壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

昨日の続き

2010年03月31日 | 読書
昨日の続きです。「得」という一語が誤解を生むかもしれないと危惧したからです。得というと、経済的利益のように受け止められがちですが、決して、それのみを意図していません。

情報誌などに記事を書く仕事、広告原稿を書く仕事が多いのですが、意図したことは、読み手にとって、何かプラスになる情報を伝えたい、ということです。それが「ドクトク」です。

「今まで知らなかった情報を得られた」「今まで興味のなかった分野に関心を持てた」「なんとなくホッとした」「元気が出た」……。読者にそう思ってもらえれば、しめたもの。得とは、こんなことを想定しています。



高校野球の女子マネージャー

2010年03月30日 | 読書
ライター仲間に勧められ、こんな本を読みました。

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』

長いタイトル。1行に要約すると、マネージャーは「真摯であらねばならない」。

1)顧客を特定すること。
2)顧客価値から逆算し事業を定義すること。
3)失敗を恐れず、イノベーションに挑戦すること。
4)上記3プロセスを管理することがマネジメントだ。

4行に要約すると、こんな感じでしょうか。

本書によると、野球部の顧客は、高校野球に関わる全ての人、野球部の事業は、その人たちに感動を与えること、でした。感動はイノベーションによって与える。「バントをしない」「ボールの釣り球を投げない(ストライク勝負)」。この二つが従来の堅実主義の高校野球から見たらイノベーションに当たる、というのです。

翻って、自分の顧客は誰か。事業の定義はどうなるか。

かつて、「全ては読者のために」「読者に得を」、略して「ドクトク」という目標を打ち出したことがあります。直接、原稿料を支払ってくれるのは出版社や代理店や制作会社ですが、読んでくれる人こそ、私の思考、発想、企画、原稿表現の起点にしようと考えたのです。今でも「ドクトク」は心の片隅に置いています。一読して、こんなことも思い出しました。

表現は平易、かつストーリー仕立てで面白いから、「ありえね~」と思いながらも、あっという間に読めました。難しい内容は苦手だけど、ドラッカーは読んでみたいという人にお勧めです。

電子レンジOK

2010年03月29日 | 雑記
今日、昼に、店で買ってきた弁当を食べていて、気付きました。容器の底に「電子レンジOK」と書かれているのです。フタは透明で、何も書かれていません。

本来、フタに書くべきことでないでしょうか? 当然、汁けのある惣菜が入っているので、食事前に裏返して見ることはできません。

もし、「電子レンジNG」で、消費者がその表示に気付かず、電子レンジに入れて温めてしまったらどうか。

OKかNGか、食べた後でないと気付けない、というのは、そもそも構造上の欠陥でないでしょうか。その辺、パッケージ会社はどう考えているのでしょうか? 福島消費者大臣は、どうお考えか?

大上段に振りかぶりましたが、素朴に疑問に思いました。カイゼンですね。



眼聴耳視

2010年03月27日 | 雑記
眼聴耳視

目で聞き、耳で見る、ということ。少し補うと、目で(心の声を)聞き、耳で(気配を)見る(感じる)、でしょうか。

かつて育児雑誌の仕事で取材したカウンセラーに教わった言葉。仏教用語です。

子どもの目を見て本心を読みとる(聞く)。台所仕事をしつつも居間の子どもの様子を感じる(耳を澄ます)。簡単にいうと、「察する」ということです。どうも最近の人は、察する力が衰えているのではないか、とのお話でした。

翻ってわが身。原稿に集中するとなかなか周囲が見えません。見えないというより、意識的に見ていない。集中するためです。でも、それではダメだ。忙中閑あり。眼聴耳視を意識したいと思いました。

今日も更新継続。