サマータイアを交換

【88,900km＋25,776km=114,676km】

その大きな図体にVRの６気筒エンジン。
毎日の通勤に（毎日高速を走行）使っているとなれば、タイアの寿命が極端に
悪くなると言うのもうなずけます。それに基本的にサスペンションの状態などを
知りたくて、ローテーションをしないで乗りますので（駆動輪は消耗すると交換）
短期間でタイアの生涯を知ることが出来て勉強になります。

昨年4輪共交換したドイツの「フルダ・タイア（正規輸入品）」でしたが、
そろそろスリップサイン近くの状態になりました。そんな時、ゲリラ的大雨の
第三京浜で、速度規制の50km/hで走行しても、ハイドロプレーニングを強く感じた
ので、交換を決意。同じタイアを探すと・・・・・・・もう存在しない！
どうやら日本グッドイアーも何らかの理由で限定輸入していたのでしょう。

仕方ないので、また１から捜索を始めました。
もちろんいつもと同じ方式ですので、下記の3原則をポイントにしています。
価格は以前、プロの方から教わった計算方法で算出しています。

①安くて安心メーカーのタイア
②サイズは225/50R17
③価格は交換賃を含めて6万円前後

今や中国、韓国ブランドの格安タイアも数多く存在し、新型ゴルフ６のスペアー
タイアにも漢字が書かれている時代になりましたが、その技術レベルは、まだまだ
低いと言わざる負えないでしょう。ある意味保険的役割も含めてタイアを購入して
いますので、緊急時の急激な車線変更などでバーストでもされたら困るのです。
ですのでまだ、アジア系ブランドのタイアには手を出さないでいます。
しかし、急成長を遂げている中国ですので、急激にレベルアップしたタイアの出現
は時間の問題かも知れません。

そんな中、見つけたのは
「ファルケン　ZIEX ZE912」
というタイア。某有名激安ショップの通販で購入しましたので製造国はタイ製
ですが、北米向け商品となっていますので、M&S（マッド＆スノー）表示に
なっていました。

【ファルケンと聞いて・・・】
日本でのファルケンのイメージはあまり芳しくありません。
それは日本で古くから経済的低価格タイアを生産していたからでしょう。
しかしワーゲンマニア的には、

「あの日産サンタナに標準装備されていたコンチネンタルタイアを日本で製造して
いた唯一の会社でしょ」

となります。まったく見方が変わるとこれだから面白いのです。

泉大津市（大阪府）出身のオーツタイアは2003年に住友ゴムグループに吸収され、
今は「ダンロップ」「スミトモ」「ファルケン」の3兄弟として世界的に知られて
います。ですので、下手なタイアを買うより安心と思われたのです。
また、生産国のタイですが、工場は完全にコントロールされていますので、
タイア個別のクオリティーによる違いが少ないという情報を聞いています。
そうゆう意味では安心出来る要素は多くある訳です。

海外では「安かろう悪かろう」が当たり前ですが、日本の今は激動の中にあり、
すべてが「安かろう悪かろう」ではないのです。これはタイアだけでなく、食品
衣料品など、全てに関係して来ますね。

【ファーストインプレッション】
まだ付けて間もないですし、最初の約150kmは、慣らしを行いますので、亀走行に
なりますが、それでも騒音の少なさには驚かされます。これはタイアパターンが
騒音を発し難い不等長間隔でサイブが切ってあるからだと思われます。
オイルコーティングで静かになったこの車が、高速走行中（85km/h以上で）は
風切り音が煩いと感じる所からも分かります。
「音の静かなタイアは雨に弱い」という話を多く聞きますが、これについては今後
多くの雨などに遭遇して分かる事でしょう。
乗り心地は、以外にもダイレクトにステアリングに路面状況を伝えてくれますので
「ＯＫ」というところでしょうか！
今後が楽しみです。

【フルダタイアは・・・】
購入時直後に、日本の自動車関連企業の為に長期出張されていたドイツ人の方が
教えて下さった通り、本当に普通のドイツらしいタイアでした。コンチネンタル
タイアと同じ感触でしたが、唯一の違いは、その硬さの中にも、柔らかさが存在
した事です。真円性についても、コンチネンタルタイアと似ていて問題ありません。
唯一の欠点は、ネームバリューが日本では無さ過ぎた事かもしれません。
レッドブルのように大々的広告を出せば別でしょうが・・・。

ちなみに、限界が近かったフロントタイアは廃棄して貰いましたが、まだまだ
使えるリアタイアについては、緊急用に取ってあります。

（7月17日の手記より）