壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

金槌と追加的資本投入

2010年11月23日 | 川柳
先日、腕が2本しかない人間に、3本目の金槌を与えることの生産性の伸びについて、考察しました。そのとき、金槌に代わる釘打ちマシーンを開発するのが大切、と書きました。しかし、改めて考えると、歴史的発展段階で先に開発されるのは、足で使える金槌、ですよね。

足で釘打てる金槌造りたい
足で釘打てる金槌ボロ儲け
この路線を突き詰めると、チャップリンの『モダンタイムズ』の世界になる。

21世紀の今は、この時期を過ぎていると思います。人力によらず機能を果たす金槌が求めたれている。イノベーションです。
さらに次は、釘や金槌が不要な世界(例えばプレハブ住宅)に移行する。
料理でも、漬物など発酵食品を自作するよりファストフードが流行ります。
その次は、DIYで「自ら作ることを楽しむ」という余暇充実へと進む。
料理では、自ら料理しホームパーティを楽しむ段階といえるでしょうか。

一次産業には「六次産業化」というキーワードがあります。それに倣えば、「DIYスクール」などは、2+3で5次産業といえるかもしれません。工場や設備など不要なサービス業は、比較的資本が少なくても始めやすい。

世の中の流れは、やはり製造業中心からサービス業中心へなのでしょう。

一票の格差

2010年11月22日 | 考えたこと・調べたこと
先日、一票の格差について、よく考えず、思いつきで書いてしまった反省上、この問題を考え続けています。昨日(11月20日)、読売新聞に「一人一票国民実現会議」という団体の意見広告が載っていました。

そこには、格差の日本地図が載っていました。以下、数字を抜粋します。
鳥取 1.0(1.0を基準として)
島根 0.82
北海道 0.21
秋田 0.52
宮城 0.51
栃木 0.30
新潟 0.49
東京 0.23
神奈川 0.20
大阪 0.21
浜松 0.25
松山 0.31
山口 0.40
福岡 0.24
鹿児島 0.35
沖縄 0.45

ぼくはてっきり、田舎対都会という構図があり、「田舎:都会」=「1票の価値が重い県:軽い県」と思っていました。

が、この数字を見て、ちょっと考えを改めました。なぜなら、この数字は「田舎:都会」という構図では説明できないからです。むしろ「山陰2県:その他」という対比が成り立つのではないか? なぜ、このような図式になるのか?

1)山陰2県は、他県に比べ少子化が急速で、かつ制度変更が後手だから。
2)地元の政治家が、作為的に現状維持に努めている。

こんな2つの可能性を考えましたが、真実はどこにあるのでしょうか?

即断即決

2010年11月19日 | 街ネタ
10月のある日のこと。これまで仕事でダブルブッキング(二重予約)をしたことなど無かったのですが、初ダブルブッキングをしてしまいました。その日はチビの運動会ということを忘れ、土曜の午後イチの取材を引き受けてしまったんです。

発注者に「代役を立てて欲しい」と願い出ました。

「え~ッ、困りますね」とか、悲しい声で「そうですかぁ↓」と言われるんじゃないかと内心、心配でした。相手が渋ったら、運動会は午前だけでいいや、と半ば考えていたのです。

ところが、理由を聞かれ、「子どもの運動会とダブル~~」と言うと、「そりゃ大切です。そっちを優先してください」と即断即決!

ありがたかった。それと同時に、他人が「そりゃ大切です」と断言してくれたのに対し、実の親である自分が日和見な態度だったことを反省しました。おかげさまで運動会は天気にも恵まれ、楽しく過ごすことができました。

「大切なことは何か」を常に考えているから、即断即決ができるんでしょう。常存戦場が大切なのは、何も戦の場だけではありません。こんな編集者なら、多少の無理をしても一緒に仕事をしたいと思わせる体験でした。


野党気分

2010年11月18日 | 川柳
なんだか、自分の足だと気付かず、足を食べるタコを連想しました。柳田法相の失言です。

よく、野党は批判さえしておけばいい、という言説を聞きます。今回の失言は、自分で自分の仕事を否定している。自分が与党であることを忘れている。

後攻めになって驚くクセ球だ
大将になって驚く請求額
無責任発言テレビ桟敷だけ

無責任発言ネットだけにしよ


ヤクルト容器、立体登録商標に

2010年11月18日 | 街ネタ
ヤクルトの容器は、日本伝統の人形、こけしがモチーフです。ブルーノ・タウトにも師事した、日本を代表するインダストリアルデザイナー、剣持勇が手がけたもの。この容器が、立体登録商標に登録されました。

今朝の新聞によると、商標登録を巡って知財高裁で争っていたそうです。あの形を見て9割以上の人が「ヤクルトだ」と認識したという調査データなどを示し説明し、認められたそうです。

ヤクルト容器のほかでは、胴部がくびれたコカ・コーラのガラス瓶も、確か立体登録商標ですね。公園の水道の、あの頭部が丸い水飲みの蛇口は、どうなんでしょうか。あれも優れたデザインだと個人的に思っています。

こうした雑学ネタは、『ロングセラー商品の舞台裏』(成美堂出版)にテンコ盛り。タメになる本です。ぜひ!