壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

『思考・発想にパソコンを使うな』を読んだ

2010年09月30日 | 読書(ノンフィクション、実用)
『思考・発想にパソコンを使うな』(増田剛己著、幻冬舎新書)を読みました。以下、引用。

「科学の進歩は、人間をラクにさせようという発想が土台にある。歩くのが面倒だから車が発明された。パソコンなどの道具も脳をラクにさせてあげるために生まれてきたのだ。手書きをしなくなったことで、脳をあまり使わなくなり、これではいけないと脳トレなどのゲームが販売されて、人気となる。そこには不毛な消費のメカニズムがあるような気がしてならない。」

かなり過激な論です。一読して「本当かぁ」と疑問に思いました。ニュートンは、人間をラクにさせるために万有引力の法則を発見したのでしょうか? 数々の発明・発見は、純粋に知的好奇心だったり、発明欲だったり、あわよくば一攫千金欲の産物なのではないでしょうか。

「ノートをつくる目的のひとつは、自分自身との対話だ。」

なるほどその通り。つまり日記です。ブログのように公開されない日記は、自分との対話そのものです。

『思考・発想にパソコンを使うな』がタイトルですが、内容は「日記のすすめ」。読者のみなさんも、ぜひ日記を付けてはどうでしょう。

『差別と日本人』を読んだ、その2

2010年09月29日 | 読書(文芸、フィクションほか)
以下引用。
(民や在日朝鮮人など)抑圧されたものが、その抑圧の重さゆえに声を荒げるのは無理からぬことだ。ところがそれを理解できない多くの人々は物事は理性的な話し合いで解決されるべきだという原則を譲らない。その原則は、それ自体としては正しいが、現実の場面でそれを求める人々は、自分たちが抑圧している少数者に対して、数の力で「オレのやり方に合わせろ」と言っていることに気付かない。

(故意か過失かは問わず)他人の足を踏みつけて、怒られて、それに対して「話し合いましょう」でなく、まずやるべきは足を除けることだ、ともかかれていました。

民主主義は多数決ではありますが、少数意見の尊重がいかに大切か。改めて認識しました。

アートマートに遭遇した

2010年09月28日 | 街ネタ
先日、子連れで井の頭公園の動物園に行ってきました。井の頭公園入り口の駅で降り、公園を突っ切って動物園へ。

その行き帰りで遭遇したのが、「アートマート」。アマチュア芸術家が自分の作品を売る露天のフリーマーケットのようです。店脇には「ART MART」という正規出店をアピールする票が置かれています。リボンなど手芸、イラスト、似顔絵、帽子、空き瓶を溶かして作るリサイクル花瓶などなどの店が並んでいました。

そこで出会ったのが、シュロの葉でコオロギを作るおじさん。ほんと、よくできているんです。長男が虫が大好きで、買って買ってとせがまれました。サービス精神も旺盛で、手品をしてくれたり……。作り方のアンチョコもいただきましたが、なかなかシュロが入手できないから製作練習ができません。お父さんは上達できなそうです。

調べてみると、「日経トレンディ」で取り上げられていました。以下、同誌の記事。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20080423/1009815/?ST=life&P=1

2画面目のトップ(上段)に、コオロギおじさんの写真があります。井の頭公園は大道芸をやっていたりミュージシャンが演奏していたり。缶ビール片手にうろうろするのが楽しい公園です。ホント、都会のエッセンスいっぱいの身近なオアシスだと思います。

『差別と日本人』を読んだ

2010年09月28日 | 読書(文芸、フィクションほか)
『差別と日本人』(野中広務、辛淑玉)を読みました。

元首相の孫、DAIGOが芸能人として活躍しています。「野中さんのお孫さんが、たとえ芸能活動を始めても、おじいちゃんが元大物政治家ということをウリにはしないでしょうね」という趣旨の、確か辛さんの発言がありました。悲しいことですが、たぶん、その通りだと思います。

本当に差別というのは根深い。差別しないだけでなく、差別がなくなるよう導ける人になりたいな、と思いました。

国勢調査の調査用紙

2010年09月27日 | 考えたこと・調べたこと
国勢調査の調査用紙が届きました。それには、1世帯4人までしか記入欄がありません。それで、「5人以上の世帯は、もう1枚、用紙を請求してください」とありました。とても面倒くさい。それでなくても、国勢調査の回収率は、国民年金の納付率ほどなんでしょ? これでは、ますます回収率が下がります。

1)なぜ、回答用紙1枚は4人までという設計なのか。
2)なぜ、1世帯に1枚のみ配布、つまり1世帯は4人以下、という発想なのか。

ぜんぜん分かりません。