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ポロ7型(未来予想)

【ポロトリビア】
多くの人が初代ポロの存在をゴルフの弟分として登場したと勘違いしていますが、実際はアウディがオイルショック対応として企画販売していた「アウディ50」を急遽ゴルフの販売不振を補う為に豪華装備を徹底的に外し(内張は強化段ボールに変更)
販売されたのがポロの出生です。

ボディースタイルはゴルフ似ですが、設計陣は旧NSU、そして途中からアウディとベルトーネも関わり、必要な部分には必要以上の技術が盛り込まれていました。言って見ればポルシェよりメルセデス寄りな開発と言えるでしょう。残念ながらアウディ50は販売不振で早々にカタログから消えましたが、ポロ名義では生き残ることになります。この独自の進化を遂げたアウディ50の技術が本格的にゴルフ側に一部統合するのはゴルフ2型の後期からになります。また初代クアトロやVWイルティスの誕生にも多大な影響を与えました。
ちなみにアウディは2000年、オールアルミボディーの超革新的な小型車「A2(PQ24シャシー)」を販売しますが商業的には失敗に終わり、ポロ5型をベースに「A1(PQ25シャシー)」を発売。現在に至ります。


【次期ポロ】
近年ゴルフで採用する前にポロで事前テストする様な事が行われて来ましたが、今回のMQBシャシーに関しては、明らかにゴルフ7がテストを遂行していると言えるでしょう(※だから8を買うべき)。それはポロクラスがゴルフに代わる21世紀のグローバルスタンダード車種だからです。従来のゴルフクラスはポロクラスにバトンタッチすると言えるでしょう。

そんなゴルフとポロが再び兄弟車になるのが2016年3月製造開始のポロ7型です。シャシー的には5世代目となります。
上記の通りゴルフなどと同じMQBシャシーを採用し、今後のハイブリッド対応や、より多くの姉妹モデルを短時間で開発し利益を得るシステムを手に入れることでしょう。これは1960年代から独特の発展を遂げているブラジル・フォルクスワーゲン工場での新興国向け車両開発に貢献するだけでなく、今後の6年間は流行するだろう小型SUVや各種オープンカーの早期開発にも拍車が掛かるでしょう。

メインで生産されるハッチバックのサイズは、全長4000mm、全幅1700mm、全高1450mmと、都市部では使い易かったゴルフ3型と同じサイズになるでしょう。全幅の拡張で日本では3ナンバーになる可能性もあり得ます。これは年々厳しくなる側面衝突対応と言われていますが、実際はMQBシャシーによる弊害という説も。伸ばされたホイールベースにより居住スペースと乗り心地の向上が図られ70kg以上(80kg説も)のダイエットも期待出来そうです。

現在のゴルフ7 に採用されている多くの安全装備がポロにも標準化され、実質的なライバルとなるメルセデスのAクラスユーザーや、ゴルフからのダウンサイジング組にも十分対応。また初代ゴルフGTIのように大都市のウエルシーなオーナードライバーに大人気のGTI(※ゴルフGTIは大きくなり過ぎた)、コアなマニア向けのWRCは、今回もカタログモデルとして発表される模様です。これより小さいホットハッチを求めるユーザーにはup!のGTI(※GTではない)が準備されるでしょう。

興味深いのはスピードスターの存在。ここ数年"ワーゲンポルシェ”再始動企画”におけるワーゲン側の企画が浮遊している中、次期ザビートルのスピードスターと共に店頭に並ぶかは祈るばかりです。これよりも現実的な車種はベビーティグアンと呼ばれる新型SUVの存在でしょう。ドイツではメルセデスGLAの対抗馬として20,000ユーロ以下で販売されると噂され、今後SUVの売り上げが数倍(3~6倍)にもなるというヨーロッパのみならず南米、もしかしたら北米でもミニやフィアットのように繁殖するかもしれません。

それでは未来予想です。

【ポロ7型(MQBベース)】
2016年3月~2022年頃

【予想サイズ】
全長: 約4000mm
全高: 約1450mm
全幅: 約1700mm

【ヨーロッパ搭載予定エンジン】
1.0TSI 95ps(3気筒)
1.0TSI 110ps(3気筒)
1.4TDI 75ps
1.4TDI 90ps
1.4TDI 105ps
1.8TSI 185ps (ポロGTI)
2.0TSI 231ps(ポロWRC)

【姉妹車種】
クロスポロ
リムジーネ(4ドアセダン)※ロシア、中国、インド生産。
ヴァリアント
ピックアップ ※南米?
カブリオ(2ドアハッチベース)
スピードスター(2シーター?)
ミニティグアン / ポロSUV ※2万ユーロカー(2017年モデル)

※アウディ、セアト、シュコダブランドは割愛しました。

注意: この記事は僕個人が入手した情報を総合して記載しています。事実と異なる事もありますのでご了承下さい。
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