『赤目四十八滝心中未遂』を再読しはじめました。
とても面白い。
昨日は夜勤明け。
ふだんは新聞を手にしても
朦朧とした頭では活字を追うだけなのに、
この小説はスコンと頭に入ってきた。
代々木公園の原っぱに古新聞を敷きゴロンと横になる。
私のその日その日は牛や豚の臓物をさばいて串刺しに
するだけだった。どのみちこれらは誰かの口に入り、
人の臓物の中で消化され、やがて糞になって便所へ消
えて行くのだった。それが人のいとなみの姿だった。
だから「別に楽しみなんかいらんのです。」と言うた
のも決して偽りではなかった。
(一部略)
一切は空。
般若心経の世界だ。
ボトン。80ページくらい読み進めたところで落下物が。
枕にしていた黒のリュックにカラスの糞が直撃したのでした!
ああ、助かった。
そんなことにも、何かしらの運命を感じてしまう。
続きが楽しみです。