足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1265 ~ ヒヨドリバナに来た蝶3種 ~

2014年08月16日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.7.29 晴 24℃

観 察 場 所  群馬県 渋沢市 赤城町 (赤城自然園)

真夏の陽射しを一杯に受けてヒヨドリバナの群落があった。丹沢

大山山麓でも、日当たりの良い草原では、その中に茎を伸ばし、

花を付けている。ヒヨドリバナとは、“秋、ヒヨドリが山から里へ渡っ

て来る頃、咲くのでこの名が付けられた”と言われているが、夏の

頃から盛んに花を付ける。農作業の合間に、田や畑の隅の草原

にそれを見付け、身近な鳥の名を借りて付けた等と想像すると庶

民的で親しみを感じる。

 自然園では日当たりのいい場所だけでなく、涼しげな林縁にも

ヒヨドリバナが見られ、気温の高い日中には、昆虫達が吸蜜に訪

れている。

 ミドリヒョウモンは、陽射しに強いと見え花から花へと飛び回って

いるが、林縁の花にも良く来ている。出現している数も一番多い

ようだ。

 次に林縁で見掛けるのはサカハチチョウだ。翅に逆さの八の字

の模様をあしらった、粋なチョウだ。山麓では良く見掛けるチョウだ

が、子供の頃はこれがネットに入ると無性にうれしかった。

 林縁のヒヨドリバナに見掛けない中型のシジミチョウがストローを

伸ばし吸蜜している。山麓ではオオミドリシジミに似ている?仲間だ。

 「翅を開いてくれない!金緑色が見たいわ」とRさん。この手のシジ

ミチョウの雄は美しい翅を持つ種がいる。人差し指でそっと翅に振

れると飛んだが元へ戻った。だが、金緑色は見えなかった。ミヤマ

カラスシジミで雄も翅の表は黒褐色なのだ。

 ヒヨドリバナにミドリヒョウモン、サカハチチョウ、ミヤマカラスシジ

ミが仲良く吸蜜して動かない。よほど気にいったのだろう。私はそっ

とその場を離れた。

日当たりのよい ヒヨドリバナの群落

花の集まりで賑やかだ

ミドリヒョウモン

サカハチチョウ

ミヤマカラスシジミ

「表の金緑色が見たいわ!!」

3匹とも ヒヨドリバナから離れようとしなかった。

                                                  おわり 

 


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