雪の朝ぼくは突然歌いたくなった

2005年1月26日。雪の朝、突然歌いたくなった。「題詠マラソン」に参加。3月6日に完走。六十路の未知の旅が始まった…。

髭彦閑話47「ふるさと福島の原発危機」⑨

2011-05-01 23:29:26 | 髭彦閑話

4月20日(水)

(7:33)
ふるさとの核にまみれし春思ひ一(ひと)日秩父に花を求めむ

(7:41)
F姉へ。
浪江も小高も、津波に加え、第1原発事故の核汚染で遺体捜索すらままならぬ事態に。
これから、久しぶりに旅友の誘いで彼の秩父にある山荘に1泊で出かけます。


4月21日(木)

(23:41)
阿武隈の山の笑ふ日近からむ人なき里の悲しみよそに


4月22日(金)

(10:33)
N田さん。
お蔭さまで、久々に秩父の旅を楽しむことができました。
いつもながら、至れり尽くせりの<N田観光>のサービスに感謝、感謝です。
見沼には11時半には着いてしまったので、東浦和駅近辺の通船堀沿いをしばらく散策してから、現地に向いました。
いただいたシイタケはさっそく夕食に、豚肉と一緒の洋風煮込み料理にしておいしく食べました。
そちらの農作業は無事済みましたか?
費用の計算も早いうちに済ましておいてくださいね。
よろしく。
5月にまた旅ができるといいですね。
では。

(18:36)
花見なば思ひ起こせよフクシマの見る人もなく咲き散る花を


4月23日(土)

(11:05)
N田さん。
夜来の放射能雨が降り続いています。
疲れは治りましたか。
費用の件、了解しました。
忘れなければ(ははは!)、次回金2500円也を支払わせていただきます。
奈良以来の写真はまだPCにも取り込んでいないので、少し時間をください。
(「2人展」用の写真は)多分、15枚はいくと思います。

(16:05)
F姉へ。
内橋克人さんの(東京新聞のコラム)はいつも読んでいるのですが、これ(「までいライフ」)は見落としてしまったようです。
「まてい」という祖母のことばは、知りませんでした。
飯舘村は小高の隣り!?
祖父の話も聴いたことがありません。
川俣は、曽祖父が養蚕を学びに行ったところではないかと思います。

(17:28)
しつとりとさみどり濡らす雨なれどいのち蝕む見えざる核の


4月24日(日)

(15:24)
F姉へ。
曽祖父は、三春の師範学校を出て、2年の義務年限だけ二本松で小学校教員をしてから、さっさと小高に戻って実業家の道を歩み始めたということですが、地図で見ると二本松から小高に帰る道筋に川俣や飯舘があったのですね。

(15:34)
F姉へ。
毀誉褒貶はあるでしょうが、南相馬市長がネット情報を駆使して現地の窮状を訴え続けたことが、マスコミと政府を一定程度動かしたことは事実でしょう。
ただし、それを現場で支えているのは姉の後輩のような職員たちの奮闘であり、その職員たちや市民から見ると市長の視線がマスコミや政府にばかり向いていて、エエカッコシーに見えているのかもしれませんね。

(15:52)
旅人さん、ごぶさたしています。
浪江町の海辺は津波で壊滅し、そこに原発事故による核汚染が追い討ちをかけたわけですから、いまだに800人以上の行方不明者がいるようですね。
親戚の方々はご無事だったのでしょうか。
浜通り一帯の僕の親戚で唯一安否が分からないのは、浪江の親戚です。
これだけの原発大震災を引き起こしてなお、官・産・学・報の<核ムラ=マフィア>が「今後も揺らぐことなく続いていく」ことだけは食い止めたいものです。
mixi、Facebook、Twitterなどのソーシャルネットワークを駆使した、被災者を含めた若い世代の覚醒に希望を託したいと思っています。

(16:55)
空は晴れ木々は芽吹けど列島に立ちこめ去らぬ核の恐怖の


4月25日(月)

(12:44)
setuさん、(「今日の東京新聞に河野太郎氏の話」)僕も読みました。
『週刊金曜日』の編集委員になった「保守リベラル」を自認する気鋭の論客中島岳志さんが、「いまの日本には、石橋湛山のような気骨のある保守政治家が必要」だと言っていますが、「脱原発」を正面から掲げる保守リベラルの政治家も出て来ておかしくない状況です。
河野太郎にはそれだけの政治哲学があるように見えないのが残念です。
にも拘わらず、原発批判をすると「原子力=核マフィア」から脅されるというわけですね。

(13:25)
―<世田谷区長選で保坂展人当選の報に>

寿がむ脱原発を正面に説き選ばるる区長の出でて


4月26日(火)

(12:27)
Atsukoさん。
メール、ありがとうございました。
昨晩は、司会役をうまく果たせず、Atsukoさんの貴重な行動と体験を十分に活かすチャンスにできなかったことを、お詫びします。
この後、Atsukoさんの期待にどれほど応えることができるかはわかりませんが、N沢さんと協力して僕も微力を尽くしたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

追伸
僕がTwitterで知り合い、Facebookでも「友達」になったハーバートのHosodaさんはAtsukoさんのことをご存知のようですが、AtsukoさんはHosodaさんをご存知なんですか?
医療社会学の専門家で、故・多田富雄さんとも関係の深いなかなかの学究のようですね。

(15:52)
F姉へ。
時おり夜ノ森の桜並木を裸馬に乗って駆ける人の姿を見た記憶があります。
相馬野馬追祭りも、やっぱりムリだったようですね。
厩舎につながれたままの馬たちは、生き残ったものも半ば飢え死にしかけていたとか。
「処分」などされる謂れのまったくない、その馬たちの「殺処分」。
「琉球処分」と同じ語法。
無残で許しがたい話です。
僕は昨日は、ボストン在住の中高時代の友人女性で、東北支援のファンド(Japanese Disaster Relief Fund - Boston)をボストンで立ち上げ、その支援のために娘さんとわざわざ来日し、1週間ほど東北の被災地を実見してきたAtsuko・Fishさんの話を、同窓生8人が集まって聴いてきました。

(16:07)
なみへいさん。
「死もまた社会奉仕なり」と、藩閥政治の最悪の黒幕・山県有朋の死に際して、石橋湛山は『東洋経済新報』紙上で喝破しました。
さしずめ、原発危機にも関わって、中曽根某とならび石原某などが、この湛山の厳しい言葉に値することになるでしょう。

(16:45)
過ぎゆけど四半世紀の時重くチェルノブイリの悪夢覚めざる

馬駆くる蹄の音のこだませし桜並木も核に閉ざさる



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