MY研究所

(えむわいけんきゅうじょ) ピアノの先生の日常と、音楽教室や音楽についてのお話。

フランス組曲

2008年08月12日 | 音楽
    

バッハの作品に「フランス組曲」と呼ばれる
鍵盤楽器のための組曲があります。
現在、お盆休みを利用して
私が おさらいしている作品です。
   
この「フランス組曲」は6つありまして
各組曲の中に
アルマンド・クーラント・サラバンド
メヌエット・ガヴォット・ブーレ・ジーグ
などといった舞曲が 6~8曲くらい入っています。
    
現在『バロック・ダンス』と呼ばれるこれらの舞曲は
17世紀初めから18世紀半ばにかけて
フランスを中心に 流行していました。
中でも ベルサイユ宮殿を造った ルイ14世は
ダンスが大好きで、本人もダンスの名人だったとか。

バッハの作品のように 鍵盤楽器用に作曲された組曲は
実際のところ、踊るためのものではなく
あくまで演奏用だったのですが
クーラントやメヌエットなどが
「古き良き時代の文化としての舞曲」ではなく
まさに その時、宮廷での舞踏会で
実際に踊られていたダンスですから
フランスとドイツ地方との地域差はあっても
バッハは どんな踊りか知っていて
作曲しているわけですね。

フランス革命後、貴族文化が崩壊して
これらの舞曲は 廃れてしまいましたが
当時の ダンス教師が書いた
『舞踏譜』というものが、今でも残っています。
300年経った現在、研究家の方々が
これを元に ダンスを再現しようとしているのです。

日本でも、これを日本語に訳したものが出版され
バロック・ダンスの講座も 時々開かれています。
実際、7回くらい参加してみたのですが
おもしろいんですよ。そして、結構ハード。

この お盆休みは、私の復習も兼ねて
バロック・ダンスをレポートいたします。