足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1514 ~ 谷戸の生き物 ~

2017年08月25日 | 植物

観 察 月 日   2017.8.20.曇 26℃

観 察 場 所   厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 今年の夏は雨が多かった。日照時間も少なかった。

 センターの野外テーブルも緑色に染まり、湿っぽい。天板の継

ぎ目から、1cm程の高さにツノマタタケがつんつんと出ていた。

キノコが出るのには良い環境なのだろう。

 「この頃“ハリガネタケ”に出会わないね」Rさんに声を掛けた。

雨の続く季節、落葉の積もった山道を歩くと、柄がハリガネの

様に細く10cm程に伸び、その先に傘を付けたキノコによく出

会った。   

 傘に指先を軽く付け、弓なりに曲げて放すと細い柄はまるで針

金の様にはじけて震えた。キノコの柄と言うと脆くてすぐ折れる印

象があるのだが、これは正反対。口ピアノ線で「ビヨンーン・・・」と

言って歩きを止め、遊んだのを思い出したのだ。

 自分の足元を見たら、細い柄の先にひだの入ったランプシェード

を付けたキノコが落葉の上に立っていた。遊びで“ハリガネタケ”

と呼んでいたが、和名は“スジオチバタケ”だ。

 野外施設の奥の湿地を白く飾っているのは、セリの花だ。ナガバ

ノヤブマオを刈り取ったので、目立つ様になったのだろう。「見掛け

ない、黒いシジミチョウがいるのですが・・・」と呼び止められた。「ベ

ニシジミですよ」と答えたら、けげんな顔が返って来た。そうか、ベニ

シジミも翅の黒い夏型にバトンタッチする季節なのだ

 花と花の間を利用したオオシロカネグモが網をかけていた。

野外テーブルに ツノマタタケが。

ランプシェードのスジオチバタケ。

セリの花が目立つ。

ハナアブ。

夏型の ベニシジミ。

オオシロガネグモ。

カノコガの季節だ。

★ 谷戸は 賑やか。


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