観 察 月 日 2016.9. 18.時々雨 23℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
Uさんが、朝一番会うなりに総状に花咲く小枝を、私の目の前に指示
した。樹木園を一回りしたら、この花木が目に付いたのだと言う。
その木を見るなり、私の頭の中は、その木探しに回り始めた。
先ずは「ウワミズザクラ、そしてイヌザクラ」、総状に花が咲く種類の花穂
と取り巻く景色が頭に浮かんだ。それと続いて「バクチノキ」も頭に浮
かんだ。
これらは、サクラ科の植物で、Uさんが持って来た植物も、その特徴か
ら同じ科だろうと思った。だが「フサザクラとイヌザクラの開花は4~5
月で季節が違う」「バクチノキは9月頃」と言う事なので、バクチノキに
近いと言う事までは辿り着いたが、名前は解らなかった。
「リンボクです」とUさん。そう言えば、樹木園の暗い植え込みの当た
りに植栽されていた事を思い出したが、花は見た事が無かった。
雨降る中であったが、何人かでリンボクの所まで行ってみた。
常緑の葉は厚く暗緑色、樹形はこんもりとして花が見えない。花の
位置も高いので、Rさんが傘で枝を下ろした。
雄蕊が多数、花より外へ飛び出している。中心に雌蕊が伸び、蕚筒
は椀状で、雨粒と共に蜜が光っている。暗くてはっきりはしないが、大
形のハチが見え隠れする。天気ならば、“秋にサクラのお花見”と洒
落たミニ観が出来たものを、残念であった。
*リンボクは、県内では湯河原周辺で見られるのみ、県希少種。
Uさんが、花一枝を持ってきた。見覚えのある花だ。
雨の中、その”リンボク”の木へ行ってみた。葉に花が埋もれて・・・・
蜜が多いようだ。ハチが飛び回っているようだが、よく見えない。
下ろして見ると、ショウジョウバエとアザミウマがいた。
★ ここの木は、植栽です。