【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

天候異変

2019-08-22 08:28:33 | Weblog

 天気図を見ると今週は日本列島の上にずっと停滞前線があります。もしかしてまだ梅雨が明けていませんでしたっけ? というか、気象庁が宣言しようとするまいと、停滞前線(梅雨前線?)が存在していることは否定できませんよね。

【ただいま読書中】『あんまりな名前』藤井青銅 著、 扶桑社、2008年、1200円(税別)

 「あんまりな名前」が日本には満ちあふれている、と著者は言います。言うだけではなくて、ご苦労さまなことに、実例をたっぷり集め、さらには分類し、それぞれにちょこっと一言付け足してくれました。「あんまりな名前」がいろいろあるなあ、という感想はだれでも持てますが、データを集めるのは大変な作業だったでしょう。
 著者の分類は……「侮蔑系(アホウドリ、バカ貝など)」「尾籠系(馬糞紙、バフンウニなど)」「寿限無系(ピカソ(の本名)、テロ特措法など)」「理路整然系(ネズミキツネザル、北品川駅など)」「矛盾系(昼咲月見草、ぬれやき煎餅など)」「欺瞞系(学芸大学駅、さつきみどりなど)」「安易系(ウッカリカサゴ、E電など)」「あやかり系(東京ドイツ村、山口東京理科大など)」……
 私は「侮辱系」や「尾籠系」はちょっと食い足りない気分で、「理路整然系(部分最適を積み重ねていったら全体的には“あんまり"になってしまったもの)」が一番面白く感じましたが、それは人それぞれでしょう。なお、著者の「ちょっと一言」には、特に悪意のあるものはなかったので、安心してあははははと笑える本と言えるでしょう。




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