足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1015 ~ トゲナナフシ の産卵 ~

2011年11月30日 | 昆虫

露を飲むトゲナナフシ

水槽の底に糞とともに産み落とされた卵

産み落とされた卵 真横から見る

斜めから見ると

産卵口を正面から見る

解剖すると卵管に卵が見えた 左が産卵口

奥にもう1個卵が 産卵を待ていた

左が卵管内にあった卵 右は産卵された卵

日  2011 11 27 晴 15

所  山北町 玄倉(産) 瀬谷(飼育)

 

「あら!産卵しそうだわ」

Rさんの声。撮影の準備をしようと急ぎ見た時には、産みかけた

卵は腹部へ戻された様で、見当たらなかった。

 トゲナナフシを飼育し始めたのは1113日で、今日まで17日、

その間に13個の卵を産んだ。1個の日、2個の日もあれば、産

卵しない日もあった。

 産卵は落下方式で、飼育水槽の底に糞と共に転がっていた。ナ

ナフシ類の産卵は多くの昆虫と違い、野外であれば卵は地上にば

ら撒かれる。初夏の頃孵化した幼虫は餌の植物を求めて、探し歩

く事になるのであろう。

 又、卵の形も種によって違うものの、トゲナナフシでは計測す

ると約2.5mmと昆虫の卵としては大きい。卵の形もそれぞれ違う

が、円形の蓋が付いていて、縦にして見ると、私には茶道具の

“なつめ”の形に見えて仕方がない。

 「産卵しそうだわ」の言葉が頭に残り、後日解剖して見ると、

腹部の卵管内に産卵直前の卵が2個残されていた。