壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

野党気分

2010年11月18日 | 川柳
なんだか、自分の足だと気付かず、足を食べるタコを連想しました。柳田法相の失言です。

よく、野党は批判さえしておけばいい、という言説を聞きます。今回の失言は、自分で自分の仕事を否定している。自分が与党であることを忘れている。

後攻めになって驚くクセ球だ
大将になって驚く請求額
無責任発言テレビ桟敷だけ

無責任発言ネットだけにしよ


ヤクルト容器、立体登録商標に

2010年11月18日 | 街ネタ
ヤクルトの容器は、日本伝統の人形、こけしがモチーフです。ブルーノ・タウトにも師事した、日本を代表するインダストリアルデザイナー、剣持勇が手がけたもの。この容器が、立体登録商標に登録されました。

今朝の新聞によると、商標登録を巡って知財高裁で争っていたそうです。あの形を見て9割以上の人が「ヤクルトだ」と認識したという調査データなどを示し説明し、認められたそうです。

ヤクルト容器のほかでは、胴部がくびれたコカ・コーラのガラス瓶も、確か立体登録商標ですね。公園の水道の、あの頭部が丸い水飲みの蛇口は、どうなんでしょうか。あれも優れたデザインだと個人的に思っています。

こうした雑学ネタは、『ロングセラー商品の舞台裏』(成美堂出版)にテンコ盛り。タメになる本です。ぜひ!

『野宿入門』、笑いました

2010年11月18日 | 読書(文芸、フィクションほか)
久々に、少し、いやかなり、はたまたとても面白い本に出会いました。電車内で読んでいて思わず噴き出し、周囲から怪訝に見られました……。どうしてくれるんだ、『野宿入門』(かとうちあき著、草思社)!

著者は、1980年生まれというから30歳のか弱き(と思われる)女性。その著者のが15歳時から続けている野宿実践から編み出された、数々の野宿ノウハウが詰まった入門書です。

いわく、下に敷くものは大切で、新聞紙やダンボールは重宝。いわく、ダンボールはコンビニで現地調達。いわく、トイレを制するものは野宿を制す。いわく、交番そばの公園でやるときは警察官にあいさつ。いわく、案ずるより生むが野宿。とにかく野宿をしてみよう! 一升瓶と寝袋と文庫本だけ持って、鈍行列車に飛び乗りたくなりました。

ほんわかした文体も、著者独特。下流移行を食い止めよう的な言説がありますが、「いいじゃん、落ちても。そこは楽しい別天地よ」的な響きが漂います。サブタイトルは「ちょっと自由になる生き方」。読めば、そして野宿を実践すれば、相当自由になれそうです。

著者は、ミニコミ誌、『野宿野郎』を主宰していて、これが出版エージェント、アップルシード・エージェンシーの目に留まり、単行本デビューになったと思われます。アップルシード・エージェンシーは、直木賞作家、三浦しをんを見出した目利き。かとうちあきさんも、ブレイクの予感です。