雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

髭彦閑話40「ふるさと福島の原発危機」②

2011-03-17 18:26:10 | 髭彦閑話

3月15日(火)

(23:34)
Tさん
先日はありがとうございました。
ほんの少し前にあんな楽しい旅行があったことが遥か昔のように思えるほど、すさまじい未曾有の大震災と原発危機の日々です。

> 1、高校の卒業式を19日(土)の午後1時からに延期する。
> 2、式後の「卒業を祝う会」については自粛・中止する。

了解しました。
卒業式には参加させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。


3月16日(水)

(14:47)
Nさん
ご親戚の無事確認、よかったですね。
奥さんもどんなにか安心されたことと思います。
僕の方も、浪江町といわき市久ノ浜の親戚の安否は確認できていませんが、そのほかは何とか無事が確認できました。
でも、福島第1原発の危機がコントロール不可能地点へ向かって、日々刻々不気味に進行しているようで、実に不安です。

海城の卒業式は19日(土)1時からに延期、祝う会は自粛・中止ということになったそうです。
Sさんの送別会は予定通りだそうなので、卒業式に出てから参加するつもりです。
それまでに、福島第1原発の危機がスリーマイル島事故を超えてチェルノブイリ事故のような破局に至らぬことを、願うばかりです。

(19:18)
暴走のさらに続かば待ちをらむふたたび酷き核の奈落が

ふるさとの桜花こそ悲しけれ今年は咲かむ見るひともなく

                  *

  ―<曽祖父半谷清寿(はんがい・せいじゆ)が植え初めし染井吉野の名所となるみちのくの故郷を思ひて>
  夜(よ)の森の花の下にて春死なむそのふるさとの望月のころ
  (100303日々歌ふ)

(22:51)
Iさん、ありがとうございます。
未曾有の大地震・大津波の恐ろしさもさることながら、原発事故の恐ろしさには底知れないものがあります。
なんとか瀬戸際で破局に至ることが食い止められるよう、願っています。


3月17日(木)

(0:12)
Mくん
(出張先の石巻からの)間一髪の無事生還、何よりでした。
未曾有の大地震、大津波に加え、僕の生まれ故郷での未曾有の原発事故。
この間、今も特に原発事故の迫り来る破局に何も手がつきません。
ぜひ会っていろいろと話したいものです。
困難を極める被災地では暴動も略奪も起きていないことに、海外から絶賛の声が上っていますが、東京では買いだめの横行。
情けないかぎりです。
原発危機の深刻さも、まだよく理解されていないのかもしれません。
それはともかく、無事でよかった!
原発事故の破局がもし回避できたら、なるべく早く一献傾けましょう。

(15:04)
N平さん、いつもなら今日は見沼に行く日でしたが、もちろん中止しました。
午前中の自衛隊のヘリコプターからの決死の放水も、4度だけでは恐らく焼け石に水でしょう。
午後には機動隊の放水がされるかもしれません。
ぎりぎりの文字通り懸命の努力が、現場の東電社員、自衛官、警察官らの命と健康を重大な危険にさらしながら為されています。
それもこれも、国策と安全神話を振りかざして海岸線の狭い敷地に6機も原発を建てた東電が、いざ彼らの「想定外」の事故が起きると廃炉を惜しんで全機にすぐに海水を注入するのをためらったのが、現在の破滅的な連鎖反応を引き起こした直接の原因のようです。
その挙句に、現場の人々にすべての危険を負わせて、成算の見込みがあるかどうか分からない、しかしそれ以外に選択肢のない危険極まりない決死作業を強いているわけです。
もしこれらの作業によっても連鎖反応が食い止められなければ、最悪の場合には、原子炉の底が抜けて地下水脈による水蒸気爆発を引き起こすか、その前に原子炉そのものが爆発をするか、いずれにしても放射能と放射性物質の大量飛散という、スリーマイル島型かチェルノブイリ型の大惨事になりかねません。
僕自身は原発には一貫して反対でしたが、その具体的な行動は特にしてきませんでしたし、原発によって発電された電気も使って何十年も暮らしてきたのですから、まるっきりの無罪ではありません。
今は、それを後悔しつつ、現場の人々の決死の作業による破局回避の成功を祈るしかできないのが、情けないです。

(15:19)
Sさんのような人が東電経営陣にいれば、まさかここまで後手後手にまわることはなかったでしょう。
菅も枝野(菅よりはまだましでしたが)もさることながら、「保安院」と称する官僚機構の連中と、東電の記者会見に出てくる幹部社員連中の、およそ危機感の欠けた情報の掌握・分析・伝達能力の無能振りにはホトホト呆れ、こんな連中がこれまで日本の原発行政と運営をやっていたのかと、改めて怒りと恐怖を覚えました。
今は、現場の人々の決死の作業の成功をひたすら祈るしかありません。
最後になりましたが、青森からの無事ご帰還、安心しました。

(15:31)
Dくん、N平さんの返事にも書いたように、僕も丸っきりの無罪ではありませんし、老人ですから、もし最悪の事態になって東京も放射能で汚染されるようなことがあったとしても、今さらどこに避難することもできないでしょうし、運命としてあきらめもつきます。
しかし、若い世代はどんなことがあっても生き延びなければなりません。
もちろん、そんな事態にならないことを心から願っていますが、事態は楽観を許しません。
今日明日が、その正念場ではないでしょうか。



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