重いそうですが、では原発は何より重いのでしょう?
【ただいま読書中】『三人の0点くん』日本児童文学者協会 編、ポプラ社文庫、1986年、420円
目次:「ライオン先生とプレゼント」大石真「いたずら教室」戸塚廉「三人の0点くん」岡本良雄「金もうけ大作戦」香川茂「洋子先生とゴイサギ・ボーイズと第十二代め太郎左衛門」古田足日「どろぼう」坪田譲治「空気のなくなる日」岩倉政治「Q」平塚武二
ユーモア児童文学の短編集です。
「古き良き日本」を感じさせる作品が並んでいます。私が特に共感したのは「三人の0点くん」。自分の小学生の時を強く強く思い出しました。テストで0点を取った3人の小学生が主人公ですが、その時の彼らの心情が本当に生き生きとリアルに描かれています。そして、「美しい富士山」の裾野で大砲が撃たれていることを見たり、「0+0」が「2」になることを知ったりする場面は、こちらの心がぞわりとします。
子供の時に読んだ覚えがある作品が一つだけ含まれていました。「空気のなくなる日」です。大きくなってからこの話が実話をもとにしていることを知ったときには、驚愕でしたね。