足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1125  ~ ホオジロ の 体色 ~

2013年03月11日 | 野鳥

藪の中にいると姿は溶け込む

拡大して見ると

草丈の低い芝地でも

拡大すると

藪から出ると 浮き出して見える

藪から飛び立つ

尾羽を振って モズみたいだ

一寸囀りの練習

では、次の場所へ。 曲芸飛行も得意です。

観 察 月 日  2013.3.7.晴 18℃

観 察 場 所  南足柄市 狩川

 “ホオジロ”と聞くと、「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥

やせ」幼い頃に聞いた本多重次が陣中より妻に送った手紙が、反

射的に頭に浮かぶ。

 それは、ホオジロが繁殖期に入ると、木の梢で囀る。それを「一筆

啓上仕り候」と当てはめる聞きなしの面白さを、知った時以来なの

である。

 いまは繁殖期前なので、数羽の小群を作りチチッ・チチチッと2~3

声ずつ続ける地鳴きが藪の中から聞こえて来る。

 耳を澄ましても、鳴いている方向が中々掴み難い。藪から飛び立つ

と解るのだが、再び降りてしまうと、鳥の姿が見えなくなる。

 枯れ草の複雑な色合いと、入りかうすじ状の模様が、ホオジロの

体色のそれと融け合って姿を消してしまうのだ。

 草丈の低い芝地に降り、中を歩いている時は見付けやすいが、一旦

止まると姿が消えてしまう。

“見えるとか見え難いとか”言うのは人間のわがまま勝手な考えで、

捕食者であるタカの類等から命を守るため身につけた彼等の戦術

なのである。


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