足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.934   ~ ケサラン パサラン ~

2011年01月29日 | 植物

 

 

 

 

日 2011、1、19 快晴 11

所 秦野市 寺山

 

 高取山から念仏山へと降り、秦野と伊勢原の市境の

急な尾根道では、コウヤボウキの茂みが続き、オケラ

も混ざって銀色の冠毛が風にそよいでいた。その光景

を目にした時、何故か1970年代の風の流れが脳裏をよ

ぎった。

 その頃、ケサランパサランが全国的にブームを引き

起こしたのを憶えているだろうか。

 それは、白い毛玉のような物体で、ふわふわ空中を

飛び、これを見付けた時はそっと桐箱の中に入れ、お

しろいを与えて育てる。持ち主に幸せを呼ぶと信じら

れていた。現在もケサランパサランに出会う事は可能

で、それは秋から冬にかけての今頃がそのチャンスだ。

 ブームの時、純な心で育てたケサランパサランの中

には、冠毛を持つ多くの植物の種子が含まれていたで

あろうし、オケラの種子も当然あったに違いない。

 ケサランパサランを思わせる冠毛は、植物にとって

は花のがく片が変化したもので、子孫を分散し増やし、

生き残る戦術の一つなのだ。

 名の語源は、スペイン語のケセラセラもその一つで、

江戸の頃にも知られ、

時代が巡るとブームが再来するのであろうか。

 

 

 

 

 

 


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