恋のワナ

リンゴ置き猿より偉いか孫試す　湖西　宮司孝男

天ぷらは塩でと店主強制し　東京　新橋裏通り

一兆と聞き我豆腐連想す　奈良　ヒゲパパ

信長はシェークスピアに似てないか　青森　よしのまち

その辺に落ちてないかな恋のワナ　北九州　お鶴

●以上、本日（2月2日）の毎日新聞、万柳より。

第一句。たいていのお父さんは、やったことがあるんじゃない。
第二句。お勧め（推奨し）ならいいけど、強制はねえ。
第三句。イッチョウ。確かにそうですわ。野口屋、破産しましたね。
第四句。あのヒゲですね。ポイントは。似顔も描きやすそう。
第五句。はまってみたい。

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●以下、一昨日（1月28日）の毎日新聞、万柳より。

面影を残しますかと整形医　五條　ノウセイ

年金を掴みに来るやもみじの手　紀の川　吉川建子

（笑）付け本音送信する弱気　川崎　さくらの妻

目と鼻と口だけなのにこの違い　北九州　中村洋子

第一句。おもしろいですねぇ。
第二句。うまいですねぇ。
第三句。あるある。
第四句。人の上にも人の下にも、人は作られた。

●以下、昨日（1月29日）の毎日新聞、万柳より。

フォークの背ライスを乗せた初デート　岡山　邪素民

人間がいなくて美しい自然　八尾　立地骨炎

弟子たちに抜かれる前にのれん分け　宝塚　おーい銅将

第一句。甘酸っぱい記憶。
第二句。「美しい」と感じ表現するのは人間だから。人間以外の動物、例えばサルは花鳥風月を見て、どう感じるのでしょうか？
第三句。えらい。ナイス出口戦略。

●以下、本日(1月30日）の毎日新聞、万柳より。

風俗にガンバレ日本と張ってある　静岡　繁原柏子

都市に住む評論家説く農業論　大分　春野小川

問題の元凶いつも大国で　我孫子　龍野目玉

第一句。おもしろいですねぇ。
第二句。自分を棚上げしてですが、こういうことはありますね。
第三句。ほんと、その通りですね。元凶も大国なら、火消しも大国です。小国は完全に蚊帳の外ですね。例外はGNHを提唱のブータンくらいでしょうか。

本日は晴天なり。「あるくみるきく」読者の皆さま、よい一日を。

人に訴える議論

『論理病をなおす！』（香西秀信著）によると、先の読売コラムへの攻撃は「人に訴える議論」となり、論理的でありません。

人に訴える議論とは、例えば次のようなもの。ある学者が世紀の大発見をし論文を書いた。業績自体はスゴい。たまたま、その学者が痴漢をした。これにより、人格低劣と業績まで否定する。そのような議論です。

反省です。

スポンサーは怖い

読売新聞（1月27日）の朝刊コラムを書き取り、文章修行に励む。

ラジオのクイズ番組で解答者へのお土産に「×××」という商標の乳酸菌飲料が出た。「×××って何ですか？」。解答者が司会の春風帝梅橋さんに尋ねた◆しくじりの逸話が多い梅橋師匠、「カルピスみたいなものでしょう」とライバル商品の名前を挙げたからスポンサーの怒るまいことか。即刻番組を降ろされたと、演芸評論家の矢野誠一さんが『昭和の藝大千夜一夜』（文春新書）に書き留めている◆新聞社にとってスポンサーは怖い存在だが……。

おっと筆が滑った。新聞社でなく、「放送の喋り手」でした。

コラムはこの後、「独裁者はもっと怖い」と続きます。北朝鮮のこと。絶叫調で話す看板アナウンサーが2カ月もテレビに姿を見せなかった。「何かしくじりでも……」とコラム子は心配しますが、いまは後輩の指導側に回っているのだとか。68歳ですから、さもありなん。梅橋さんの例とは違うらしい、とホッとしています。

コラムの結びは、「罪は国にありて、その人にはあらねども。」。スポンサーである電力会社におもねった報道姿勢の罪は、歴代の経営陣にありて、個々の記者にはあらねども、ですかね。

一心不乱

紅と眉一心不乱千代田線　柏　鞍馬天狗

その内に日本ギリシャになる悪夢　西宮　寺田稔

タクシーに乗れば景気をすぐ訊ね　生駒　鹿せんべ

地位が人つくらぬと知る民主党　川崎　さくら

３回に１度職質される服　厚木　いいやん

●以上、本日（1月27日）の毎日新聞、万柳より。

第一句。うまい。四字熟語が利いてます。

第二句。ギリシャは危機の原因でなく、症状だ。オデキみたいなもので、次にどこに出るか分からない。日本か？

第三句。こんな人、いますよね。

第四句。うまい。「地位が人をつくる」は経験則から一般化されたのでしょうが、そう簡単に一般化できませんね。個別具体的に見なければなりません。

第五句。どんな服やねん。

今日は晴天です。「あるくみるきく」読者の皆さま、よい一日をお送りください。