壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

3つの針

2011年04月30日 | クイズ

正午から、夜中のゼロ時まで、12時間。

1)時間を示す短針、分を教えてくれる長針が重なるのは、何回あるでしょうか?(スタート時の正午と、終了時のゼロ時は除く)

2)短針、長針、秒針の三者が重なるのは、何回あるでしょうか?(同上)

以上、『IN SIGHT』(マーチン・ガードナー著)より。前回の「キリンとダチョウ」も同出典です。


踏み絵

2011年04月30日 | 川柳

1カ月以上前に、「pop dragon」に投句し、選に漏れたものから。

親が子と同じ土俵に立てば負け

意味のある汗を流したビールの夜

今夏には復活するぞ省エネルック

クールビズもっと過激になる予感

呉と越が乗りあわす船うるささよ

原発は科学ではなく宗教だ

続けるか踏み絵を迫る原子教

みせしめをそれらしく言う訓戒と

知事選に笑い呼ぶべく立候補

知事選はオンエアバトル見るようだ

ベクレルがメタミドホスを駆逐する

平成の世に転向がよみがえる

ぼくたちの頭に欲しい冷却機

ちょっと待てその発句には愛あるか

百年と千年一度ある世紀

何どきも平然とうそつく度胸

何どきも平然と嘘つき通す


『人間回復の経済学』、難解でした

2011年04月28日 | 読書(文芸、フィクションほか)

人間が経済システムに従属することなく、人間に従属する経済システムを作ろう。そんな趣旨の本を読みました。『人間回復の経済学』(神野直彦著、岩波新書)です。

ブッシュ大統領時代にアメリカで猛威をふるい、日本にも飛び火した新古典主義経済学。筆者は、この理論は、人間を「経済合理的な行動をする動物(ホモ・エコノミクス)」と仮定してこそ成り立つ試験管の中の論理だとバッサリ。

人間は、現実には知恵あるホモ・サピエンスです。

「経済人仮説は、複雑な存在である現実の人間から多くの側面を捨象して純化させた、理論的仮説だったはずである。(ニュートンが)物体の落下の法則を導き出すために、真空状態を想定したようなものである。もちろん、現実には空気が存在するために、物体は真空状態と同様に同じ速度で落下することはない。
そうした(純粋に)理論的な仮説であるにもかかわらず、それが(なぜか)行動の基準として主張されていく(後略)」(カッコ内はわたしの補足)。

東日本大震災で被災された方に、多くの義援金が集まっています。経済人仮説では説明できない行動です。売名行為(広告費)という考え方も成り立ちますが、それは強者の巨灯が目立つということに過ぎない。なんの広告効果も期待できない「貧者の一灯」がどんどん集まっています。

近ごろは、何を読んでも震災に関連づけてしまいます。

『世間のウソ』、なるほど

2011年04月28日 | 読書(ノンフィクション、実用)

「自覚的な人が、自覚なき人を、そうと気づかせずに、ある思想や行動に誘導すること」。

ぼくは、そんな風に誘導されたくありません。どんな事象にも、多くの情報を得て、自分で考えて、イエス・ノーを出したい。世の中のモンダイの大半は、論理的にはイエス・ノーがハッキリしないけど、そんな場合は直感を大切にしたい。そう考えています。たんなる頑固者です。

『世間のウソ』(日垣隆著、新潮新書)を読みました。中国人幼児売買事件など、なかなか興味深かったです。ウソに騙されたくない人、騙されないだけの眼力を身につけたい人は、ぜひ。