暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ブラックボード/背負う人 Blackboard

2007年02月18日 22時15分08秒 | 洋画>★
1999年/イラン・日・伊/サミラ・マフマルバフ監督/サイード・モハマディ バフマン・ゴバディ
2007年2月17日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
舞台はイランとイラクの国境近く。黒板を背負って、流しの授業を生業とする流浪の教師たちが居た!
そんな教師たちのうち、2人の男が辿った一日を追う。
一人は国境を越えた故郷へ向かう村人たちに着いて、膀胱炎に悩む爺さまのバツイチ子持ちの娘(美人!)と結婚&離婚。
一人は国境越えの荷運びで生計を立てるチビッコたちに、教育の押し売りだ。


ドラマとしては、正直あんま面白くはなかった。
でも、見た意義は大きかったと思う。
イランのニュースは連日報道されていたとしても、普通の人々がどのように生活しているのかなんて見れない訳じゃない。
人々の生活の中にあって、常に脅かすものとして存在している軍隊やテロル。金も食べる物もなく、着ている物と黒板、または胡桃の木が全財産とか。知らない人を決して信用しないようにと警戒しながら生きる子供たち。読み書きも計算も出来ない圧倒的多数の民。そして学ぶゆとりもない。
産油国なのでイラン自体は豊かな国家のはずなんだけど、やはり戦争の影響なんでしょうか。
近頃日本では<格差社会>なんて言っているけれど、この国のことを思えば十分恵まれていると思って間違いないんじゃないか。
う~む、なるほど・ザ・ワールド。
コメント

東京の休日

2007年02月17日 23時19分38秒 | 邦画>★
1958年/邦/山本嘉次郎監督/山口淑子 久慈あさみ
2007年2月9日 テレ東昼

【あらすじ】
ニューヨークで成功を収めたファッションデザイナー(山口)が、休暇で東京にやってきた。
そんな彼女の名声を利用してファッションショーを開き、利権をむさぼろうと群がる魑魅魍魎群像ミュージカル!


タイトルから推察するに、「ローマの休日」をもじってそこからインスパイアされた酷く薄っぺらい内容を更に歌と踊りで薄めたまったく味の無い作品。
テレ東は2月の連休に2夜連続で放送した「李香蘭」にあまりにも力を入れ過ぎたため、今作(李香蘭=山口の戦前の芸名)をうっかり放映してしまった。ひょっとして見たのは私だけなんじゃないだろうか?
しかしこんなに詰まらない映画があって、しかも映画が娯楽の中心だった時代に作られていたとは驚きだ。こんな作品を濫造するようでは、人々が映画を見限ってしまっても文句は言えまい。
世界の三船、爆笑王金語楼、<世界昔話>宮城まり子が見られたのが救い。
コメント

ションヤンの酒家(みせ) 生活秀/LIFE SHOW

2007年02月17日 11時04分47秒 | 洋画>★★
2002年/中国/フォ・ジェンチイ監督/タオ・ホン タオ・ザール
2007年2月16日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
重慶の下町で、鴨首が評判の飲み屋を営む美人店主ションヤン。
ヤク中で更生施設に入っている弟、弟の恋人である従業員、強欲な嫁の尻に敷かれる兄、離婚して家族を捨てた父、家族の崩壊に伴って他人に乗っ取られた家。
それら全ての面倒を見るションヤンの店に、金持ちのオッサンが通うようになった。
家を巡って嫁とのキャットファイト、店のある吉慶街取り壊しの報、オッサンとの逢引き、そしてオッサンの正体…。ハッピーエンドは迎えられるのか?


主演の女優さんが凄く綺麗で、それだけが救いな作品。
ションヤンの頑張る姿が痛々しくて、多分きっとこのひとはこのまま不幸を背負いながら美貌も失われていくんだろうなあと思ったら何か切なくなった。
まあ負ってる苦労は雲泥の差だが、私もこのまま年老いる可能性が大な訳で、そんなものを突き付けられて大分凹みました。
コメント

スキージャンプ・ペア~Road to TORINO 2006~

2007年02月16日 22時51分47秒 | 邦画>★★★★
2006年/邦/小林正樹監督/谷原章介 アントニオ猪木
2007年2月15日 テレ東シネ・ラ・バンバ

【あらすじ】
1998年、氷点下に於いては<ペア>が安定するという理論を引っさげ、物理学者原田博士は1組のスキー板で二人のジャンパーが飛ぶという<スキージャンプ・ペア>の競技化を提唱。双子の息子の青春をも掛け、2006年のトリノオリンピックでの正式競技化を実現させた、感動のドキュメンタリー。

パチンコ(平和)を打った時は、すっ転がって爆笑したよなあ。後に猪木さんも平和からパチンコ再登場したし、繋がってるんですね。甥っ子にあんな秘密があったというのも、感慨深い。甥っ子!
ジャンプの船木和喜選手、荻原次晴選手に八木弘和選手も、実名でインタビュー。こんなことしたら、純粋な人は信じちゃうよ。…信じるかよ。怒るって。
勿体無いのは、原田博士が下手糞だったこと。もっと博士博士した人が、素人臭く画面に収まっていたらなあ。
あと、私はパチンコこそ楽しんではいるものの本家のCG作品を見ていない。それ故、ジャンプ競技の時間にもっと時間を割いて欲しかったなあ。乞う続編。
コメント

アンタッチャブル The Untouchables

2007年02月15日 22時52分48秒 | 洋画>★★
1987年/米/ブライアン・デ・パルマ監督/ケビン・コスナー ショーン・コネリー ロバート・デ・ニーロ アンディ・ガルシア
2007年2月15日 テレ東 木曜洋画劇場

【あらすじ】
舞台は1960年代、禁酒法を背景にアル・カポネ(デ・ニーロ)が実権を握るシカゴ。
そこへ派遣された財務省のエリオット・ネス(コスナー)。カポネの悪事を暴かんと、お巡りさんのジム・マーロン(コネリー)、射撃の名手ジョージ・ストーン(ガルシア)、経理に強いオスカー・ウォルシュ(チャールズ・マーティン・スミス)を仲間に、取引現場に踏み込む!
触れざるべきゴッドファーザーに立ち向かえ!英雄たちよ!


「ファム・ファタール」でデ・パルマに失望したが、評判の通りイイ男気映画だった。
何だっつってもアンディ・ガルシアよ。カッコイイ!今までガルシア映画で面白い物に当たったことはなかったが、めちゃんこカッコイイじゃないの。ホウ。
しかし、乳母車の階段落ちは…「裸の銃を持つ男」(何作目かは忘れた)がフラッシュバックしてしまい笑ってしまった。見る順番が逆だと、こういう支障が…。
ところで、ちとキモい同僚のオッサンが今作好きらしく、翌日の職場での飲み会で詰まらない薀蓄を飽き飽きするほど聞かされてしまった。「アンタッチャブル」は何も悪くないのに、何か嫌な思い出を残すことになってしまったよ。
コメント (1)

ウェディング・プランナー THE WEDDING PLANNER

2007年02月15日 08時49分20秒 | 洋画>★★★
2001年/米/アダム・シャンクマン監督/ジェニファー・ロペス マシュー・マコノヒー
2007年2月14日 テレ東午後のロードショー〔幸せになりたい貴方に〕

【あらすじ】
腕利きウェディングプランナーのジェニロペは、自分自身になかなか春が来なかった。業を煮やした父親から幼馴染のマッシモを紹介され、まとわりつかれる始末。
そんな彼女が大型受注を取り付けた矢先、ゴミ箱に轢かれそうに!そこへ颯爽と現れたハンサムな小児科医マコノヒーに助けられ、一目惚れ。お互いいい雰囲気になるが、何と彼は大型受注の新郎さんだった!
惹かれ合うがご法度の感情に喧嘩を重ね、結婚式が近づいてくる。
二人の恋の行方や如何に!?


軽妙でテンポも良く、まるであだち充の漫画のような爽やかさ。
めでたしめでたしのあのラストが悪い訳ではないが、私としてはそれぞれの鞘に収まって欲しかった。マッシモいい奴やんか~。可哀想よ。フォローのつもりか通りすがりのオネエチャンに声を掛けていたけどさあ。20年越しの片思いよ。後引くだろうなあ。
結婚式準備期間だからというのもあるかもしれないが、マコノヒーは小児科医の割に仕事しなさ過ぎだし。中盤以降医者だってことまったく忘れてるよね。
この二人の今後を予想するに、結婚するもお互い忙しくて2年で離婚、てとこですかいね。その後お互いの相談相手になっていたマッシモがジェニロペと結婚、マコノヒーとの間に生まれた子供にも良き父親となってめでたしめでたし。勝手に妄想してスイマセン。
コメント

SPY_N China Strike Force(雷霆戦警)

2007年02月13日 22時59分38秒 | 洋画>★
2000年/香・米/スタンリー・トン監督/アーロン・クォック 藤原紀香 ワン・リーホン クーリオ マーク・ダカスコス
2007年2月12日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
麻薬を禁じ手として商売にしていなかった中華マフィアの親分さん、しかし倅マーク・ダカスコスはロスで知り合ったクーリオ(役名もまんま)から大量買付け。
新米刑事のアーロンとワン・リーホンは下着のファッションショーで起きた殺人事件から密輸を嗅ぎ付け、ダカスコスを追う。
一方怪しい動きを見せるノリカ(藤原…)を重要参考人として拘置したところ、どうやらクーリオを追う日本のインターポール(???)捜査官であることが判明。
白いカウンタックとレーサーでのカーチェイス、「HERO」のロケ地での銃撃戦、ヘリに吊るされ高層ビル上のガラス板の上での大立ち回り、アーロンとノリカの運命や如何に!?


以前、何だったか忘れたが劇場へ映画を観にいった時に予告でチラッと観たなあ…。藤原紀香ってアクションが出来るんだ~、へー…と感心はしたが。
正直、ここまで詰まらない映画でお色気ぶっ放してるとは思いもよらなかった。日テレとしては、ひょっとしたら「ご婚約おめでとう」のつもりで放映したのかもしれないが、藤原にとっては忘れたい過去かもね…。
刈り際シャープな渡辺裕之顔のマーク・ダカスコス、どっかで観たぞ、そうだ、マニ!?「ジェヴォーダンの獣」!?マニだマニ、絶対マニだよ、マニ~っ!と、主役たちそっちのけでダカスコスに注目。マニなんだからラスボスで美しいアクションを魅せてくれるんだろうと期待していたが、いつの間にかいなくなった!…ラスボスはクーリオ。どないやねん。
コメント

スリーパーズ Sleepers

2007年02月12日 22時54分41秒 | 洋画>★★
1996年/米/バリー・レビンソン監督/ジェイソン・パトリック ブラッド・ピット ロバート・デ・ニーロ ダスティン・ホフマン ケビン・ベーコン
2007年2月8日 テレ東午後のロードショー〔ダスティン・ホフマン特集〕

【あらすじ】
スラムで育った4人の少年仲間。ある日とんだ間違いから、少年院に送られた。揃いも揃った美少年4人組。看守の絶好のおもちゃにされてしまう!ケビン・ベーコンを筆頭に、掘るわしゃぶらせるわ殴るわ蹴るわ、少年たちは唇噛み締めてひたすら耐えた!
無事に出所した少年たち、一人は検事(ブラピ)に、一人は記者(パトリック)に、そして二人はヤクザになってツルんでいた。ヤクザの二人は偶然にもダイナーでベーコン看守を発見、射殺する。
二人の裁判を利用して、元看守たちに制裁を下そうと企むブラピとパトリック。昔馴染みの神父デ・ニーロの協力を得て、いざ法廷へ!


ホフマン特集、ホフマン主演の映画はごっそりありそうだが、何故か彼の影が薄い豪華スター競演の今作が選出されていた。髪が長いぞ、ホフマン!
シナリオは重すぎて私のストライクをまんまと外したが、好色そうなケビン・ベーコンがクリーンヒット。
コメント (1)

フォーエバー・フィーバー Forever Fever

2007年02月11日 22時45分25秒 | 洋画>★★
1998年/シンガポール/グレン・ゴーイ監督/エイドリアン・パン
2007年2月3日 テレ東バリ・シネ

【あらすじ】
舞台は1977年のシンガポール!何の変哲も無い、ブルース・リーとバイクを熱愛するスーパー店員のホック青年は、ある夜映画「サタデー・ナイト・フィーバー」で踊るトラボルタに一目惚れ!折しも賞金5000ドルのダンス大会のチラシを見た直後。トラになりきってバイクを買わんと、いざ、もうひとつの「シャル・ウィ・ダンス?」の開幕!

困った!生まれて初めて観る、シンガポール映画だ!今のシンガポール情勢も知らん上に、文化も歴史も何も知らん。マレー半島の先っぽにある、ちっちゃなちっちゃな貿易国家、そんな地理の授業で受けた知識しかない。
とはいえ、実はそんなにシンガポールのことなぞ知らなくても十分イケるんだけどね。1977年。日本に置き換えてもいいくらいじゃないか。
この映画作った人はどこまで狙っているのか。「当時のダンスはカッコいいけど可笑しい」「トラボルタをコイツにやらせたら可笑しい」なにぶんシンガポールのセンスに触れるのは初めてなので、そこの見極めが全然できないし。
まあまあ、シンガポールという未知の文化に触れさせてもらって有難う、といったところです。
コメント

シックス・パック Six-Pack

2007年02月11日 14時43分04秒 | 洋画>★★
2000年/仏/アラン・ベルベリアン監督/リシャール・アンコニナ フレデリック・ディーファンタル
2007年1月22日 日テレ月曜映画

【あらすじ】
女性ばかりを狙う猟奇連続殺人事件発生!勘を大事にする刑事は、シリアルキラーの本場アメリカへ。現地の刑事に、2年前に居なくなった<シックス・パック>と呼ばれる殺人鬼ではないかと情報を得る。
帰国した刑事だが、犯人を探るうち謎の組織から圧力を受ける。
現行犯なら文句はあるまいと、囮捜査に乗り出すが…


相棒の若い刑事が見覚えあるなあと思っていたら、「TAXi」のエミリアンでした。エミリア~ン!
ラストの頭BOMGはインパクトあったが、内容的には良くある猟奇サスペンスな訳です。
ところで、刑事って本当に24時間365日、自分の好きな捜査をやっていいものなんでしょうか。生活感ないよなあ~。
コメント