MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

メトロノーム

2007年10月27日 | 音楽
人間は、機械ではありませんから
体調や精神状態によって、時間の感覚は変化します。

発表会などでは、緊張して脈拍があがるために
時間が遅く流れるように感じ
結果、通常より速いテンポで演奏して
(おかしいな、いつも弾けるところなのに指が回らない)
などという事も起こります。
・・・身に覚え、ありませんか?

更に、音楽経験のない人ともなると
リズム感・等速感が まだ身についていないので
一定のテンポでリズムをたたいてもらおうとしても
複雑怪奇な拍子が生まれてしまったりするのです。

そんな時、等速で拍を打ってくれる
メトロノームの出番となるわけですが

実は私、
ピアノを習い始めた頃は、メトロノームが苦手でした。

カッ カッ カッ カッ
と 延々 刻まれる音に 
追われるようにして 演奏するというのは
どうにも落ち着かず
ましてや 
2拍子・3拍子・4拍子・6拍子に設定すると鳴る、
チーン
という ベル音が嫌いでして
「やかましいわ。」と 止めてしまっておりました。

それはさておき
レッスンでは、メトロノームが必要な時もありますから
自分が嫌いだから使わないということはありません。

また、ハノンなどのように
正確な指のコントロールに目的を絞った練習では
メトロノームを必ず使います。

生徒さんに使う場合は
リズム打ちをしてもらう時か
曲のリズムの変化に気をとられて、
テンポが変わってしまうのに気づいてもらうため
…ぐらいでしょうか。

本当は 自分で等速感をつかんでほしいですから
自宅で練習する時も、延々使い続けるのではなく
最低限、必要な部分だけに使うようアドバイスしています。

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