足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1396 ~ 大山桜の花が終わった ~

2016年05月09日 | 植物

観 察 月 日   2016.4.15.晴 26℃

観 察 場 所   伊勢原市 大山小学校

 今は道が作られているが、30年程?前は、植林されたやまの

杉林の中腹と山頂やや下に、四月中程ともなればヤマザクラが

咲き、下の町から見れば目に付く存在であった。

 戦前は雑木林で、クヌギ矢コナラの中にヤマザクラも混ざって

いたのであろう。炭焼きの原料に何年か起きには切り出されて

いたものが、ヤマザクラは切らずに残されたのであろう。そして

現在大木のヤマザクラを見る度に、時代と共に辿って来たヤマ

ザクラと山の姿の歴史をかい間見る気がする

 下の桜と上の桜とでは、共に咲く時期がずれる筈が、今年はそ

れが同時に咲き満開になった様で、今日は花も終わり生憎の日

になった。

 止むなく下山すると、歩く足元の草陰に腹部を反り上げ、羽を半

ば広げたスジグロシロチヨウの雌がとまっていた。

 「きっと交尾を待っているのよ!」と誰かの声が聞こえた。すると

雄のスジグロシロチョウが飛来した。そして何度も体を寄せ試みた

が、雌のポーズは変わらなかった。やがて雄は諦め飛び去った。

雌は拒否のポーズを取っていたのだ。

 大山林道へとコースを変えると、切り立った崖に、シロバナハンシ

ョウズルが花を付けていた。重要な雌蕊、雄蕊を包む花被片は柔ら

かな毛に輝き、蕚の役目も、昆虫を呼ぶ花弁の役目も果たしている

のだ。

杉林の中の 大山桜は花が終わっていた。

下山の途中 足元の草の中に。

雄は何度も試みるが 雌は拒否の姿勢。 スジグロシロチョウの行動様式。

雄はあきらめて ニガイチゴの花に。 蜜の味は苦かった?

大山林道に シロバナハンショウズルが!

 

柔らかな毛が 太陽の光を反射して。

大事な雌蕊、雄蕊を守り 広告塔の役目も果たす。

5月の林道は 山吹色の雨が降る!

 


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