観 察 月 日 2016.9. 16. 曇時々雨 24℃
観 察 場 所 箱根町 芦ノ湖西岸
芦ノ湖西岸の道は、イタドリの花も盛りだ。花の外観からは蜜が無さ
そうに思えるのだが、多くの虫達が賑やかに来ている。
その中に、焦げ茶色の翅をひらひらさせながら、花に飛んで来た虫
が目に止まった。花に止まると、翅を開閉させながらゼンマイ時掛け
の様に巻いていた口を伸ばし、蜜を吸い始めた。
初めての人が見たら、チョウにも見えるし、がにも見えそうだし、ど
ちらか迷ってしまうだろう。
焦げ茶の翅に白い筋の模様があって、小柄だが綺麗だ。昼間活動
するのはチョウで、夜活動するのはガと思っているのが多くの人だろ
う。処で、図鑑を開いて見ると、“シラフシロオビナミシャク”とある。長
い名前でとても覚えられる範囲ではないが、名前の最後に”シャク“と
あるので”シャクガ”で、チョウではなくガと言う事になる。
少し離れた所に“ヒカゲチョウ”が止まっていた。触角を見ると、先が
棍棒状に丸くなっている。これは“チョウ”の特徴で、“・・・シャク”を見
ると細く糸状で、“チョウ”ではない事になる。だが、すぐ隣のアザミに
来ていた“イチモンジセセリ(チョウ)”の触角は、太いが先が反り返っ
ているので、外国の研究者の中には異論の人もいる。
「では、チョウとガは、区別出来ないジャーン!」 その通りで、
“便宜的に呼んでいるだけ”で、分類上は両者共に“チョウ目”なのだ。
イタドリの花に、焦げ茶地に白の模様。小形だが綺麗なチョウだ?・・・・・・
触角が 糸の様な髭状だ! ”チョウ”でいいのかな?
近くにやって来た”ヒカゲチョウ” これは”チョウ”に間違いない。
触角が 棍棒じょうで太い。
だが、チョウと言われる”イチモンジセセリ”の触角は太いが反っている。
昆虫網 チョウ目 便宜的に チョウ類 ガ類 に。