壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『赤目四十八滝心中未遂』再読中

2019年08月23日 | よむ

『赤目四十八滝心中未遂』を再読しはじめました。
とても面白い。

昨日は夜勤明け。
ふだんは新聞を手にしても
朦朧とした頭では活字を追うだけなのに、
この小説はスコンと頭に入ってきた。
代々木公園の原っぱに古新聞を敷きゴロンと横になる。

私のその日その日は牛や豚の臓物をさばいて串刺しに
するだけだった。どのみちこれらは誰かの口に入り、
人の臓物の中で消化され、やがて糞になって便所へ消
えて行くのだった。それが人のいとなみの姿だった。
だから「別に楽しみなんかいらんのです。」と言うた
のも決して偽りではなかった。
(一部略)

一切は空。
般若心経の世界だ。

ボトン。80ページくらい読み進めたところで落下物が。
枕にしていた黒のリュックにカラスの糞が直撃したのでした!
ああ、助かった。
そんなことにも、何かしらの運命を感じてしまう。
続きが楽しみです。


ローインパクト

2019年07月10日 | よむ

数日前、このブログで「ローインパクト」について書いた。

菫ほどな小さき人に生まれたし

もし生まれ変われるなら。漱石はこう詠んだ。

「人間は痕跡をつけずに生きてゆくことはできない。脱ぎ捨てた上着に体温が残っているように。櫛の目の間に髪の毛がはさまっているように。」
友人に勧められて読んでいる『火車』に、こんな地の文があった。

ああ、できれば痕跡を残したくない。
そんなこと言いつつ、就職し、仕事し(社会とかかわり)、
結婚し、子どももいるんだから、痕跡を残しまくりや。
まことに恥ずかしきことの多き人生哉。






詠む

2017年03月11日 | よむ

今朝の東京新聞に載っていました。

 弥生なりみる夢いつも空赤く(赤羽布美子)

東京大空襲でご家族を亡くされた方の句です。
重い。

3月7日、祖母の七回忌で帰省しました。

 東京の五輪みたいと父壮語

介護を受ける身ですが、言うことは大きい。
まだしばらくは生きそうです。

故郷では、川の土手で紫色の福寿草を見ました。珍しい。

 花びらは翅ぎらぎらと福寿草

黄色い花ですが、紫っぽい色もあり、メタリックです。

つい先日、妙正寺川を平和の森公園から落合まで走りました。

 街中に川の匂ひや水ぬるむ

いよいよ春本番。毎日楽しく暮らしたいです。






ぼろ市に行ってきた

2016年12月23日 | よむ

12月16日、世田谷のぼろ市に行ってきました

 ボロ市の秋田八重寿のエルカップ

 ボロ市にほか弁を食う古物商

 買ってすぐ帽子頭にボロの市

 ボロ市の代官餅に小一時間

 神棚を洗う冬日のまぶしさよ


ぼろ市の寡黙日あたる臼の腹(中島〇雄)
 〇は(文武)。何と読むのでしょうか?

昨日はジョギングで目黒川まで行きました。
中目黒駅の周辺は電飾してるんですね。
新聞で知りました。

 電飾も蕩蕩として目黒川