これまで敬遠していたメンデルスゾーンに
今年は改めてチャレンジしてみよう。
と
1月から ちょこちょこ作品を弾き始めているのですが
えーと、やっぱり わかりにくい…。
「厳格なる変奏曲」みたいな作品は、
『こう弾くべきであろう』と方向性がわかりやすく
テクニック的には楽な「無言歌集」の方が、
むしろ バランスが難しいといいますか。
なんだろう。
お寿司で例えるなら
シンプルだけど、素材の良さ(新鮮や質)を
活かせば活かすほどに おいしくなる
『マグロの握り』が「バッハ」だとしたら
「メンデルスゾーン」って、『卵焼き』な感じ。
…けなしているわけではありませんよ、決して。
私は卵焼きが大好きです。
どちらも、調理の腕が悪ければ
不味くなってしまう事は同じなのですが
これ以下は不味い、これ以上ならおいしい、
という線引きが、卵焼きって微妙ではないですか?
ともかくも、響きのバランスが難しい。
音が多くて、連打が多くて、オクターブ奏が多い。
これだけ、音がありながら
ハーモニーはあっさりしている印象。
――なのに、バランスが悪いと
濁って響いてしまうのですよねえ・・
ペダル記号の無いところも、
ペダルが必要だろうと思われる部分が多く
じゃあ、どこまでペダルが必要か?
もう、悩む 悩む。
で、私にしては珍しく
初めからCD聴き比べ中です。
メンデルスゾーンって、
「器用で頭のいい人」のイメージですが
結構、細かい点については大雑把だったのでは…
などと思いはじめています。