壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『宇宙は何でできているのか』、チョー人気

2010年11月25日 | 街ネタ
近々、素粒子物理学者、村山斉さんの講演を聞く機会があります。ちょっと調べておこうと思って、『宇宙は何でできているのか』を区立図書館で借りようとしたところ、予約が168件も入っていました! これじゃ、とても講演前に借りることはできない。

手に取りやすい新書だとはいえ、小難しい物理学の本です。それが、なぜ、こんなに人気なのか? いろいろ難しい政治・経済・社会の状況だから、永遠の真実だと思われる科学、わけても宇宙の世界に逃げ込みたい。そんな社会心理が働いているのでしょうか?

講演も、押すな押すなの大盛況の予感です。

なぞなぞ、答え

2010年11月25日 | 街ネタ
『あるくみるきく』読者の皆さま、なんだか頭の中がむずむずしていませんか?

そう。例の、盗賊が、金銀財宝のある家に入ったが、何も盗まなかったのは、なぜだ、というなぞなぞの答えです。

知りたくありませんか? 知りたくないって。そりゃ残念。

出典を知ってしまった以上、このサイトで種明かしはできません。関心のある方は、ながたさんの著書に直接当たってください。大人にも通用するなぞなぞがてんこ盛りです。

『賭ける魂』、競馬は血統のようです

2010年11月25日 | 読書(文芸、フィクションほか)
『賭ける魂』(植島啓司著)の続編です。昨日は8割方しか読んでなかったんです。本の冒頭で「競馬は血統」といいつつ、中盤以降に血統について触れていない、と書いちゃいました。ところが、昨夜、布団の中で続きを読み進めたところ、血統に触れた記述がありました。

(以下引用)ぼくがもっとも好きだった馬はメジロアサマ(父パーソロン)という芦毛の馬で、「芦毛の馬は走らない」とか「パーロンソンの血はマイラー」とか言う前評判をひっくり返して、1970年秋の天皇賞(3200m)でみごと勝利を収めたのだった。そのメジロアサマが種牡馬となって(中略)メジロマックイーンを生み、父子3代の天皇賞制覇を達成したのだった。

おそろしや、血ですね。

迷い迷いも良いほうを取る系図買い

『賭ける魂』、型を築け、そして捨てよ

2010年11月24日 | 読書(文芸、フィクションほか)
『賭ける魂』(植島啓司著、講談社現代新書)を読みました。著者は大学の宗教人類学の先生で、ギャンブル好きの方です。

本書冒頭、「競馬と精神文化」をテーマに神戸新聞のベテラン記者の取材を受けたことを紹介し、こんなくだりがあります。
「なぜ競馬を(他のギャンブルより)特に好きになったんですか?」
「それは馬という生き物のせいでしょうね」(中略)
われわれが競馬に熱中するのは、生命が不断に連続していて、それがけっして「死」によって中断させられるようなものではないということを確信したいからではないか。(中略)
競馬はよく競輪や競艇と一緒にされることが多いのだが、むしろ闘牛や闘鶏にきわめて近いのである。(引用終わり)

宗教人類学者ならではの分析です。

が、しかし、本文中で以降、ご自身の競馬経験を何度も述べられていますが、自分が買った馬券の根拠として、血統に触れられていないなぁ、という印象を抱きました。

●序文より、「生きるとは「いま」を生きることである」
●たとえ客観的な可能性は五分五分でも、信じることなくして、勝てることはない。
●ギャンブルで強いのは、(敵に、そして運の神に悟られないよう)自分の型を持たない人間であろう。
●運は、ある水平ライン上を上下しているのでない。長い目で見れば一方的に下降していく。(ラインは水平でなく右肩下がりだ、ということです)

そういえば、阿佐田哲也氏の本にも、「若い頃は運をも力で引き寄せられたが、年を取るとそうはいかない。だから、8勝7敗。大きく負け越さず、凌ぐことが大切だ」という記述がありました。

本の趣旨とは離れますが、P147、医者との応答は笑えました。これぞ、「the対症療法」でしたから。「いや、別に何も間違っているいるわけじゃない。」(引用)。医療かもしれないが仁術でない。

クールなギャンブラーには、矛盾しますが、信じ思う熱い心も必要なんです。

『野宿入門』、その2

2010年11月23日 | 読書(文芸、フィクションほか)
この本では、野宿をあの手この手で、おすすめしようとしているのですが、それが成功しているかは、ちょっと判りません。そしてすすめているからといって、もしもこれを読んで野宿をやってみてくださった奇特でスバラシイ方がいて、運悪くなにか危ない目にあったとしても、わたしに責任はとれません。
とはいえ、自己責任という言葉は嫌いです。そんなときは、どうか、なんでもかんでも、太陽のせいにしてください。

以上、『野宿入門』の導入部より

太陽のせい、というのがいいですね。