壁際椿事の「あるくみるきく」

東京都内在住の50代男性。宜しくお願いします。

不合格

2010年12月12日 | 街ネタ
中小企業診断士の2次試験に、不合格でした。

1次試験合格者は、その年と翌年の2回、2次試験を受験するチャンスがあります。今年が2回目でした。再度挑戦する場合、1次試験からとなります。

「せっかく勉強したのだから受かるまで」――。そう考えて勉強を続けるのは、サンクコストにこだわり、思い切ったチェンジができない悪い経営と同じでしょう。合格という証書は得られなかったが、知識と思考力という力は(合格レベルでないにせよ)身に付いたという自負はあります。

スパッと諦め、新しいことを始めます。応援、ありがとうございました。

『成功はゴミ箱の中に』、反響ゼロ

2010年12月12日 | 読書(ノンフィクション、実用)
先日、問題を出した『成功はゴミ箱の中に』の、引用部の空欄を埋める問題ですが、挑戦してくださった方はゼロでした。寂しいかぎり。

空欄に入る文字は「明るさ」です。ただし「素直さ」「前向き」「ファイト」などプラスイメージの語であれば何でも成り立つ。それでもマルだ、と私は思います。

(以下、同書から引用)
腕に自信のある投手がすべてのバッターに同じ球を投げないのと一緒で、自信のあるセールスマンは、客ごとに売り方を変える。

読者ごとに書きっぷりを変えたいものです。

『人はなぜ簡単に騙されるのか』、ネタ満載

2010年12月12日 | ●企画、買って下さい●
(以下、同書から引用もしくは要約)
【太カッコ】内は、私のコメント。

「オレも読書をしよう」と決心した、成人するまで本と無縁だった人。書店に並んだ上下巻ある大作の、「下巻」を買って帰ります。ところが読んでもちんぷんかんぷん。そりゃそうです。上巻を飛ばしているから、ストーリーが分かりません。聞くと、「オレのような本の初心者がいきなり『上』というのは無謀なので、敷居が低そうな『下』にした」のだとか。
【それほどまでに、私の常識は、あなたの非常識、ということです。】

さあ、コイントスで賭けをしよう。表も裏も、出る確率は50%ずつだ。オモテが出たら俺の勝ち、裏が出たらキミの負けだよ。

はたして「完璧な騙し」とはいったい何でしょう? それは、おそらく(中略)“騙されていることに「永遠に」気づかせない”ということではないでしょうか?
【こういうことは、よくあります。俺も嫁さんを死ぬまで騙し続けないと。】

ミスター・マリックのマジックに関して、某信仰宗教団体は、ウン億円を積んで「ぜひとも教祖に」と頼み込んだとか。
【奇跡を起こせるから教祖なのか、教祖だから奇跡が起こせるのか。本末転倒ですね。】

「(マジックの)観客は与えられた情報を信じようと思う」、これが大原則なのです。(中略)自分が必要と感じた情報はとりあえず一旦受け入れないことには、その先へ進めません。この部分は、人間が生きていくためのいわば本能であるともいえます。
【確かに、なぜ挨拶をするの?なぜ人を殺してはいけないの?なぜお金がないと幸せになれないの?等々といった大前提は、信じて一旦受け入れないと、先に進めない。疑うことの限界なのかもしれません。いや、でも疑いたい。】

信じたいという気持ちは、常に諸刃の剣である。

私には、あなたの心が読めます(4)

2010年12月12日 | ●企画、買って下さい●
さて、[A]、そして[エ]を選んだ人は、私のデタラメを信じてしまったのではないでしょうか? そう私はデタラメを言いました。

ブログ「あるくみるきく」のIP(読者)は、だいたい毎日100人です。一つ目の問いに対して、私が勝手に「あなたが選んだのはAです」としたのは、20人には当たっています。さらに二つ目。私が勝手に言った「あなたが選んだのはエです」は、20人のうち4人に当たっています。この4人は、「おお、こいつはスゴイ。心を読まれた」と信じたのではないでしょうか? いや信じないって? 話術、TPO、その他の条件が整うと、信じてしまうのでないでしょうか。

しかも、ブログ読者100人は、私というハブと関係があるだけで、横のつながりがない。「おれはAで当てられたけど、お前はどう?」という確認ができない! (逆を言うと、騙されないためには横の情報ネットワークが予防になる、ということ)

1月某日、某所にウカウカ出かけ、デタラメを書いた冊子を、仮に「3万円で譲りましょう」といわれると、お金を出してしまうかも? そう、詐欺ですね。

結局、読心術が外れた96人は、「な~んだ、心を読めないじゃないか」とアホらしくなる。しかし、主催者にすると、そういう人は最初から相手にしなければいいのです。信じてくれる人だけ相手にする。これは、すごい開き直りです。エセ宗教、エセ商法などが用いる手段です。

「私には、あたなの心が読めます」(1~4)は、『人はなぜ簡単に騙されるのか』(ゆうきとも著、新潮新書)を基にしました。著者は、クロースアップ・マジック(至近距離での手品)のプロ。認識の甘い同業のマジシャンへの苦言は余計と感じましたが、なかなか面白い話が満載でした。