MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

バイオリンこれから3年目。

2009年01月11日 | バイオリン
            
今年最初のバイオリン・レッスン。
グループから始めて、個人レッスンに移り、丸二年。
とうとう3年目に突入です。

年末最後のレッスンで
「この曲を 発表会で弾くことにしましょう」
と 決まった課題曲。

さすがに お休みをはさんで、練習時間が取れたため
おおまかには弾いていくことができました。

そうなると
追究が始まるのは、いづこも 同じで
「弓を置きなおす時、ちゃんと弦に安定させて」
「ここのスタッカートは 無しにしましょう。
 で、レガートに変えて」
「ここからクレッシェンド、しっかり全弓を使って
 (弓の端から端まで使って弾くこと↑)
「ここは一弓だけど、フレージングして」
要求が わんさか と。

現在、一番苦戦しているのはトリル。
力を入れると、かえって筋肉が固まり
素早く動けなくなるという理屈は
ピアノで 嫌と言うほどわかっているのですが
固まる~ 動けない~

今年も 『脱力』が課題です…

大人の発表会

2009年01月10日 | 音楽教室

これまで毎年、発表会に関わっていますが
私のクラスで参加する生徒さんは 幼稚園から高校生まで。

「『舞台で演奏』は してみたいけれど、
 大人の自分が 子供に混じって弾くのは恥ずかしい…」
という方もいらっしゃいますので
1部だけを、「大人の部」としているのですが

大人の生徒さんに「出てみませんか?」と おすすめしても
『いえ、まだちょっと…
『私は いいです~
と 逃げられてしまい
これまで 参加する生徒さんは いらっしゃいませんでした。

しかし
今年初めて「大人の部」に参加する生徒さんが

ピアノを始めて ちょうど1年、
好奇心旺盛な、最年長の生徒さんです

さすがチャレンジャー。
こういう おばあさんになりたいなー。

今年は1人

2009年01月09日 | 音楽教室
             
発表会まで 約1ヶ月となりまして
年明け最初のレッスンの時点で、大方の生徒さんは
普通に通して演奏できるようになっており
胸をなでおろしております。

本番でも いつもの演奏ができるように
より表現豊かに 楽しく弾けるように
これから いかに追究していくか。

どこが一番好きなところ?
どうすれば、もっと綺麗に響くだろう?
この辺は 大変楽しいレッスンです。

一方で
いまだ 片手演奏も怪しい生徒さんを
発表会本番までに 間に合うようにするには
どうサポートしていったものだか~
と 同僚の先生にこぼしたところ

「たまこ先生のところにも、そんな生徒さんがいるの?」
と 真顔で聞かれました。

いますって。
そんな、全員心配なしみたいな
奇跡のような年なんて、一度もありませんって。

「ああ何だ、先生もそうなんだ~。安心した~
と言われて 複雑ながら、
いづこも 同じと思いました。

心の平安は まだ遠い…

人生初レッスン

2009年01月08日 | 音楽教室

新年です。

音楽教室へ新しい生徒さんがやってくる時期は
新学期が始まる4月から5月にかけて、が多いのですが
次に多いのが、
涼しくなりはじめる秋 9月~
新年明けて、気分も新たに 1月~

と いうわけで
新年早々、新しい生徒さんとのレッスンです。

私の方は、わくわくしつつも緊張していますが
生徒さんの方でも 緊張されていますから
リラックスして、自然に話していただけるよう
それなり気をつかいます。

小さい生徒さんだと、人見知りの激しい場合もあり
教室に入っても お母さんの影に隠れてしまって
なかなか顔を合わせてもらえない
なんて日常茶飯事で、今更うろたえたりはしませんが

今年最初の 新しい生徒さん(就学前)に
教室のロビーに入る 正面玄関で
いぃ~やぁ~やぁぁぁ~ や~め~るぅうう!
うわあぁぁぁぁ~ん
などと 泣き叫ばれた日には
さすがに どうしようかと思いました。

やめるも何も、まだ何もしていませんが、私。

何はともあれ 
お母様と一緒に レッスン室に入っていただいて
あれこれ話しかけたり ゲームをしたり
最後には 笑顔で帰っていただき ほっとしましたが
おかげさまで
正月気分も きれいに 吹っ飛び
気合を入れていただきました。

来週は、笑顔で来てくれますように。

初レッスン

2009年01月07日 | 音楽教室

『明けましておめでとうございます
で スタートする、今年のレッスン。

1月2週目の月曜日は 祝日で休みとなるため
初レッスンは 5日から。学校は、まだ冬休み中です。
        
ああ、いっぱい休まれるかも…
と、思いきや
体調不良の人以外、全員来てくれて一安心。

年末年始、1週間くらい帰省していて
「全然、ピアノが弾けなかったー」 
という生徒さんも 何人かいましたが
意外と 昨年最後のレッスンで注意したことを
きちんと直して 弾いてきた生徒さんが多くて
すごいなー と感心しました。

2週間ぶりの、レッスン。
(自分の)お休みボケを心配していたのですが
始まってみたら ウキウキです。

チェンバロ(感想と補足。)

2009年01月06日 | Weblog
        
今回楽器を弾かせていただいた、チェンバロ・ハウス。
オーナーさんが 大変親切な方でした。

今回、1時間のレンタルをお願いしましたが
始める前に、構造やら奏法について説明してくださって
質問にも きちんと答えてくださいましたし
説明にかかった時間分は レンタル時間に入れず
そこから1時間きっちり弾かせてくださいます

後の時間にレッスンが入っていないので
もう1時間延長しても大丈夫とのことでしたが
初めての楽器に集中して 弾いていたら
私が へたってしまいましたので
今回は 1時間で終了。
        
ちなみに
チェンバロは、ピアノに比べて作りがシンプルで
弦の張力も弱くて狂いやすく、こまめな調律が必要になります。
また平均律が普及する前の作品を演奏することも多いので
奏者は その都度、自分で調律するとのこと。
バイオリンの調弦みたいです。

今回は、バッハの作品を弾きたい、と希望を伝えていたので
前もって オーナーさんに調律していただきました。

バロック時代の標準に従って
A:415Hz(調律法はヤング律)
現在の440Hzに対して 約半音低いことになります。
      ↓
曲を演奏していて 予測しているより半音低い音が鳴ると
結構、あわてふためきます。
よし慣れてきた、と油断した頃に一瞬
「あれ?今私ファを弾こうとしているんだよね?」
などと思ってしまうと
指が勝手に修正しようと、半音ずれた鍵盤へ動いてしまう…

それはさておき
私もレンタルして弾いてみたいわ』という方は
申し込み時に 何を弾きたいかを伝えて
調律をお願いしておくことを おすすめします。

補足:ヤング律
バロック作品を演奏する時の
一番オーソドックス?な調律方法らしいです。
純正律ではなく、平均律に近いのですが
平均律より微妙にそろっていなくて、響きはむしろ自然。
こういう調律法の響きを体験できるのも
チェンバロならでは、ですね。

チェンバロ・レポート 3

2009年01月05日 | Weblog
チェンバロのタッチや奏法にも 少し慣れてきました。

実際に弾いてみて、気付いた事が もう一つ。
ピアノでも、1の指(親指)と残る2,3,4,5の指では
手につながる位置も 生えている向きも
ついでに長さも 違いますから
当然、タッチをそろえるために 注意が要りますよね。
まあ、それで皆
『ハノン』やら『ツェルニー』やらで訓練するわけですが。

この、親指とその他の指との『タッチを揃える』ことが、
チェンバロでは、もっと難しかったのです。
まあ チェンバロの場合、音色は そう変わらないので、
厳密には「タッチ」というより「タイミング」ですね。

同じ向きに生えて、同じ向きに動く指はいいのですが
問題は、やはり 1の指
『弾く(はじく)』タッチに慣れていないとはいえ、
タイミングが 合わせ難いこと この上なく
音階的なフレーズを 綺麗に弾こうとして
ピアノと同じ感覚で 指くぐりでもしようものなら
1の指でくぐった途端、タイミングがずれます。

特に、左の低い方へ行くと 弦が少し太くなるため
その境界を行き来する左手が、大変。

8個の音階的なフレーズを 
「12312345」とスケールの指遣いで弾くより
「12341234」と弾いた方が
音の粒を そろえやすいし、
実際 弾きやすいと 感じました。
『チェンバロだからこその 指遣い』というものが
あるような気がします。

今、ピアノの世界ではあまり主流じゃありませんが
「指を立てて弾く奏法」も
チェンバロには向いているのだな、と感じました。

チェンバロ・レポート 2

2009年01月04日 | Weblog

さて、いよいよ演奏。
実際に チェンバロの鍵盤を弾いてみると
アクションから ストレートに手応えが伝わってくるので
爪が弦に当たった手応えをしっかり感じます。
鍵盤を使っているけれど、何といいますか
「指先で、三味線を弾いているような感じ」。

てこの原理そのままに 爪が上り、離すと下がるということは
連打する時の感覚も ピアノとは違うし
爪で引っかくわけですから、音量がそんなに変わるわけではない。
微妙に変化できる、と川井氏はおっしゃいましたが
(長く弾きこむうちに、微調整の技を身につけられる?)
基本、ピアノのような『微妙な強弱変化』は作れません。
        
楽器本体に付いているレバー(レジスター)を操作することで
弾く弦を一本にしたり、二本に増やしたり
弾く爪の位置を変えたり
弦にクッションを当てることで音色を変えたり
ということは できるようです。
でも、こういう操作は、演奏中には 無理ですね。
これらは、曲によって まるごと変えるもののようです。
        
では、実際に 弾きながら変化させたい時はどうするか。

どうも、基本的に「音の長さ」らしいのです。
強拍である一拍目は、基本 長めに演奏。
f とか p とか、クレッシェンド・ディミヌエンド
これらの代わりに、
長く弾く・短く切って弾く
鍵盤上の指を寝かせて 柔らかく弾く
指を立てて、素早く弾く

長く弾くと、音は目立つので大きく聴こえ
音の長さが 音色の違いとして感じられます。
と、いうことは
『連続して同じ長さで書かれた音符』は
それを 伸ばしてほしい、切ってほしい、というより
同じ音色をイメージして弾くのだ、と言えるのかも。

和音も、基本ずらして演奏。
音がすぐ消えてしまうから、というより
一斉に鳴らすと ごちゃごちゃしすぎて 綺麗じゃない。
パラパラとずらして響かせる方が、よほどすっきりするし
響きを味わうことができるのだな、と実感しました。

いつも弾いているバッハが、どんどん変化していきます。

チェンバロ・レポート

2009年01月03日 | Weblog
昨年 駆け込みで行ってきたチェンバロ・ハウス。


自由に弾かせてもらう その前に、
チェンバロ・ハウスのオーナーである川井氏が
部屋に置かれている二台のチェンバロについて説明してくれます。
        
まず、大きい方のチェンバロから。

「こちらはフランスタイプのチェンバロで
鍵盤を押し下げると、てこの原理で 
ここの(と言って、爪の付いた部品を抜き取り)
部品が上り、この時 爪が 金属製の弦を弾きます。」

う~ん、ピアノのアクションに比べると
非常にシンプルな仕組みです。
爪は本来 鳥の羽の軸でできていましたが、
現代のチェンバロの爪はプラスチック。
押しピンの針みたいに、まっすぐの爪が 
鍵盤の動きを伝える部品の横へ、直角に突き出ています。
弦はグランドピアノと同様、まっすぐ奥へと張られ
バイオリンのA線からD線くらいの太さで
ピアノのような巻弦ではなく
低い方になると、弦の太さそのものが変わっていきます。
        
もう一台ある、スピネット(小型のチェンバロ)は
イタリアタイプのものだそうです。
(後でチェンバロ・ハウスのHPを見ると
楽器自体は イギリス製とありましたが)

小型に作られている、ということは
弦を省スペースに張らなければなりませんから
アップライトピアノのように斜めに張られることとなり
鍵盤とアクションの距離も近い。

と いうことは、てこの原理からして
爪で弦を弾くためには 力が余計必要だということ。
弾き比べてみると、タッチが重たく感じます。
このくらいでいいかな、と手加減して弾こうとすると
爪が弦に当たったところで力が足りず
止まってしまって鳴らないことも。

だいたい、違いと操作がわかったところで
いよいよ、自由に弾かせていただくことに。

くわしい続きは 明日。

年賀状

2009年01月02日 | Weblog

いつもは 午後にやってくる郵便局の配達車。
さすがに 元旦は早くやってまいりました。

幸い、元旦に届いた分の年賀状には
「あっ!この人には書いてなかった!
ということもなく、一安心です。

教室をやめた生徒さんからは
『今、ギターもやっています』とか
『クラブでオーボエやることになりました』とか
音楽に関わる近況報告。

現在も音楽教室に通っている生徒さんだと
基本、すぐに会えるので
今年もがんばります、というメッセージが多い。
発表会が近いこともあり
『今年は悔いのないよう、がんばります』
『譜読み、最後まで終わりました
という内容も見られます。(譜読みって…もしもし?)

音楽教室関係者からは 当たり障りないご挨拶。
差出人の名前がない物が一枚ありましたが
文面からして、あの人だろうな…

同僚からの年賀状。
『今年も お互い勉強がんばりましょう』
『改名しました』
・・・・・改名?

姓はそのままで、名前の方が変わっていました。
――何があった。
生徒さんから突っ込まれないのだろうかと
他人事ながら心配になります。

友人。
独身の友人からは
現在の仕事の様子などが書かれていますが、
結婚した友人のところからは
『上の子が もう小学生です』
『2つ目 生まれました。そのうち見に来てね。』
と、お子さんの成長を知らせる内容がほとんどです。
      
う~ん、時はたっている。
幼稚園から教えている子が、今受験生ですものね。
身体的成長はもう無理ですが
私も 1年1年、成長しないとなあ…