観 察 月 日 2011、1、19 快晴 11℃
観 察 場 所 秦野市 寺山
高取山から念仏山へと降り、秦野と伊勢原の市境の
急な尾根道では、コウヤボウキの茂みが続き、オケラ
も混ざって銀色の冠毛が風にそよいでいた。その光景
を目にした時、何故か1970年代の風の流れが脳裏をよ
ぎった。
その頃、ケサランパサランが全国的にブームを引き
起こしたのを憶えているだろうか。
それは、白い毛玉のような物体で、ふわふわ空中を
飛び、これを見付けた時はそっと桐箱の中に入れ、お
しろいを与えて育てる。持ち主に幸せを呼ぶと信じら
れていた。現在もケサランパサランに出会う事は可能
で、それは秋から冬にかけての今頃がそのチャンスだ。
ブームの時、純な心で育てたケサランパサランの中
には、冠毛を持つ多くの植物の種子が含まれていたで
あろうし、オケラの種子も当然あったに違いない。
ケサランパサランを思わせる冠毛は、植物にとって
は花のがく片が変化したもので、子孫を分散し増やし、
生き残る戦術の一つなのだ。
名の語源は、スペイン語のケセラセラもその一つで、
江戸の頃にも知られ、
時代が巡るとブームが再来するのであろうか。
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