観察月日 2019.12.15.晴 14℃
観察場所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
今年最後の観察会だ。暖かいとは言え12月だ。木の葉も落ち、
地上の草も枯れた。アメリカ生まれのモミジバフウも葉を落として
いるが、寒空に、ぼんぼり状の可愛い実をふんだんに付けている。
「イカルの声がしますよ」とRさん。空へ向かって広げた小枝を追
う様にレンズで探すが、カメラでは限界の距離なので、姿は捉えら
れない。
湿地に目をやると、焦げ茶色の地面を部分的に緑の葉で覆って
いる植物があるのに驚いた。ここの谷戸には普通にあるネコノメソ
ウなのだが、何故か今まで目には見えていても、脳裏に届いてい
なかったのだ。
藪の中から、小さな桃色の花が小枝の先に揺れている。ウグイス
カグラで、これからが冬に向かうと言うのに、春を先取りして見せて
くれるのは嬉しい事だ。先月白い小さな花を付けて、ミニ観に来た人
を喜ばせてくれたキッコウハグマだが、名残の花を付けていてくれた。
コケの上に植物世界の“空飛ぶ円盤”が着陸していた。薄い円盤状
の翼、その中心に実、風を動力として何処まで飛行する。テイカカズ
ラの実も軟着陸していた。こちらは、落下傘だ。
ミニ観終了直後、呼ばれて行くと、ノウサギの糞が、ここにも、あそ
こにもと。青草のいい匂いが。暫く振りで、嬉しくなった
すっかり冬景色のミニ観。
アメリカフウの実が鈴なり。
ネコノメソウの緑。
ウグイスカグラ
キッコウハグマ
ヤマイオイモの実。
テイカカズラ
ん
ノウサギの糞