暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

特別な一日 A Special Day(Una giornata particolare)

2014年10月11日 22時14分34秒 | 洋画>★★
1977年/伊・カナダ/エットーレ・スコラ監督/ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ ジョン・ヴァーノン
2014年9月15日 TOKYO MXキネマ麹町〔ソフィア・ローレン生誕80年特集〕

【あらすじ】
時は第二次大戦下、ドイツの総統閣下がムッソリーニさんを訪問したある日の出来事である。
6人の子育てに四苦八苦しているおっかさんアントニエッタ(ローレン)は、夫(ヴァーノン)の浮気だの亭主関白ぶりだのも相まってそこそこ疲れていた。
住人のほとんどが閣下の演説を聞きに行ってしまったその日、留守番をしていたアントニエッタは逃げた九官鳥を追って向かいの棟の部屋を訪問する。部屋にいたのはガブリエレという伊達男(マストロヤンニ)。お互いに惹かれ合うものがあってか、部屋を行ったり来たり訪ね合ううちに妙な雰囲気に。だけどガブリエレはアントニエッタのアプローチに、俺はゲイだと突っぱねるるが…。
たった一日の中で繰り広げられる、オトナな男と女の出会いと別れ!


この作品には押さえておくべき基礎知識があって、即ち<ファシズム>の思想と戦争や市井への影響など。
ガブリエレはゲイだが、ファシズムはゲイを弾圧対象としていたそうな。ナチス被害の作品は数々あれど、イタリアファシズムにはなかなか触れる機会もなく、勉強になりました。それにしても世のご主人方、奥様を家政婦代わりにしていると、いつマストロヤンニに食われるか分かりませんぞ。奥様怖ええなあ~!!!
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