観 察 月 日 2016.9. 11.曇 26℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
朝5時、強い雨の音で目が覚めた。「今日も雨か」とつい溜息が出た。
今日は、西丹沢の玄倉での観察会の日だ。毎月第2日曜日に集まっ
ているのだが、ここのところ、晴れの日に恵まれず、クリヤーの日が
無い。
玄倉に着くと、既にYさんとUさんが来ていて、丹沢湖を眺めながら
私を見ると手を振って合図をした。コチドリ、シロチドリが水際を歩き
ながら餌を拾っているのを観察していたのだ。その内2羽のカワセミ
も現われ、一本の流木に少し距離を置いて止まった。
10時になり皆さんが集まった。どんよりとして雲は低い。先月もそう
であったが、虫達の活動も少ないだろうと余り期待をせず、出発した。
ところが、毎年スミナガシの幼虫を見ているミヤマホウソの所へ来た
時、「アレ!葉の先が細かく切られひらひらしている」とRさんが呟い
た。1令幼虫がいる証拠なのだが、今までは9月には見ていない。皆
はやや興奮気味にミヤマホウソに近寄った。観察する人の目の多い
事はすばらいい事で、1令幼虫が何匹もいる事が解った。
と、その時「5令幼虫もいますよ!」とSさんが私の方を向いた。調度
Sさんの目の高さの葉の上に、ペタリと幼虫は張り付いている。人差
し指を幼虫の頭に近づけると、チョウの幼虫とはとても思えない、大
きな角状突起の頭をもたげた。
「蛹になる時は、ポロリと落としてしまうのに、幼虫の時はどんな役目
をしているのか不思議だ」Tさんが呟いた。
玄倉に付くと、WさんとUさんは、コチドリ、シロチドリを見ていた。
後から、カワセミもやって来た。
スミナガシの幼虫が!
1令幼虫が、潜んでいる。
葉の上に、ペットリと乗って。
頭に人差し指を近付けたら!ムックリと頭を持ち上げて!
★ どうしてこんな形に? 生き物って不思議ですね!