛り

 鳩も来て子らも遊びし花盛り

 句座もあり唄ふ人あり花の下

 ハーモニカ吹いて楽しい花の昼 

 春の日を確と受けをり芭蕉句碑

  唐橋公園の桜

  日溜りに列になっているゆりかもめ。遠景は近江大橋と比叡山系

 

  湖岸の四高桜

  四高桜の碑

  膳所公園入口 

出会いの人とおしゃべりしながらここで写生

 それぞれの昼さがり

  先生と園児一行

 句座の風景

 遊具と桜

  唄に合わせてハーモニカ

  幼子も鳩も集いて花の下

  湖南アルプスの見える舟溜り 

  芭蕉句碑 湖や暑さを惜しむ雲の峰

  参加6名の作品を並べてのおしゃべり

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湖岸の春

2017年02月05日 09時14分14秒 | 風景

    湖岸の春 F40 水彩画(2011年)

 比良山を背景にしたこの絶景。毎年、1月から2月に守山市今浜町のなぎさ公園に咲く早咲きの菜の花です。

   比良からの風より生れし花菜かな   惟之  

    

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石山寺御開帳

2016年12月25日 14時15分45秒 | 風景

 

  石山寺33年目御開帳の如意輪観音のスッケチ F2

 本年は石山寺33年一度の御開帳の年に当り、12月4日が最終日であった。御閉帳近くは長蛇の列であったが、早く出かけたのでスケッチができました。本尊の如意輪観音は1078年に焼失したが、1096年に再建されたといわれる。髙さは3m(当初は4.2m)でとても優しい顔をされている。

  石山の石にたばしる霰かな  芭蕉

  観音の目尻やさしき冬のばら  惟之

  冬満月仁王の小指欠けしまま

 石山寺東大門

 阿形

 吽形               

 

  参道の桜紅葉

 石山寺の硅灰石

石山寺硅灰石の案内。硅灰石は、石灰岩と地中の花崗岩と接触し、熱作用で硅灰石が生成したと記載されている。大正11年に国の天然記念物に指定された。

 石山寺本堂。巨大な硅灰石の上に立つ。如意輪観音の台座も硅灰石に座っていました。

 月見亭と紅葉

 境内につられている御開帳提灯

 紅葉を見下ろす

 巨大な硅灰岩と参列者

 御閉帳のまじかも参拝の行列がつづく

 門前のおみやげや

  芭蕉句碑 石山の石にたばしる霰かな  (石山寺観光駐車場にて) 

 

 

  

 

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宝ヶ池の紅葉(メタセコイア)

2016年12月06日 15時23分55秒 | 風景
    メタセコアの紅葉(京都・宝ヶ池) 8F 水彩
 
 京都・宝ヶ池のメタセコイアの紅葉を描いてきました。地下鉄国際会館に10:00集合。写生会の参加は6名。4名は宝ヶ池から対岸の紅葉を国際会館と比叡山を背景にした景色。2名は四阿とメタセコイアを前景に池を入れて描きました。このメタセコイアの紅葉に圧倒され、頭がくらくらする想いでした。燃えるような紅葉を見上げて描くのは、とてもむつかしい。最近、絵の中に出来るだけ生活感を表現してみたいと感じています。丁度、四阿でストレッチしていた女性、そして子供たちが大勢あつまっていました。そして、こんな絵になりました。
 
    大紅葉宝ヶ池に聳えけり  惟之
    園児らの声弾みをり紅葉池
    おしどりの水輪重なり大比叡
    日溜り動かぬ猫や冬紅葉


 池の紅葉

 
 園児らの声の聞こえる池端
    
 
  日向ぼこの猫

 
 宝ヶ池と比叡山
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