観 察 月 日 2016.4.15.晴 26℃
観 察 場 所 伊勢原市 大山小学校
今は道が作られているが、30年程?前は、植林されたやまの
杉林の中腹と山頂やや下に、四月中程ともなればヤマザクラが
咲き、下の町から見れば目に付く存在であった。
戦前は雑木林で、クヌギ矢コナラの中にヤマザクラも混ざって
いたのであろう。炭焼きの原料に何年か起きには切り出されて
いたものが、ヤマザクラは切らずに残されたのであろう。そして
現在大木のヤマザクラを見る度に、時代と共に辿って来たヤマ
ザクラと山の姿の歴史をかい間見る気がする
下の桜と上の桜とでは、共に咲く時期がずれる筈が、今年はそ
れが同時に咲き満開になった様で、今日は花も終わり生憎の日
になった。
止むなく下山すると、歩く足元の草陰に腹部を反り上げ、羽を半
ば広げたスジグロシロチヨウの雌がとまっていた。
「きっと交尾を待っているのよ!」と誰かの声が聞こえた。すると
雄のスジグロシロチョウが飛来した。そして何度も体を寄せ試みた
が、雌のポーズは変わらなかった。やがて雄は諦め飛び去った。
雌は拒否のポーズを取っていたのだ。
大山林道へとコースを変えると、切り立った崖に、シロバナハンシ
ョウズルが花を付けていた。重要な雌蕊、雄蕊を包む花被片は柔ら
かな毛に輝き、蕚の役目も、昆虫を呼ぶ花弁の役目も果たしている
のだ。
杉林の中の 大山桜は花が終わっていた。
下山の途中 足元の草の中に。
」
雄は何度も試みるが 雌は拒否の姿勢。 スジグロシロチョウの行動様式。
雄はあきらめて ニガイチゴの花に。 蜜の味は苦かった?
大山林道に シロバナハンショウズルが!
柔らかな毛が 太陽の光を反射して。
大事な雌蕊、雄蕊を守り 広告塔の役目も果たす。
5月の林道は 山吹色の雨が降る!
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