大規模修繕2

2017-10-24 01:08:30 | Weblog
さて前回の続きだが、翌日建物の周りにネットが張られた
普通は防音のネットだと思うがまだ暑いためか、
網状のネットだった

今現在は寒いぐらいになってるが、
大規模修繕が行われたときはまだ暑さが残る時期だった
そこでたまに窓を開けて風を通したいんだが、
そのネットで遮られるため風が弱まってしまう
網の目が本当に小さいのでかなり遮断されるのである
これが結構きつかった

特に寝るときは扇風機を長時間回したくないから、
窓を少しだけ開けて風を入れたいわけだ
しかしネットのせいで風が流れず蒸し暑いままだった

それと昼間は職人さんがいつ窓際に現れるか分からないので、
目隠しはしてても窓は開けづらいというのもある
やはり大規模修繕は住んでる側にとっては冬がベストだろう
窓を開けないで済むからだ
暑いときに回ってきたのは運が悪いとしかいいようがない

そして1番憂鬱だった職人さんとの遭遇だが、
まずは買い物が問題である
玄関のドアのレンズから外を見たり、
耳を澄ませて俺のフロアに人の気配がないか確認した
そして俺のフロアに誰もいないことを確信した時点で外に出る

別の場所で会うなら仕方ないが、玄関を開けた瞬間に会うのは避けたい
俺がその部屋の住人だと認識されるのが嫌なのである
とにかく窓の目隠しがあの状態である
そこに俺が住んでることを知られるのは恥ずかしい

向こうはそんなこと気にしてねえよと言われそうだが、
仮に何も恥ずかしいことがなくても、
部屋から出るところは見られたくないのが普通だろう
一戸建てでも家の前で道路工事などしてて、
警備員が常に玄関前にいるのは誰しも嫌なはずだ
とにかく出る際には細心の注意を払った

1番困るのが買い物に出て戻ってまた出勤というパターンである
せめて会うのは1日1回に抑えたい
そこで買い物の回数を減らすため、
1回の買い物で結構買い込むことになる

買い物の回数を減らしたいからと言って、
レトルト食品ばかりにするわけにもいかない
そこで納豆などの冷蔵必須の食材も買い込むことになる

そうすると1回分が結構な量になってしまう
それでも冷蔵庫がデカければ問題はないんだが、
俺の冷蔵庫は備え付けの小さな1ドアだから、
とにかく容量が少ない
買いだめすることなど想定してないから当然なんだが、
ちょっとまとめて買うと入れるのが大変である

そして1番困ったのがうどんである
今は涼しくなってインスタントラーメンに切り替えたが、
その時はまだ冷やしうどんを食べてたので、
3玉入りの袋を買って来るんだが、これが場所を取るのである

普段は1回の買い物で3袋ぐらいなんだが、
その時は極力外に出る回数を減らしたいということで、
5袋ぐらい買ってきた
するともう冷蔵庫がパンパンになる
こんな感じで無理矢理押し込んでこんな状態になる



すべての食材が重なってる状態である
これでちゃんと冷えるのかどうか怪しいが仕方ない

だったら工事期間だけ、
インスタントラーメンにすればよかったじゃんと言われそうだが、
麺つゆがでかい容器のやつで、早く使い切りたかったのと、
まだ冷たい麺を食べたかったんで、生のうどんにこだわったのである

そしてもう1つ困るのが自転車の置き場所問題である
自転車を置く場所に業者の車が止まるため自転車を動かされる

現在マンションの前には俺のを含めて3台止まってるんだが、
ベストのポジションに俺が止めてて、
あとの2人は気を使って置きづらい場所に止めてる

俺の自転車がない時でも、
その2人は決して俺の場所に止めようとはしない
先にいた俺に気を使ってるのか、しばらく空けてもそこには止めない
昔はそんなのお構いなしに早い者勝ちだったんだが、
今はおとなしい奴ばかりで助かってる

しかし来るたびに業者が動かすので、
そのバランスが崩れそうになる時がある

あるとき夜に帰宅すると俺のポジションに自転車が止まっていた
いつも止めてある2台のうちの1台である
業者が動かしたのか本人が動かしたのかは不明である

俺はついに来たかって感じで不安な夜を迎えた
もちろん置くのは自由なんで止められても何も言えない
ただそこに定着されると場所取り合戦の再来になる

翌日恐る恐る外に出ると元の場所に戻されていた
恐らく本人が戻したのだろう
これを見た瞬間は本当にホッとした
やはり気を使っているのだろうか

そうだとしたらありがたい話だが、
戻すときどんな心境だったのだろうか
そこは自転車を置くにはベストポジションである
しかも誰の場所でもなく置くのは自由である
それでもわざわざ戻したということは、
ほんとに争いごとが嫌いな奴だと思う
俺にとっては本当にありがたい限りである

そんなこんなで1か月弱で無事に修繕は終了した
いつまでこの部屋にいるのか分からないが、
少なくとも今後10年近くはないはずである

結局俺のフロアで遭遇したのは、
1度もなしという快挙を達成した
部屋を出る際に細心の注意を払った結果である
もちろん運も大きかった

1度だけ俺のフロアでガッツリ作業され、
レンズからも職人さんが見えたが、
じっと玄関で気配を読んで一瞬の隙をついて外に出て、
遭遇を回避できたことがあった
あそこが1番の山場だったと思う

極論するとずっといられたら仕事を休むぐらいの気持ちだった
何でこんな日に限って出勤なんだよと思いながら、
ずっと玄関で気配を読み取っていた
それぐらいの緊迫した攻防だった

まあ振り返ればあっという間だったが、
やはり住人にとっては結構な精神的負担になる
特に若い女性は大変だろう
もちろん建物の維持にとっては必要不可欠なんで仕方ない

まあ大半の人は何も気にせず生活してるわけで、
普通の人が聞いたらアホかという話である
だがこの状況で普通にできるならこのブログはやってないわけである

終わってみると、やはり何も考えず出入りできるというのは最高である
鉄骨が撤去されるときの音は本当に心地よかった
ついに乗り切ったぞという充実感でいっぱいだった
そしてネットも撤去され、
風がダイレクトに入ってくる感じは本当に気持ちよかった

こうして10年に1度の大型台風を無事に乗り切ったわけである
コメント (2)
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大規模修繕

2017-10-14 02:12:05 | Weblog
密かに恐れていたことがついに来た
マンションの大規模修繕である
近場のマンションでも結構行われていて、
つい最近目の前のマンションでも行われていた

それらを見ながらそういえばここに越してきて10年近く経つが、
1度もやってないなあと思っていた
このマンションはやらないのかななどと思っていたら、
ついにその日が来た

朝9時頃だったと思うがいきなり騒がしい声がして、
鉄パイプがカンカンぶつかる音がし出した
そして窓のほうからも音が聞こえだした

俺は瞬時に大規模修繕だと気付き、急いで新聞で窓をふさいだ
ブラインドの幅が足りなくて両サイドがスカスカだったため、
中が丸見えなのである

とりあえずブラインドを端に寄せてもう片方を新聞で埋めた
新聞は長さが足りないので速攻セロハンテープでつなぎ合わせた
業者も色んな部屋を見てきただろうがここまでは初めてだろう



とにかく内部はゴミ屋敷だし、一刻も早く隠さなくてはという心境だった
まあ俺のようなオヤジの部屋を見られたところで、
別にどうってことないんだが、
自分自身を見られるのは誰しも嫌だろう
それはたとえキモいオヤジであっても同じである
もちろん相手も嫌なのは分かってるがら、
それを回避するにはこっちが隠すしかないわけである

俺は新聞は取ってないが何か使い道があるはずだと、
実家に帰った時に少し持ってきてたのが役に立った
やはり新聞紙は色々役に立つアイテムである
セロハンテープも持ってて助かった

しかしいきなりだったのでほんと慌てた
朝早く出て夜帰宅する生活スタイルならいいんだが、
夕方出勤なんで作業中にほぼ在宅してる状態になる
普段はベッドに横になってることも多いので、
野郎の汚い足が見えるのは向こうもきついだろう

それにしてもついに来たかという感じだった
ただ自分で言うのもなんだが、
ちょっと音がしただけで、
瞬時に大規模修繕だと悟った自分は冴えてるなと思った

やるなら事前に告知してくれよと思ってたら、
ポストに告知のチラシが入っていた
丁度俺が見なかった日に投函されたようである
ボールペンが粗品として付いていた

新聞で隠すのは応急措置だったが、
かといって新しいブラインドを買うつもりはない
ここでも何度か紹介したが既に破けてボロボロである
そこをチラシで塞いでる状態である
そして空いた部分を新聞紙で塞ぐわけである
業者が見たらどんだけ金がないんだという感じだろう

いつか新しいブラインドを買わなければいけない状態なんで、
タイミングとしてはここなんだが、どうも気持ちが動かなかった
唐突過ぎたのが要因だと思われる
1週間前に知っていたら買い替えたかもしれない

しかし大規模修繕を恐れていた理由はこれではない
むしろこれだけで済むなら別にどうってことはない
1番嫌だったのは外に出るたびに業者に会うことである
こういう系の職人はどっちかというとヤンキー系が多い
外に出るたびに彼らと会うのが憂鬱だったのである

少し前に近くのマンションの大規模修繕があったんだが、
マンションの玄関付近に若い職人が座り込んで、
話をしてる姿を見て毎日あれはきついなあと思っていた

もちろん向こうも歓迎されてないことは十分承知だろう
そして最低限の礼儀は守らているので特に実害はない
出入りの時の精神的苦痛だけである

この時ばかりは朝から夜という仕事をしてる人が羨ましかった
うまくいけば期間中1度も会わずに済むのである

しかし唯一の救いは期間が1ヶ月弱だったことである
大規模修繕といっても俺のマンションは全9戸である
よってそれぐらいの期間で終わるわけである
この時はほんとに小さなマンションで良かったと思った
とにかく1ヶ月の辛抱である

とりあえず初日は足場を組んだだけで帰って行った
そして翌日から本格的に始まったが、
いきなり外で職人さんに会い、お互い挨拶したが、腕にタトゥーが見えた
まあ別にこれは構わないだろうが、精神的には結構プレッシャーになる

まあそもそもここまで気にするほうが異常であり、
いつも通り普通に生活してりゃいいじゃんという話なんだが、
それができたらこのブログはやってないわけである

とりあえず追って報告しようと思う
コメント
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