猫田ジャレの 『 天然!にゃー語 』

~ 見ネコ聞くネコ言うネコの とびきり天然な日常 ~

江ノ電に乗って 『いざ、鎌倉!』 ~ 鎌倉文学館、鶴岡八幡宮編 ~

2014年12月23日 | お出かけ、レジャー、イベント等
長谷寺参りでめったに出ない 「大吉」 を当て、足取りもココロも軽くなった猫田さんは   るんるん

さいしょ予定にはなかったのだが、同じ長谷駅下車の近くに 「鎌倉文学館」 なるものがあるらしいと知り、
時間はたっぷりあることだし、せっかくだから寄ってみることにした。

ホラ、やっぱね、自称 σ(^^;) モノカキ、モノカキ…

文学館、寄らなくっちゃ    


てんで、今度は、長谷寺と反対方向にひたすら歩く。

途中、相模湾名物 「しらすネギトロ丼」 の看板があちこちに。

・・・おいしそう。

ちょうどお昼時。時間はあるから、食べちゃおうかな、とも思ったが、

ついでにビール 飲んでるとすっかり腰を落ち着かせてしまう恐れがある。
( 前日の “うにパスタランチ” がいい例  危うく2杯飲みそうになったのを心を鬼にしてやめておいたのだ。 )

この後、ナオミと会うことになっているので、その時に一緒に食べよう! そのほうが時間の節約 

ってんで、 「しらすネギトロ丼」 を心に残しつつも、またひたすら歩く。  


 閑静な住宅街の奥の方に、それはありました。



石畳の小道を上っていきます。



都会の喧騒を忘れるかのような場所で、前田家別邸だったころの門は今は閉ざされています。



通用門を抜け・・・



トンネルをくぐると



そこは別世界   



旧前田侯爵家の鎌倉別邸 (1890年頃に建築、1910年(明治43年)に火事により消失したが1936年(昭和11年)に洋風に全面改築) を鎌倉市に寄贈されたものを利用しているとのことで、国の登録有形文化財だそうです。

靴を脱いで上がるのですが、資料室として利用されている室内は静かでゆったりとした別の時間が流れているようで、とても居心地がよく、

ここ、鎌倉の地を愛して居を構えていたという多くの文豪たちの面影を、
直筆の原稿や書物、写真、添え書きの資料などを読みながら辿っていると・・・

つぃ説明文などを読みふけっちゃって、時間のたつのを忘れてしまいそう・・・。  

趣のある当時の本や、作家の手書き原稿や筆の短冊などを見ていると、

自分のやろうとしていること、 「電子書籍」 が、いかに味気ないものか、と思い知らされます。

「電子書籍」 は、なかなか出版物にはならないので、苦肉の策として考えたものとはいえ、

やはり、手書きのもの、本当の書物にはかなわない。

( とはいえ、30年近くもワープロ(現在はPCのワード)で原稿や文字を打つことに慣れすぎている私には、いまさら “手書き” になんて戻れっこないのだが。
てか、ワード以外で文章を書くなんて、今の私には、うっそぉ~   信じらんなぁーーーいっ  ですが。   )


それでも、私は 「本」という形態を愛しているので・・・

ゆっくりじっくり見ていると、本当に興味深く、楽しかったです。

大学時代に取っていたプロゼミ&ゼミの 『義経(ぎけい)記』 も、 『平家物語』 も、ここ、鎌倉の地で書かれたと知り、
何だか自分にとっての懐かしいものが、急に目の前に現れた感じでした。


そういえば、我が郷土の産んだ文豪、島崎藤村も最後は鎌倉に住んでいたのですよね。

馬籠(まごめ)にある “藤村記念館” には、彼の絶筆の場ともなった 「鎌倉の書斎」 と同じものが再現されている場所があるんです。

文人たちが始めた貸本屋 『鎌倉文庫』 や、「鎌倉カーニバル」 など、この地を愛してやまなかった文人たちの足跡がしのばれます。


一通り見てからもう一度、入り口付近にあった 「文人たちの居住区域を示した地図」 を見てみます。

高浜虚子は、長谷のお隣、由比ガ浜に住んでいたようでした。

祖父母が鎌倉に住んでいた時、近くに高浜虚子の家があり、祖父が年賀状か何かを出したところ返事が来た、というのを聞いた事があります。

Kに移り住んでからも出したことがあったのですが、その時は返事がもらえなかったそうです。

その話を聞いたときに地図で調べたら、虚子の句碑が 「材木座」 という所にあるらしいと分かったので、

祖父母は、もしかしたら材木座に住んでいたのかなぁーと思ったものでしたが・・・

句碑と居住区域は違うかもしれないので、祖父母の住んでいたところは由比ガ浜の近くかもしれません。  


そう思ったら急に、今度は是非、由比ガ浜を散策してみよう   と思いました。

長谷に来たついでに、と寄ったに過ぎない 「鎌倉文学館」 でしたが、思わぬところで “魂の故郷(ふるさと)” に出逢えたような気分でした。




思わず買ってしまった、文学館資料。 
左上は、文学館建物のしおりで、ステンドグラス風になっています。




地下の方で、鎌倉の地と、酒と食を愛した “ 無頓派作家” 山崎方代(やまざき・ほうだい)展をやっていたのでそちらものぞいてみましたが、なかなか良くて、句や味のある書などに読みふけってしまいました。





こんな風に俗世間や欲を捨て、気ままに、自由に生きられたらいいなぁと思いつつ、あらゆる誘惑、物欲に勝てない私には、

ずぇってームリだとも思い・・・   



庭からは、やはり遠く相模湾が望めるのでした。

今度は、バラの季節に来てみたいです。 庭園の薔薇は、とても見事だそうです。



文学館が居心地がよくて、思いのほか時間を費やしてしまったので、
よほど予定にあった 「鶴岡八幡宮」(鎌倉) へは寄るのは、今回はやめようか・・・

とも思ったのですが、次にいつ来られるかわからないので、イチかバチか、で、行ってみました。

 「鶴岡八幡宮」 は、源頼義が奥州平定ののち鎌倉入りをした後に建てられた八幡宮がもとで、その後頼朝の手によって整えられ、全国に八幡宮(八幡神社)を設置することとなった、いわば源氏の守り神。



大学に入った年にサークルの同期の仲間と遊びに、そして4年の時 「万葉集ゼミ」 の卒業旅行 (若かったので、北鎌倉をひたすら歩くお寺巡りでした) で 、それぞれ鎌倉に来たときに尋ねているので、今度で3回目ですが、

とにかく、新宿5時20分発の高速バスに乗って帰るために、

新宿までは定期があるという親友のナオミが、所用の合間を縫って途中T駅で乗車し、車中新宿まで付き合ってくれるということだったので、
新宿ランチの時間もほしいし、鎌倉駅に着いた時点で帰りの電車を調べ、この、3時9分発の湘南新宿ライナーに乗ろう!!(あとで3時12分初であると分かったが)と、ゆーんで

「鶴岡八幡宮」 まで最短距離、と銘打たれた仲見世のような商店街を、
ほんとはゆっくりお店を覗きながら歩きたいのを我慢して、鎌倉散策でごった返す人々のあいだをかきわけ、かきわけ、
文字通り “飛ぶように” 超特急で歩き、     

驚異の     参拝も済ませての往復で確か45分くらいで行って来ました。 






台風で折れた 鶴岡八幡宮名物の 「大イチョウ」 





この場所にあったころの 「大イチョウ」。
ゼミ旅行の時、この麓でみんなでふざけた面白い写真を撮りました。



たぶん、ですが、こちらが、移築再建された大イチョウ? (別物かも)



参拝殿 (本宮) は、さらにこの上にあるのです。    うえ~。

大急ぎで参って・・・ 境内でまたまたお守りなどを買い、



鎌倉といえば 「鳩サブレー」 でしょ   を買って、またまた、人をかき分けながら、飛ぶように来た道を戻り、  


なんとか、決めた時間の電車に間に合ったのです・・・  ヤッタァ~ 

しかし、ぐったり、ゼィゼィ・・・ 

途中、地元っ子のナオミがT駅で乗車してくれて、新宿までおしゃべりしながら電車に乗り・・・

新宿で小一時間ほどあったので、ナオミに付き合ってもらって、おそぉ~いランチを夕方に食べて、無事、5時20分発の高速バスに乗り帰路につきました。

ああ、 途中ゆっくりしすぎて、最後にちょー忙しかったケド      いつものパターンか・笑


「癒しと再生」 を求めて一人で巡った

鎌倉、 楽しくて、サイコーに いい旅でした。     




今回の “ショート・トリップ” で行ったところ。



「大吉」 の出たおみくじ、つぃ沢山買ってしまったお守りの数々(中身はヒミツ・袋だけにしておいてね 



長谷寺 「千手観音・お姿写真」 や、ありがたいお札など。(こちらも中身はヒミツです 



ご朱印帳を家に忘れてきてしまったので、記念の意味も込めて、大仏殿で新たに購入しました。



右から、「鎌倉大仏」の朱印、高徳院、長谷寺、鶴岡八幡宮 です。



こちらは、長野アルコンの際に善光寺参りした時に買ったご朱印帳と、善光寺さんのご朱印。
( 地元の人は、親しみと敬意を込めて “善光寺さん” と呼ぶのです )

この2冊が埋まるくらいに、沢山のお寺を訪ねてみたいです。

そのうちにゆっくりと、少しづつ・・・



 祖父母の住んでいたところや、高浜虚子とのことはうろ覚えだったので戻ってから、母に詳しいことを聞き直そうと思ったところ、

「どうだったかな、 興味がないから忘れた・・・」    

ですと。


そうね、そんなものかも・・・。  


でも、 わが心(魂)のルーツを求め いつかゼッタイに由比ガ浜探索、するぞぉ~~~     

名物 「しらすネギトロ丼」 も、今度は食べなくっちゃ     









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