暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

ナースのお仕事ザ・ムービー

2007年02月10日 23時13分32秒 | 邦画>★
2002年/邦/両沢和幸監督/観月ありさ 藤木直人 松下由樹 ウド鈴木
2007年2月10日 フジ土曜プレミアムステージ

【あらすじ】
新婚ホヤホヤのナース観月とドクター藤木、休暇が取れる取れないで別れ話。
そんな折、松下に憧れるウドちゃんがやってきた。意地の悪い新任婦長に冷たくあしらわれたウドちゃんは、何故か持ってるマシンガンでナースステーションをハイジャック!


こんなもん映画にせんと、スペシャルドラマの枠に収めておきなさいよ。見るに耐えん。ドラマも見てなかったことだし、こんな映画スルーしておけばよかった。しかも時間延長までしてノンカット放送。カットカットで1時間半で十分だろ。
収穫1:観月ありさは意外とオバハンになっていた
収穫2:吉行和子は歳を取らない
これだけだな。
とにかく、製作スタッフは銃の持ち方を勉強することも怠る程やる気がないから面白い訳が無い。
公開時限定の<サッカーW杯日韓共同開催に於ける浮かれ狂気>を練り込むなんぞ、んなことはスクリーンに持ち込むな。何故私がドラマを放置し、映画を詰め込むのか。それは、ドラマが時代の流れという下らない物を拠り所にしているのに対し、映画が時代を超えて耐え得る<文化>であると認識しているからだ。漫画家ゆうきまさみは「究極超人あ~る」の中で名言を残している。
曰く「CMネタはすぐに風化する」
風化するんだよ!W杯はCMではないが、人の感情は風化するのだ。風化する物を取り込む奴が居るか!しかも<映画>という時代を超えて人の目に晒される文化の中で。
そりゃ人によっては「あ~、そう言えばこの映画の年はアレやってたな~」と懐かしむ向きもあるだろう。だがしかし、10年20年、50年後にこの映画が果たして楽しいと言えるか?懐かしさを覚える極一部の人間に頼れるのか。
それでいて、うっかりマシンガンをぶっ放してしまった観月が発する言葉が「さ~いこ~」か。ここは「快・感」だろうが。
何なんだこの映画は。本当に腹が立ったよ!うわ~ん!
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ダブル・ジョパディー Double Jeopardy

2007年02月10日 11時02分25秒 | 洋画>★★
1999年/米/ブルース・ベレスフォード監督/アシュレイ・ジャッド トミー・リー・ジョーンズ ブルース・グリーンウッド
2007年2月9日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
ヨットの中で旦那とメイクラブしてから目覚めてみれば、何と自分もヨットも血まみれになって旦那が蒸発!なんだか判らないうちに、亭主殺しの罪で刑務所行きになってしまったアシュレイ。
服役中に、息子を養子に預けた友人と連絡を取るが、どうやら死んだはずの旦那がそこに居る!
一杯食わされたことを悟ったアシュレイは、仮釈放でトミー・リーの保護観察を受ける中、友人と旦那への復讐に向かう。
旦那の悪さ大爆発!


金持ちでハンサムな優しい男を亭主に持ち、何の苦労も知らなかったアシュレイが、刑務所内で「渡る世間は鬼ばかり」であることを知る。そして知力と体力を蓄え、強かに成長するドラマは、ありがちではあるけれどやはり素直に声援を送ってしまう。
私的な意見を言わせてもらえば、「復讐は何も生み出さない」し「死を持って罪を償わせる」のは甘い。だが仇となる旦那は、実態に近づけば近づくほど「これでもか」という程のダークサイド。殺さなきゃ何をするか分からないくらいのキャラで、実に徹底した悪。この辺「水戸黄門」並みに上手い。
それでも将来息子が大きくなった時、父親を母親が殺した事実に気付いたら、きっととんでもないトラウマを抱えそうではあるよなあ。
あっと、幼児時代の息子君は天使のように可愛かったのに、再会した時の息子君はちょっぴりガッカリでした。
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コン・エアー CON AIR

2007年02月09日 22時53分09秒 | 洋画>★★
1997年/米/サイモン・ウエスト監督/ニコラス・ケイジ ジョン・キューザック ジョン・マルコヴィッチ スティーヴ・ブシェミ
2007年2月9日 日テレ金曜ロードショー

【あらすじ】
女房を暴漢から守った末に、やり過ぎの罪で服役していたニコ。あっという間に刑期は過ぎて、仮釈放がやってきた。ところが囚人輸送のコン・エアーが、マルコヴィッチ一味にハイジャックされてしまう。
ム所入りしてから生まれた娘には会いたいが、ここで友を見捨て犯人たちを見逃しては漢が廃る!見たことも無い地上の刑事キューザックと連携し、コン・エアーを奪回せよ!


ニコの長髪が大層巷で不評であるが、私は好きです。基本的に、男はロン毛。昨日観た「ブレイド」のクリス・クリストファーソンも素敵だった!
しかし中盤までガチガチの男気アクションだったのに、ブシェミが出てきてからどうもおかしな雰囲気に。完全拘束衣の中からぎょろりと覗く双眸の凄みは素晴らしかったが、その後は何を犯すわけでもなくいつもの変態に…。しかも映画のオチまで勤める始末。…こんな作品だったか?しかしそこがブシェミのイイところだ。
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ブレイド BLADE

2007年02月08日 22時54分03秒 | 洋画>★★
1998年/米/スティーブン・ノリントン監督/ウェズリー・スナイプス クリス・クリストファーソン スティーヴン・ドーフ サナ・レイサン
2007年2月8日 テレ東木曜洋画劇場

【あらすじ】
世界は、実はヴァンパイアに裏で牛耳られていた!
出生時の事情で、ヴァンパイアの持つ身体能力と不死身の肉体を持ちながら、日光ニンニクその他の弱点を持たない最強のヴァンパイア<デイ・ウォーカー>として生を受けたブレイド(スナイプス)。彼は育ての親であるクリス・クリストファーソンと共に、ヴァンパイア・ハンターをして生きていた!
一方ヴァンパイア界では、後天的ヴァンパイアであるフロスト(ドーフ)が古文書を解読。その秘術で伝説の力を得ようと、クーデターを起こさんとしていた。
秘術を止めるか、ブレイド!秘術の生贄になるのか、ブレイド!?


以前木曜洋画で放送した時の番宣で、<黒き稲妻、悪をKILLッ!>と名文句を発信していたが今回はそれがなかった。スナイプスは、木曜洋画的に<BANG-CHO>で押す方向のようだ。残念。
いやあ~、しかしこういうかっこ良すぎるダークなヒーロー路線ってイイっすよねえ~。おじい(クリストファーソン)も、<博士>って感じではなくロックンロールしてるし。
ただ惜しむらくは、<ブレイド>ってくらいだからもっと大振りの剣を使って欲しかった。忍者を意識したキャラなんだろうが、今回は手裏剣の活躍もなかったし。折角大男なんだから、大剣を軽々と、ブルンブルン振り回すくらいのアクションが欲しかったわ。
だけど何故、ブレイドはヴァンパイアハンターなんかやってるんでしょうねえ。母親を殺されたから?いや、母親はアンタが殺しちゃってるし!
「2」を先に見て、ちょっと損した感じ。
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トッツィー Tootsie

2007年02月07日 23時34分07秒 | 洋画>消化試合>SNL
1982年/米/シドニー・ポラック監督/ダスティン・ホフマン ジェシカ・ラング &ビル・マーレイ
2007年2月7日 テレ東午後のロードショー〔ダスティン・ホフマン特集〕

【あらすじ】
演技派だが融通の利かない男優・ホフマン。演劇界から干されてしまい、苦肉の策で女優としてテレビデビュー!歯に衣着せぬアドリブで、すっかりお茶の間の人気者に上り詰めた。
しかし共演のジェシカ・ラングに惚れてしまい、しかもラングの父親と共演の男優には惚れられてしまう!
複雑怪奇な恋愛構図、厚化粧オバハンの恋の行方は如何に!?


吹き替えの声が気になって気になって…。小松政夫じゃないか?いやまさか…しかしそういえば以前テレビ放送された時に親分さんのコメントがあったような気がしないでも…だが親分さんがこんな難しい役に抜擢されるのか!?などと終始悶々としていた。本編が終わって、やっぱり親分さんだと判明。すっきりしたと同時に、自分の耳の良さに感心する。
で、ストーリーの方はあんまし楽しめなかった。女装or男装トラブルラブコメって、好きなジャンルなんだがなあ。
ホフマンの劇団仲間として、ビル・マーレイがいつもの仏頂面で登場。一服の清涼剤だ!
ところで、タイトルの<トッツィー>って一体どういう意味?
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チアーズ! BRING IT ON

2007年02月07日 10時57分10秒 | 洋画>★★
2000年/米/ペイトン・リード監督/キルスティン・ダンスト エリザ・ドゥシュク
2007年1月18日 テレ東午後のロードショー〔元気ハツラツSP〕

【あらすじ】
競技チアリーディングの名門校でキャプテンに任命されたトーランス(キルスティン)。張り切って大会に臨むが、新入部員ミッシーに教えられた衝撃の真実。それは、チームオリジナルだと思っていた振り付けが他校クローバーズのパクリだったこと!
大学生になって遠恋中のカレシのアドバイスに従って振付師を雇うが、予選に出てビックリ、同じ振り付けで踊る高校が!
過去5回優勝の実績を買われて本大会への出場は決めたが、プライドに賭けてオリジナルの振り付けを編み出す決意をしたトーランス。
恋に部活に燃える女子高生の、青春完全燃焼パンチラヘソ出しムービー!


冒頭ではちょいと腹黒そうな印象を受けるトーランスだが、普通にラブロマとスポ根を乗り越えて主人公的イイコキャラに。
作品としても、チアリーディングの魅力もスポ根の持つ努力から達成感への爽快感も生温く、何とも中途半端な印象。
部員の子に怪我を負わせてしまったことに対する反省も皆無だし、高等化学を履修したことの意味もまるでない。恋仲になるクリフ(ジェシー・ブラッドフォード)がパンクマニアで、ギターを掻き鳴らし自作のラブソングを作ってしまったりというイタい姿まで披露させておきながら、チームのダンスミュージックを担当するという気の利いた、というか当然考えられそうな演出までスルー。
普通このテの青春映画、例えば「ウォーターボーイズ」なんかを観ると、クライマックスにある演技で凄く胸が掻き立てられるような感動が押し寄せる。ところがこの映画ではそれが非常に薄いのよ。ちゅう~とハンパ~!(byちゃらんぽらん)
こんな作品に続編が出来るっていうのはどういう訳なんでしょうな!
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クレイマー、クレイマー Kramer vs. Kramer

2007年02月06日 22時54分37秒 | 洋画>★★
1979年/米/ロバート・ベントン監督/ダスティン・ホフマン ジャスティン・ヘンリー メリル・ストリープ
2007年2月6日 テレ東午後のロードショー〔ダスティン・ホフマン特集〕

【あらすじ】
<女房より仕事>のホフマン、いきなり女房メリル・ストリープに息子を置いて逃げられてしまう!
家事育児を女房に任せっきりだったホフマンは、突然の主夫業にてんやわんや。仕事にも支障を来し、とうとう解雇されてしまう。
ところが生活の落ち着いた女房が現れて、息子を寄越せと言い出した。
喧嘩をしながら親子の絆を深めていたホフマンと息子(ジャスティン・ヘンリー)。ああ、一体この家族の運命や如何に!?


観たことのある作品だったが、前回観てからうっかりしたら20年経っているかもしれない。ので再見。
で、その以前観たときの感想は、「フレンチトーストって食べ物があるんだ~、あーやって作るんだ~」という、ただ本当にそれだけのものだった。…勿論作りましたよ。
しかしね~。大人って勝手な生き物ですよ。子供にとってどういう生活が一番なのか、そんなの考えなくったって分かるじゃない。でもどうしてもそうはなれない。ならどうして結婚したのか。子供を作ったのか。
同様の家庭は今ではザラなんだろうけど、どの子もみんな思っていることは一緒なんじゃないだろうか。本当のお父さん、お母さんと、家族で仲良く暮らしたい。
核家族の罪深さを、改めて感じた。子供にこんな悲しい想いをさせるなら、いっそ結婚なんてしない方がいいんじゃないだろうか。などと、未婚の自分を正当化させるようなことを考えてみるのだった。
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真夜中のカーボーイ MIDNIGHT COWBOY

2007年02月05日 22時56分07秒 | 洋画>★★★
1969年/米/ジョン・シュレシンジャー監督/ジョン・ヴォイト ダスティン・ホフマン
2007年2月5日 テレ東午後のロードショー〔ダスティン・ホフマン特集〕

【あらすじ】
男娼で成功しようと、テキサスからN.Y.へお上りしたカウボーイルックでキメキメのジョン・ヴォイト。ビッコの上に盗みや詐欺で生計を立てる薄ら汚いダスティン・ホフマンにマネージャーを仲介してもらうが、これが当然インチキ。金は盗られる、客は取れないでたちまち無一文に。
ホフマンをとっ捕まえてヤキを入れようとするが、なんとなく彼の巣へ転がり込む形に。次第に仲の深まる二人だが、ホフマンは肺病を患い、足も立てなくなってしまう。
ホフマンの夢を叶えるため、フロリダ行きのバスに乗る二人。南国リゾートでの成功は訪れるか!?


これが世に言う<アメリカン・ニューシネマ>ってヤツですかい。
いや~、驚いたのはホフマンの演技力ではなく、美青年っぷりですわ。汚い。でも凄くイイ顔立ちをしている。木村拓哉と藤原竜也を足して更に伊藤克信を足したような。対するジョン・ヴォイトは左とん平…。ヴォイトって二枚目俳優だったのかなあ。あの配役に疑問を感じてしまった。あ、でも女より男にモテたって設定だから、あれでいいのか。
<夢は見るものではなく、破れるもの>という、ご都合主義ではない世界観が実に胸に響く。ヴォイトは<楽してオイシイ思いして大金まで稼げる>男娼を夢見ていた訳だが、ラストでは<労働>の大切さに気付く。本当はそんなことに気付くには若すぎるんだけど、それも大事なことだ。ウチのダンナも35にしてまだ夢を追っているが、誰かが破ってくれた方がいいのかもしれない。そんな身につまされる、少々痛い映画だ。
と、気になったシーンがひとつ…。
二人がホフマンの親父の墓参りに行った時、ヴォイトが兵役から帰って祖母の死を知りボンヤリとしている回想シーンがある。そこで、ふーっとため息を吐いたヴォイトの口に、何やら笹の葉様の気体のようなものが吸い込まれていった。
あれは何だ!?
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マトリックス/レボリューションズ THE MATRIX REVOLUTIONS

2007年02月03日 23時22分56秒 | 洋画>★
2003年/米/ウォシャウスキー兄弟監督/キアヌ・リーヴス キャリー・アン・モス ローレンス・フィッシュバーン ヒューゴ・ウィービング
2007年2月3日 フジ 土曜プレミアムステージ

【あらすじ】
前2作で色々あった末、機械軍団の襲撃を受けるザイオンを救いに向かうモーフィアスたち。一方ネオは、トリニティと共に機械軍の本拠地に向かった。
機械の襲撃で命を落としたトリニティを後に、機械の将軍と対面するネオ。ネオの平和を願う言葉に打たれた将軍は、ネオをマトリックスに送りエージェント・スミスとの最後の対決をさせる。
人類に未来は訪れるのか!?


ああー…さっぱり解りませんな。難しい解説台詞が多くて、感覚的な理解に到達できなかった。そう言えば、「2」では何が起こったんだっけ?エージェント・スミスって何者なんだっけ?まあいいか、目の前にあるアクション映像を楽しんでおけば…。と、そんな感覚で観ておりましたよ。実際!
ウォシャウスキー兄弟は日本アニメ、殊に攻殻機動隊辺りにインスピレーションを得ているという話を以前から聞き及んでいたが、出ましたね~。あのモビルスーツみてーなヤツ。「APPLESEED」に出てきたマシンを無骨にしたような。いや、「エイリアン2」の方が近いか?しかしアレだけの駆動性能の可能性を見せておきながら、ただ単にマシンガンを打ち続けるだけのマシンにしておくとは勿体無い。飛べ!走れ!彗星の如く!…てーのはちと贅沢な要求でしたかな。
ともかく、ネオが機械将軍と対面する場面は「ナウシカ」、エージェント・スミスとの対決は「ドラゴンボール」を想起させられた。げんなり。
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ブルーサンダー Blue Thunder

2007年02月03日 13時09分36秒 | 洋画>★★
1983年/米/ジョン・バダム監督/ロイ・シャイダー ウォーレン・オーツ
2007年2月2日 テレ朝シネマ・エクスプレス

【あらすじ】
ロス市警ヘリパト隊のロイ・シャイダー。相棒と最新のハイテクヘリコ<ブルーサンダー>に試乗した。腹に据えかねるコクレーン大佐を、ちょっと探ろうと盗聴したら…なんとブルーサンダーに絡んだ空軍の腹黒い陰謀が明らかに!
陰謀を録画録音したテープを握ったがために、命を奪われた相棒君。そしてシャイダーは、ブルーサンダーをジャックした!テープをテレビ局に持ち込むことは出来るのか!?
サイレントホバー、超装甲、サーモモニタ、超集音マイク、強力武装、そして全米から逐一情報を入手出来るネットワークデータベース!最強ヘリが、ヘリの限界を超えて宙返り!


ブルーサンダーが登場するまではちとダルいが、ひとたびこのスーパーヘリコプターが飛び立つとそのカッコよさに痺れまくり!しかもこの軍事技術はどれもこれも実現しているのだと、確かオープニングで紹介されていたから驚きだ。本当にヘリが<ささやき>で飛べるもんなのか!?アメリカはスゲーなあ。
正直言ってシナリオの方はどうでもよく、ヘリのカッコよさだけにただ感心してしまった。…精神年齢が低いなあ。
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