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911GT3RS

アブソリュートの代表であるA社長は、
元々ヤナセマン。そこから某C●Xを経て、
今の会社を立ち上げた経歴があるので
普通のユーザーからマニアさんまでの心を良く分かっています。
だから、彼の店に911(997)GT3RSが鎮座していても
驚きはしませんが・・・



でも・・・やっぱり・・・凄い。
そのままレースに出られてしまう装備が
標準で付いて来ますので、下手な改造車より
存在感があります。

とても綺麗なこの個体は、
ドイツから空輸でやって来たワンオーナー物。
既に1万5000km程度走行していますが、
ディーラー保管物との事。

日本でディーラー保管というと、
ピンと来ないかもしれないけれど
こういったスーパースポーツカーやクラシックモデルは、
ディーラーで有償地下保管してもらえる文化があります。
こうすれば、走行後の整備にディーラーへ持ち込む必要も無く、
忙しくてエンジンをかけられない時には、
正規ディーラーの整備士が、定期的に面倒を見てくれますので、
オーナーは、心おきなくドライブに集中出来るのです。

トランク容量は標準車と同じ。

オプションで、巨大な自動車用ビニール袋に入れて、
気温・湿度までコントロールする駐車場を装備した
ディーラーもありますので、本格的です。

「それではガレージハウスが楽しめないよ」

と思われるかも知れませんが、
多くのオーナーさんが同じモデルを2台所有し、
自宅にあるもう一台は、半静態保存という事も
珍しくありません。

派手な標準装備デカール。

A社長によれば、

「法的に新車をナンバーレスで購入出来るからなんでしょうねぇ。
日本じゃ無理ですよ」

との事。
何となく優雅に感じるのは、
ヨーロッパでは貧富の差が激しいからかも知れません。

フロント245/35/19インチ。

リア325/30/19インチ。

空気圧ステッカー。

標準装備のセンターロック工具。

センターロックのホイールには、
萌えますねぇ~。
そしてあちらこちらがカーボンというスパルタンな外装。

カーボンボンネット。

カーボンリッド。

カーボンウイング。

お言葉に甘えて、エンジンをかけていただき車内へ。
インナードアハンドルが、お約束のストラップ(紐)に
なっている他は、エアコンも装備されていて標準車と同じく
快適な状態に。
ロールバーがあるものの、普段の使用には問題無い広さがあります。
車内全体にロールバーを張り巡らさなくても強度が取れている
ボディー剛性は、さすがポルシェです。

標準のレース用シート。

助手席足元は純正消火器。



センターコンソール下部にある
「SPORT」ボタンを押すと、
PASM(電子制御サスペンション)がサーキット用に可変し、
マフラーのバルブも全開になり、
それまでジェントルだった排気音が、
フェラーリのような雄叫びに変わります。

純正チタン製・超軽量マフラー。

肝となるエンジンは、通常の3.6リッターから3.8リッターに拡大され、
450馬力/8,500rpm を発します。これは通常の997GT3よりも
35馬力アップになります。
ちなみにCOXが日本で正規販売をしていた
4.0リッターモデルは、500馬力だと記憶していますが、
こうなると素人では区別がつかないパワーなんでしょう。

水冷水平対向6気筒。

懐かしいデザイン?!

リアのエンジンルームは、開けたって何も見えません。
でも、何だか魔物が居るようで、見て見たくなってしまいます。
すると、懐かしいデザインの青いキャップが。

そうゴルフⅡから装着されているクーラントのキャップが
付いています。こうゆう所を見ると、ワーゲンオーナーは、

「ああっ、やっぱりポルシェが欲しい」

って思ってしまうのです。
単なるコストダウンなんですけどね。
何だか手に入るような錯覚を起こすのです。
(いい事なのか、悪い事なのか・・・)

「似合うかな?」ピレちゃんさん。

「イーネッ!」クマさん。

ユーロナンバーホルダーが魅力的。

当時のプレスインフォメーションを見ると、
12万4000ユーロ(2010年1月発売)と書いてあった。
911を買って、後から改造するより、
最初からレース仕様になっているこの車を購入した方が
確実にお買い得だと言えるだろう。

問題は、この車が伸び伸びと走れる環境が
日本には少ない事かも知れません。


楽しい見学をさせて下さったA社長に感謝。

<取材協力>
株式会社アブソリュートAbsolute Inc.
230-0033 神奈川県横浜市鶴見区朝日町2-72
Tel: 045 500 6610
Email: info@yokohama-absolute.jp
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (花貴)
2012-04-03 09:33:18
このところ日本のスーパーGTでGT300クラスでGT3車両がが走れるようになり、注目されてますね。3,000万程度でレースに出られるので、国産車をレース仕様にするより大分安いですよね。普通に使うには、ロールバーは危ないので、フェラーリのように外せないと不味いですね。タイヤはSタイヤでしょうか、雨の高速は走れませんね。ちなみに標準タイヤは、確かミシュランだったような。スーパーカップが、ミシュランがスポンサーなので。
 
 
 
花貴さまへ (H.Nakazawa)
2012-04-06 13:18:05
コメントありがとうございます。

ちょっとお金のあるプライベーターやチームでは、3000万円程度で出られるレースには魅力を感じているでしょうね。それでいて実用に不便が無い所も素晴らしいです。

タイアはミシュランのスーパーカップでした。
どれを取っても素晴らしい車でした~
価格以外は
 
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