「ひろしです」の自虐ネタで一時売れていたひろしさんが、最近なぜか「ぼっちキャンプ」で“復活”して、テレビに出たりDVDまで発売したりしています。「ぼっち」というネーミングには彼のお得意の自虐ニュアンスが入っていますが、それで人気が出ると「ソロキャンプ」という格好良いネーミングで実行する人が増えているそうな。
そういえば「ぼっち飯」も悲哀漂う言葉だったはずですが、最近の「個食」「黙食」ブーム(?)だとそれが当たり前になっているわけで、だったら「ソロ飯」と格好良く言っても良いのかな。淋しい感じはぬぐえませんけれど、気の持ちようです。
【ただいま読書中】『はじめよう!ソロキャンプ』森風美 著、 山と渓谷社、2012年、1300円(税別)
キャンプ好きの著者は、誰とも予定が合わなかった日にどうしてもキャンプをしたいとソロキャンプをやってみて、その魅力にはまってしまったそうです。
道具はどうするか、キャンプ場までどうやって行くか、など考えることは多そうですが、著者は「キャリーバッグに荷物を詰めて、徒歩や電車でも出かけられる」と肩から力を抜くことをまず勧めます。著者自身、ソロキャンプを始めた頃には車どころか免許も持っていなかったそうです。なるほど、キャリーバッグなら、転がせるし、電車の中でも普通の旅行者に見えますね。飛行機に乗ってのキャンプ、も可能です。段差が障害になるようなら、バックパック。ただしこれは自分の体力との相談が必要です。
道具も豊富に紹介されています。しかしすごい種類ですね。直火禁止のキャンプ場では必須アイテムの焚き火台も、頑丈なステンレススチール製だと3.5kgだけど、チタン製だと423g、とか、何を重視するか(「軽さ」を取るか「コスト」を取るか)も重要そうです。
あとは何を楽しむか。それは個人個人で決めることでしょう。なにしろ「ソロ」キャンプなのですから。
私がするとしたら、「自然の音を楽しむ」か「炎を見る」か、かな。