【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

ジェンダー・ギャップ

2021-04-11 07:55:15 | Weblog

 ジェンダーギャップ指数で見ると、国際的には日本では異常なくらい女性の地位が低いそうです。それを改善しようと思ったら「男社会」に女性ががんがん進出するしかないでしょう。で、日本で「男社会」の典型は「因習」と「暴力装置」と私は思っています。
 「因習」は村社会。すると村長や村議会の議長に女性がどのくらい就任するか、が一つの鍵となります。「暴力装置」は自衛隊・警察・暴力団。するとこういったところのトップにも女性が就任するかどうか、ですね。「最初の人」はとても苦労するでしょうが、それによって日本はもうちょっと住みやすい社会になっていくのではないか、と私は期待しています。

【ただいま読書中】『あをによしそれもよし(2)』石川ローズ 作、集英社、2019年、600円(税別)

 奈良時代にタイムスリップしてしまった“ミニマリスト”山上は、偶然出あった下級役人小野老(おゆ)と風呂(奈良時代式のサウナ)でじゃれています。そして驚愕の事実が判明。小野老のおじいさんはなんとあの有名人小野妹子だというのです。そして山上は、山上憶良に間違われることに。遣唐使として派遣され、帰路に嵐で船が沈んで死んだと思われていた山上(やまのうえ)憶良と山上(やまがみ)は容姿も性格もそっくりだったのです。そこで山上は憶良になることを考え始めます。もしかして山上はタイムスリップをしたのではなくて、容姿や性格がそっくりな人と魂が共鳴してしまい、それで魂だけが入れ替わったのかもしれません。いやいや、これは私の無理やりの想像ですが。
 結局山上は「山上憶良」になり、官位と屋敷を賜るとそこは偶然長屋王のお隣。そこで藤原不比等への反感で長屋王と意気投合してしまいます。いやいや、あとで大変なことになるのですが、私は無責任に「それもよし」とけらけら笑ってしまいます。長屋王の変になったら笑ってもいられなくなりますから、それまでに笑っておきましょう。